大型台風の通過で週末は不安を抱かれる方も多かったことでしょう。
台風、雷、大雨、日照りと自然の力の大きさは、生活を脅かします。
台風通過後の山歩きでは、行く手を阻む大きな倒竹が続きます。
前進のために生徒さんたちと協力して重たい竹を払う中、
犬たちも静かにその様子を見守ってくれていました。
こういう時、つまり人が真剣に物事に取り組んでいるときには、
犬は案外邪魔はしないものです。
しかも、その作業中に安定した状態で取り組めば取り組むほど、
犬は穏やかにそれを見守ってくれます。
安定した状態が必要なのは、危険の伴う自然の中での作業では、
イライラや怒りや憤りや焦りはそれも危険を引き寄せます。
作業中何か不具合が見られたときは「何か落ち着かないことがあったのか?」
「自分が今落ち着いていないのか?」と自分に問いかける機会にもなります。
台風明けの山の中では、同じく長らく潜んでいた動物たちが活動を再開しています。
こちらも大変用心しながら、適切に対応する必要があります。
社会性を活用して発達させるチャンスでもありますね。
午後の犬語セミナーでは、成犬たちと若い犬の個別の対面のビデオを見ました。
よく遊び行動と間違えられるような、走り出し、横飛びやジャンプなど、
よくみると犬がいろんな形で発達を必要としていることがわかります。
その内面の発達の環境は、その犬の生活環境の中にあるべきなのです。
しかし、今は生活環境を理想的に整えていくのが難しくなっています。
とはいえ、犬が必要としていることは何か、飼い主としてその必要性に応えているか、
このことを問い続け、そして応えることは、犬との信頼をつくることでもあります。
誤解されやすい犬の行動。
冷静に客観的に見ればわかることも案外多いものです。
次回の犬語セミナーは七山校のみ決定しています。
2017年11月26日日曜日 12時~14時 グッドボーイハート七山校
トレッキングクラスでの発達に関心のある方は、
初めての方用のカウンセリングクラスをご利用ください。