険しい裏山を背にしているグッドボーイハート七山校では欠かせない山の手入れです。
山の手入れの季節は秋から冬にかけて。
植物たちが根を伸ばすことにエネルギーを注いでいる間に、土の上に出ている部分を切ってしまい、成長を止めたり遅らせたりします。
山の手入れの中でも特にやっかいでなかなか手が付けられないでいたのが「竹」です。
孟宗竹というすごく太くてスクスクと大きくなる竹で、タケノコの親たちですね。
竹は径がすごい勢いで広がるため、きちんと伐採しておかないと山はあっという間に占領されてしまいます。
せっかく尾歩山で育てている広葉樹も、竹の勢いが強いと養分をとられてしまい枯れてしまうのです。
その竹の手入れのために助っ人を迎えることができました。
グッドボーイハートハートでいつもみなさんに買っていただている鹿肉ジャーキー「やまごち」を作っている猟師さんに七山に来ていただきました。
竹の手入れの仕方がわからないと相談したところ、快く引き受けてくださり、やっていただきながら私でもできるようにと細かく指導していただけたのです。
竹の小枝の払い方から倒す方向やその方向を決める手順、倒すためのロープのかけ方や結び方など、ただ竹を払うといっても学ぶことはたくさんあります。
効率よくできるだけ力を使わないように、そして何よりも安全確保が大切です。
竹払いの作業には生徒さんたちのお力添えもあり、竹でうっそうとしていた山の境界線の一部がみるみるうちにきれいになり、風通しがよくなりました。
風が通ると自分はとても心地よいうえに山が喜ぶような気持ちになります。
なれない作業で緊張して疲れたけれど、やっぱり手入れしてよかったと思えるのです。
山慣れしている老犬がそばで風にあたりながら私たちの作業を見守ってくれました。
落ち着いている犬はそばにいてくれるだけで心強くなります。
何もない七山の尾歩山ですが、活き活きと育ってほしいという気持ちは犬に対するのと同じです。
犬はどう思っているのだろうと思うのと同じように、山はどう思っているのだろうと考えるようになったのはいつからかもう記憶にありません。
山とともに過ごしている猟師さんのお話や動きや知恵は、本当にありがたいものでした。
やマゴチさんで鹿のアキレスジャーキーを新発売されたということで早速購入してみました。
一袋はみなさんにお配りしようと思っています。ご希望の方には一本ずつお分けしますので、お声かけください。数に限りがありますのでなくなりましたらすみません。
山の手入れ、本当に楽しいですよ。とみなさんをお誘いしていっしょにやっていただく魂胆です。
もちろん犬たちもいっしょです。
山をはぐくみそして山から育てられる、とても良い時間を過ごせました。