毎日あまり変わりばえのしないような日々を送っている中で、ふと風景の中に心をほっとさせてくれるものが見つかることがあります。
福岡の自宅の庭でも、七山のあちこちでも梅の花が咲き始めました。
そして先日、七山のオポのお墓のしだれ梅が花を咲かせました。
昨年はあまり元気でなくもしかしたら育っていないのかと心配していたのですが、一年を通して様子を見守っていたところ、今年は元気に咲いてくれました。
育たないなと思っていても急に開花する時間差のこの成長は、犬の成長と同じです。
梅の花が咲いた日が自分のちょっとした記念日だったので、偶然とはいえ少しだけうれしい気持ちになりました。
この季節、小さな犬ちゃんたちと寒い2月でもトレッキングクラスを楽しんでいます。
犬が小さいと風邪をひくのではないかと心配されることがありますが、そんなことはありません。
柴犬のような毛の深い犬でも外に出していると風邪を引かないかと聞かれることがあり、こちらがびっくりすることがあります。
柴犬のような毛質の犬であれば外飼いでも全く問題なく対応できますし、チワワのような小さな犬でも山歩きでも元気に活動します。
もし犬がそんな外活動もできなくなっているのであれば、体の機能が低下しているということです。
体の機能が発達せずにバランスを崩している結果として風邪を引いてしまうことがあるということなのでしょう。
犬はそもそも外で活動し室内は休憩する場でしかありません。
自宅の中で遊ぶことを考えるくらいなら、冬のこの時期でもお庭や公園や山にいっしょに出かけて行って外で活動する時間を作ってあげましょう。
北風にあたって冬を過ごした犬は活気があり、精神的にも強くなります。
飼い主さんたちはみなさん優しい気持ちはたくさんお持ちです。
寒いのにかわいそうではないか、震えているのにかわいそうではないか、と犬が少しでもストレスを表現するとそれを見守ることができないようです。
ちょっと寒いけどいっしょにがんばろう、ちょっと怖いかもしれないけれどきっと乗り越えられるよとそばで黙って見守れるようになるためには、犬を信じそして自分を信じることからです。
自分自身も何かひとつでも乗り越えつつちょっとだけでも前進しているときには、きっとそんな気持ちになれると思います。
犬は飼い主とともに歩むのです。
犬だけ成長ということはありません。
犬はどこまでも飼い主の鏡なのです。