グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 8月 2024

夏の終わりに、グループトレッキング&セミナーを開催しました。

お盆を超えて涼しい風に心地よさを感じる時間が増えてきました。

犬たちの夏休みもそろそろ終わりが近づいてきました。

今回は、平日のセミナー&トレッキングクラスを開催しました。

オポ広場でフリースタイルのコミュニケーションタイム



飼い主さん同士が交流が多かったこともあり犬同士もリラックスしていたため、グループトレッキングクラス前にフリータイムを設けました。

お預かり中の数頭の犬たちも参加させていただきました。

広場の三分の一が日陰のために自然に日陰に集まってきました。

到着時にリードを外す前には勢いのあった犬たちがリードを外してしまうとわりとチーンとおとなしくなってしまいます。

山の中で休憩する犬たち



飛ぶ虫に悩まされていた山の中もだいぶ過ごしやすくなりました。

この日は山羊のアールとゼットも山の中でフリー活動をしていました。

アールは朝のうちに柵をくぐって脱走をはかっていました。

ゼットはいつもとおりゲートを開けると山の方へ歩いていきました。

 

やぎのゼット



山頂から降りて来ると私たちを出迎えたのは山羊のゼット。

山羊好きの生徒さんたちは「ゼット、オイデ~」。

山羊に興奮する犬と歩く生徒さんたちは「ゼット、来ないで~」。

オイデとか来るなとか言われても全くマイペースのゼットにアールも合流したため、私が最後尾に回ってうまく回避して下山してきました。

グループトレッキングクラスで山歩き



隊列を組んでゆっくりと歩く犬たちの姿です。

写真では斜め掛けのリードを使っている上級者の方も多いです。

リードを引かずポジションを理解する犬たちは軽い補助でリラックスして歩きます。

対面のクラスのあとは、犬語セミナーを開催しました。

毎回、みなさんと対面しながら学ぶ犬語セミナーでは犬の行動についての疑問だけでなく、犬の習性について、犬に私たちが与えている影響についても考える機会をくれます。

犬語セミナー2024年8月



犬語セミナーには答えはありません。犬について真剣に考える時間が大切です。

犬語セミナーを動画配信してはどうかというご意見もいただきましたが、対面クラスで生まれるエネルギーにしばらくはこだわっていきたいと思います。

次回の開催は未定です。

Posted in 犬語セミナー, クラスのこと

<おすすめのアイテム>フリーステッチの小型犬用バッグ

以前おすすめのアイテムで紹介したフリーステッチの小型用バッグをお使いの生徒さんからお写真と使い心地についてのコメントをいただきましたのでご紹介します。

商品名は スクエアトートキャンバスバッグ


ダックスフントの犬ちゃんのお散歩用のバッグとして日常的に使っていらっしゃいます。

マンション内の移動は「ダッコもしくはキャリーケースに入れて下さい。」という規約が一般的だと思います。

ダッコされることで不安定になりがちな犬の移動にはクレートなどのキャリーケースもしくはキャリーバッグをおすすめします。

写真ではサイズ感がわかるように頭の部分をバッグから出していますが、メッシュのカバーがあるので全身をバッグの中に収めることができます。



利用されている飼い主さんの感想です。

“動物病院に行った際にクレートだと大騒ぎしてましたが、このバッグで行くと全く吠えずに落ち着いていました。
バッグの底と持ち手の部分がしっかりしていて、とても使い勝手が良いです。
肩がけするとバッグの側面と体が密着するので、しっかりと犬の体をホールドできて安心します。 ”

移動用のバッグを選ばれる際のポイントとしてのアドバイス

① 底面がしっかりしているものを選ぶこと。

底面のないスリングタイプを避けましょう。自立できる環境があることと自立しようとする習慣をもつことが犬を安定した状態に導きます。

② 上部にカバーがあること。

このバッグはメッシュ状になっていますが上にタオルなどをかぶせて見えないようにすることが可能です。犬が飛び出てしまうような形状のバッグは危険です。

③ 自力でバッグに入ることができること。

バッグに自分で入ることのできる形状のものということです。

高さの引くものであれば上から入れますし、高さのあるバッグは横から入ることができるものです。

犬を抱き上げなければ入れられないものよりも犬が自分で入っていけるものを選びましょう。

フリーステッチのキャリーバッグには自立型のバッグの他にリュックタイプのバッグもあります。

バッグやリュックは小型犬ならではのアイテムですが、安全かつ安心に長く使えるものを選びましょう。


 

Posted in おすすめのアイテム

“ミスマッチ”により犬育てを放棄する問題は売る側にあるのか、買う側にあるのか?

はじめに、最近のこと

更新が一ケ月以上空いてしまいました。猛暑の始まる次期からやっと秋の気配が感じられるまでのこの時期は犬の苦手な季節なので仕事も多かったですが、ようやく落ち着いてきたところです。

家庭訪問トレーニングクラスやお預かりクラスやトレッキングクラスで一日として「犬」に接しない日はないのですが、そのためか思うことが多すぎて消化する時間がなかなか持てずにいました。

犬のことを考えていることがただ幸せで楽しいだけだという方もいらっしゃるでしょうが、私の場合は犬のことを考えていると悩んだり辛くなったり眠れなくなることもたびたびです。

多分、自分の犬のことであれば自分にできることを最大にすればいいし、できなかった自分を攻めればいいという単純な構造なのに、自分が飼っていない他の多くの犬たちのことを考えたときに様々な価値観の中で生きる犬にとっての何が幸せなのかを、自分でもまだよくわかっていないからなのだと思います。

そのためこうしてブログ記事を書くことで自分の頭の中を整理整頓させていただいています。

 

ネット記事「飼ってはいけない人たち…」

今回は2024年8月8日のネット版のデイリー新潮に掲載された以下の記事に対して考えた題目に触れる件です。

ペットの殺処分がなくならない“本当の理由”は 「飼ってはいけない人たちに無理やり売りつける仕組みが」

デイリー新潮の記事によると、潜入取材した大手のペットショップでかなり月齢の低い子犬が売られていた可能性があるということ。

その子犬を売る販売者側のセールス方法が飼い主側の衝動買いを生むため、本来は犬を飼ってはいけない人が飼うことになる。

その先には成長した犬が問題を起こすようになり高価な価格と見合わないと憤慨する飼い主が犬を放棄する飼育放棄がおきてしまう、そのことが犬の殺処分の構造の要因になることを動物愛護関係者が語っている。

とこのような内容になっていますが、詳しい内容はリンク先の記事をご覧になって下さい。

 

“ミスマッチ”とはどんなことなのか

記事の中ではミスマッチという表現を使われていますが、ミスマッチとは犬を家庭に迎える際に、その家庭には適していないタイプの犬を選ぶということです。

保護された犬に新しい飼い主を迎える際に行われる「マッチング」は、保護犬の性質や形質にあった飼い主を見つけるための大切な工程です。マッチングというと結婚相談所のようですが、まさにパートナーを見つけるマッチングと同じことです。

この記事の中での“ミスマッチ”の単語は動物愛護関係者のコメント欄の中に出てきますので、飼う側の環境にあった犬を迎え入れすれば問題なかったはずだという風にも受け取れますが、記事の流れとしては犬という動物そのものを飼育することが難しい人に犬を販売することを問題としていると私は受け取りました。

 

犬を飼う資格のない人が犬を飼う責任はどこにあるのか

犬を飼う適性のない人々が子犬を迎える責任について、記事の中ではペットショップ側の上手なセールス方法にあるというところで終わっていますが、当然のことながら適性のないのに犬を買った購買者の方にも責任はあるはずです。

販売されているどのような物でも、それを使いこなせるのか着こなせるのかを判断しているのは買う側であって売る側ではありません。

もちろん、売る側が大変親切な方で「この洋服はあなたには向いていませんよ。」とアドバイスしてくれれば考えも変わりますが、一旦欲しいと思ったものを手に入れようとするのが人間です。

犬は商品ではなく生き物なのだから洋服と同じように考えることは間違っているというのは正解です。ですが、他の商品と同じようにお店で販売されているのであれば、買う側からすれば買う権利はお金を払う義務だけです。

動物の愛護及び管理に関する法律を紹介する環境省のパンフレットには、動物を販売するものには次のような責任が課されていると記されています。

動物(哺乳類・鳥類・爬虫類)を販売する場合には、あらかじめ、動物を購入しようとする者に対して、その動物の現状を直接見せると共に、その動物の特徴や適切な飼養方法等について対面で文書(電磁的記録を含む)を用いて説明することが必要です。

この対面説明を行うためにネットで注文した子犬も手渡しすることが義務付けられており、飼い主側はこの文書を確認して書面をした上で子犬をショップもしくはブリーダー(繁殖者)から入手するのですから事前に飼育の義務に関して説明を受けたということになります。

飼育放棄される犬たちの問題について、売る側に責任があるのか、買う側に責任があるのかの議論はもっと積極的になされるべきです。その議論にこそ「犬という動物はどのような動物なのか?」という疑問が生れてくると思うからです。

今回はデイリー新潮の記事がペットショップを対象としたものでしたが、ここに記したとおりネットショップやブリーダーから購入したとしてもそれが衝動的である可能性も十分にあります。

犬という動物がどのような動物なのか、どのように飼育すればよいのか、もう何十年も犬について考えている私でもまだ結論は出ていません。

もっと議論をするSNSではなく別のところに求めています。来週は久しぶりの犬語セミナーがあります。犬についてもっともっと話しましょう。


 

Posted in 犬のこと