お盆という習慣は不思議と体に身に付いているものです。
小さい頃からの家庭内の行事は、思考や感情にも影響を与えるからでしょうか。
お盆は決まって都心と田舎を結ぶ道路が大渋滞になるのが恒例ですが、それだけ日本人の身に付いた習慣だともいえます。
お盆になると身近な家族が寄り集まって旅立った人を懐かしく思い出しながら、今自分が生きていることを不思議に思ったりします。
そういえば、犬を亡くした方が犬の死後にこんなことを言われたことがありました。
今まで身近な家族がなくなったことがないのでお盆になっても何も思わなかったけど、これからはお盆になると犬のことを思い出すようになるのだろう。
本当にそうですね。
お盆になると亡くなった家族が身近に戻ってくるような気持ちになってしまいます。
亡くなった犬たちを思う気持ちも、お盆になると特に強くなります。
亡くなった犬がお盆に戻ってきてまたあの世に帰っていく、それがあまり現実的でないとしても自分の心の中に起きていることは否定できません。
旅立ってしまった犬のことを思い出すことは時が浅いときには辛いこともありますが、お盆を迎えるたびに何故か気持ちが落ち着いてくるようにも思えるのです。
はっきりとは言えないのですが、あれは永遠の別れではなかった、いつでも思い出すこの心にいっしょに過ごした犬たちがいるという感覚になれるからかもしれません。
同時に、亡くなった家族や犬たちがいつも見ているから恥ずかしい生き方はできないなと生きているものとしては気持ちが引き締まります。
そんな盆を越えたので、猛暑との戦いもうひとがんばり、ほどほどにがんばります。