長雨がつづいているけど梅雨というほど蒸し暑くもなく
この季節に恒例の雷が訪れることもない山は、やっぱりなんだかさびしくそれに元気がでない。
そんな季節だけど生き物たちはちゃんとやってきてくれる。
朝起きて外をみると、いつもと何かがちがう。
変わらない環境の中に見知らぬものをキャッチすると、環境が変化したということを脳が教えてくれる。
こういうときには、もちろんもっと詳しく確認する必要がある。
ということでカーテンを開けてみた。
猫田嬢様である。
朝早くからお仕事に精が出る様子。
見ているのはさくらんぼの木・・・ではなく
さくらんぼの木になっている実・・・でもなく
おそらく、その実を食べにきている小鳥たちだね。
この絵図にオポをくわえようとしたら
「さくらんぼの木の下にうろつくオポ」となる。
さらにこの絵図に私もくわえようとしたら
「さくらんぼに手をのばしてその実をとっている私」となる。
さらに加えることのできる生き物がいる。
さくらんぼの甘い汁をすって生きている
飛ぶものたち、ちぢんだりのびたりするものたち、
こうしたいきものの数が一番多いものね。
こうしてみると、誰が一番上ということはないけど
以外に猫田さんが一番大変な気がした。
たくさんあるさくらんぼの数よりも、それをたべている小鳥の数の方が圧倒的に少なく
またそれを捕ることのできる確率はほんの少ししかない。
それでも自分に与えられた能力を最大限に使えば、生きていくことのできる環境。
それが、動物が暮らす環境ではないかな。
そう考えるとそういう環境はそれほど多く残ってはない。
でも、もっと昔にはたくさんあったはず。
そして環境は変化して今にいたった。
大切だと思うものを取り戻したいと願うことでやはり環境は変化していくのだと思う。
動物にとって大切な環境ってなんだろう。
猫田さんの狩の姿をみながら、そんなことを感じていた。
いつも気づきのチャンスをありがとう。
[2011年06月18日 │ 日記]