気温の上昇するこの時期、気持ちも高まり活動も活発になります。
わたしたちヒトもやはり動物なのだなと実感できる感覚があります。
この春の季節に、生活の中に取り入れたことがあります。
ここ数日、七山校に来校された方はテラスにいつもないものが置いてあるのに気づかれて
随分と驚かせてしまったみたいですみません。
始めたのはバイクです。といっても、自分の身の丈にあったもので、気持ちが寄り添えるものを選びました。
排気量が少ないけど、とても古い時期に作られた中古車のバイクを入手しました。
なぜ、わたしがバイクなのかと不思議に思われるかもしれません。
実は20歳のころに中型自動二輪免許を取得したものの、当時のバイク=不良という印象を持った家族から、
バイクだけは絶対に乗ってはいけないと押しとどめられてしまいました。
その後、折を見ていつでもバイクに乗ることはできたのでしょうが、なかなかその機会も得られないままとなりました。
最近になって中年という山を越える年齢になり、若いころに出来なかったことでやってみたいことを今やろうと思いました。
それで中古車のバイクを入手したという経緯です。
バイクの入手には友人からのアドバイスをたくさん受けられる環境にあることもきっかけになりました。
お付き合いの長い方であれば、わたしが古くて文化を備えているものに愛着を持つ傾向があることを、ご存知だと思います。
古いバイクは故障しやすく手もかかるし、新型のバイクよりも扱いも難しく大変なことばかりです。
これからこうした古いバイクは、ひとつずつ消えていく運命にあるのだと予測してしまいます。
なくなってしまうかもしれないものだからこそ、大切にしたいと思うものと一緒に過ごせる今が、かけがいのものにないと思ってしまうのです。
犬にしても、太古から犬が持ち続けている文化のある世界がわたしは好きです。
そしてそれは近々無くなってしまうのでしょうが、そうした犬の文化にやはり触れていたいし、その時間が貴重だと思い始めるようになりました。
ちなみにバイクといえば反応の高い犬たちですが、テリトリーの中に入ってしまうとバイクの音にすら反応を示さないことがわかりました。
バイクは単なる恐怖の対象ではなく、とても大きなエネルギーを持った人と共に居る生き物とみなされているのでしょうか。
中年からのバイクとの時間、犬とバイクのこと、またこの春から楽しいことたくさんです。