グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 3月 2022

4月~5月の連休中のお預かりクラスの受付について

連休中のお預かりクラスの受付を開始いたしました。

頭数制限をさせていただきますので、預かりをご希望の方は早目にご相談下さい。

送迎についてはご希望時間にお応えできないこともございますので合わせてご相談下さい。

トレーニングが途中段階で以下のような行動が見られる場合には、この期間はお預かりをお断りさせていただくことがございますのでご了承下さい。

・クレートトレーニングが完了していない(クレート中で吠える、排泄するなどの行動がある)状態の犬

・他の犬や人に対する攻撃的行動があり、管理に特別の場所を必要とする状態の犬

・逃走行動傾向があり、管理に特別の場所を必要とする状態の犬

詳しくは個別にご相談下さい。

 

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4月のトレッキング&犬語セミナー開催のお知らせ

今月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

4月24日㈰ 12時~14時

場所 グッドボーイハート七山 オポハウス

参加費 おひとり2500円(税込)当日払い

ご予約制 直前のキャンセルはご遠慮下さい。

定員有

 

同日 10時~11時30分までグループトレッキングクラスを開催します。

トレッキングクラスだけのご参加も可能です。

お申込みはラインもしくはメールでご連絡下さい。

 

犬語セミナーとは

犬のコミュニケーションと習性について学ぶ犬の行動学のセミナーです。

犬の動画を見ながら犬の行動を確認しながら学びます。

少人数制のセミナーでゼミナール形式をとっています。

皆で話ながらワイワイと犬について語る楽しいセミナーです。

ご予約はメールもしくはお問い合わせフォームからお願いします。


 

 

Posted in お知らせ

トレッキングクラスと犬語セミナーを開催しました。

梅が満開となった気持ちのよい一日。

尾歩山(おぽさん)でのトレッキングクラスを開催しました。

初めてのグループトレッキングクラスに参加の飼い主さんと犬、

長年毎月、月参りのようにご参加いただいている飼い主さんと犬、

みんなグッドボーイハートで共に学ぶ大切な仲間です。


頭数が多めのクラスになりましたので、大変長い列になりました。

後ろの方は先輩方で固めて、慣れない犬と飼い主さんたちが先を歩きます。

山の中にはいろんな動物のにおいや、木々のにおい、草のにおいがあります。

犬たちがどのような情報を得ながら歩いているのか、鼻の効かない人間は知る由もありませんが、犬たちの真剣かつ楽しそうな表情や行動を見ることがトレッキングクラスの楽しみです。


クラスの終わりには対面のクラスも開催しました。

2回目、3回目という数の少ない対面でも、様子は少しずつ変わってきます。

いつも勢いよく飛び出す犬もいれば、いつも逃げてしまう犬もいます。

毎回変わっていないように思えても、何か変わってくる兆しがあるかもしれない。

そんなワクワク感をいだいて挑戦していただければと思います。

 

トレッキングクラスのあとは、犬語セミナーを開催しました。

ビデオの素材はグッドボーイハートの犬たちがほとんどです。

できるだけ知っている犬の映像を見ることで、自分が犬をどのように見ているのかがわかるようになります。

直接あって感じる感覚と、ビデオで学ぶ犬の行動学、近づいているでしょうか。

みなさんが楽しく受講して下さることを感じると、また来月もがんばろうかなと意欲もわいてきます。

 

セミナー終了後は、数名の居残りをお願いした生徒さんたち、そしてダンナくんと共に裏の土砂崩れをした場所に、つつじの花を植えました。

育つのに何年かかるのかわかりませんが、つつじの庭となるように少しずつ植えたしていきます。

こんな山奥でいろんなことをやらなければいけないと思うのか、できることがあって楽しいと思えるのか、同じやるのでも気持ちが違えば人生が違います。

犬も同じではないでしょうか。

犬と暮らして面倒だと思うことはたくさんあるかもしれませんが、犬がいるからこそできる活動こそが犬と暮らす楽しみになるはずです。

犬は触ったり抱いたり見たりすることで喜びを感じるのはもちろんですが、それ以上に犬とともに活動できるという喜びの方がずっと大きいと思えるのであれば、こんなに素敵なことはありません。

犬との山歩き、犬について学ぶセミナー。

犬と暮らしたからこそ生まれた面倒でも楽しいことばかりを、みなさんとまた一緒に楽しみましょう。

来月もまたご参加をお待ちしています。

 

Posted in クラスのこと

犬に求められるのは原始的(プリミティブ)もしくは斬新さなのか?

犬にはいろんな形、色、柄、サイズがあることが犬を飼うことの楽しみにもなっているようです。

犬は他の動物と比較しても多種多様に変化した特別な動物であるようです。

犬の繁殖に対して人為的な介入がなされているということを含めても、ここまでいろんな形を生み出す種類の動物が他にあるでしょうか。

そのいろんな形をした犬も、そもそもは世界各地区に存在したイヌという人の介入なしに生活していた動物から発しています。

そのイヌが人為的な繁殖によって特別の形やサイズに系統づけられて「純血種」として作り上げられたのは今から200年ほど前です。

純血種の繁殖は、はじめは「目的別」に、つまり犬をどのような目的で人のために活用するかということを目的に作られていました。

しかしその犬の役割は機械にとって代わるようになり、犬にはその用途として働く必要がなくなってきます。

純血種の繁殖はそのまま「人の求める形への犬の進化」に変えられていきます。

それは主にヨーロッパ地域で始まり、洋犬種の「純血種」としてそれぞれに定義づけられました。

定義付けたのはケンエルクラブという貴族のクラブでした。

今皆さんのそばにいる、様々な種類の洋犬の純血種はまずここで純血種という血統として位置づけられその後は同じ種類の純血種同志の繁殖が繰り返されているのです。

同じく日本でも柴犬保存協会や四国犬保存協会といったグループによって、日本の純血種を作り上げ、現在でもその種を保存できるように努められています。

その一部がペットとして飼い主の元にわたり生活を共にしているわけです。

純血種の繁殖にはいくつかの目的があったと思いますが、これらは以下の二つのどちらかを選択された結果です。

ひとつは原始的であること。

原始的とは、イヌという家畜化される前の日本でいうところの山犬としての性質をできるだけ残していこうという選択です。

原始的な繁殖を目指したものが日本の純血種、柴犬、北海道犬、紀州犬などそれぞれの地域の特徴を残した地域に根付いた山犬の末裔です。

以前ブログでもご紹介したとおり、日本オオカミの遺伝子構造に一番近い動物が柴犬であるという論文からも、その繁殖の目的がうかがえます。

逆に、イヌらしからぬ形を求められた繁殖もありました。

毛の抜けないプードル、ほとんど毛がないイタリアングレーハウンド、鼻のつぶれたシーズー、背中の曲がったボルゾイ、ふわふわの毛のビジョンフリーゼなども、すべて人が求めたからこそできた純血種なのです。

つまりは、人が犬に何を求めるのかによって、犬の形や機能は大きく変わっていくのだということです。

日本でとても流行っている豆柴犬などは、柴犬としての原始的で犬らしい形が好みだけれど、性質としてはおとなしくお人形さんのようであってほしいというわがままな人の欲求によって生まれた種類の犬です。

確かに豆柴は形は和の犬で、中身は機能性が低く管理しやすいペットとなったことでマンションでの飼育もできるようになりました。

しかし私はこの状態に少し複雑な気持ちを抱くのです。

人はなぜ犬と暮らしたいと思うのでしょうか。

犬を抱っこしていると自分が安心し安らげるから、犬が自分にとって癒しの道具になるからでしょうか。

それとも、犬という動物の能力や機能性の高さを知り、その機能が発揮されることに喜びを覚えるからでしょうか。

もしくは、犬の機能性を自分の生活の一部として役立てたいという目的を持っているからでしょうか。

犬に斬新さを求めすぎると犬は犬という動物としての機能性を失うことになり、もはやいつか犬ではなくなってしまうかもしれないということを、私は不安に思っているのだと思います。

この国内においては、犬は人の介入なしに繁殖することはなくなってきました。

野良犬や野犬といった存在もなくなり、餌付けされている野犬たちも近親交配状態に陥っています。

犬を愛するみなさんが「犬がかわいい」と思うからただ飼うのだというとてもシンプルで幸せな気持ちはぜひそのまま大切にしていただきたいと思います。

犬としての機能が落ちていったとしても、可愛ければよいではないかという意見もひとつの価値観です。

ただ、ひとつだけ知っていただきたいことがあります。

失っていく機能の中に、犬が最も大切にしている「群れ」のシステム、そしてそれを維持するための「コミュニケーション」もあるのだということです。

どんな動物にとっても最も大切なもの、それは「コミュニケーション」であると私は思うからです。

彼ら犬から、コミュニケーションの機能と群れを維持する機能を奪いたくないのです。

ひとりひとりが犬を知って犬を見張ることで、犬がこれからどのように変化していくのかを歴史を見届けられるでしょう。

私は見届けていきます。

犬の末路までずっといっしょに。

柴犬、雑種犬、豆柴犬たち

Posted in 犬のこと

他の犬におびえる犬を抱っこして「大丈夫、怖くないでしょ」は犬には通じない。

街中を移動しているとワンワンと犬の吠え合うような声が聞こえてその方向を見ました。

想像したとおり散歩中の犬がワンワン、ギャンギャンと吠えている姿がありました。

その向こう側には、小型犬よりも少し大きめの犬が飼い主さんに抱きかかえられた状態のまま、ワンワン、ギャンギャンと吠えています。

リードをつけた犬を持つ飼い主は止まったまま、犬を抱きかかえた飼い主は脚早に通りすぎようとしています。

抱きかかえた犬に大きな声で話しかける飼い主の声が聞こえてきます。

「大丈夫だよ。お友達だよ、お友達。」

そんな声が聞こえてきました。

さほど珍しくない、街中ではよく見かける光景にはなりましたが、いろいろと思うところがあります。

 

一番お伝えしたかったことは、他の犬におびえる犬を抱っこして歩いてもその問題は決して解決はしないということです。

解決しないばかりでなく、抱っこされていた犬はこれからもますます他の犬におびえるようになるでしょう。

飼い主としては、他の犬に吠えたりおびえたりする犬を特別問題を抱えている犬という風には感じていないからこのような行動になるのでしょうが、これは大きな問題です。

動物が他の種類の動物を怖がったり怯えたりするのであれば、それはあまり問題ではありません。

誰でも苦手な動物がいますから、うさぎが大好きという人もいれば、嫌いという人もいる。

猫が大好きな人はたくさんいますが、絶対に触れないという人もいます。

そして犬が大好きな人もいれば、犬におびえる人間もいるのです。

そうだとしても、その人は社会的には全く問題を抱えていません。

人が問題を抱えるとしたら、特定ではない他の人を怖がったり怯えたりするようになったときです。

他の犬に吠える犬、他の犬におびえる犬というのはこれと同じことで「同種」に対して恐怖を抱くという、大変難しい状態に置かれているということをまず理解する必要があります。

「他の犬におびえたり吠えたりする行動が、犬としてとても危険な状態である。」

ということを理解することができたら、次に犬が抱えているその問題を解決するために飼い主としてやるべきことがあるかを考える必要があります。

絶対に間違えてはいけないのは「この犬は、自分のことを犬だと思っていない」などという一方的な判断を下さないことです。

これは判断というよりは飼い主としての逃げなのでしょう。

「わたしの犬は自分のことを人間だと思っている。だから犬のことを怖がっているのだ。」という言葉をたまにですが聞くことがあります。

これは本当に問題なことであって、犬が犬であるということを理解できるように育ててあげるべきです。

他の犬に吠える、他の犬におびえる行動をする場合には、ほとんどの場合、飼い主の犬に対する接し方や育て方がその行動を引き出している理由になっています。

犬を抱っこして「大丈夫だよ。」となだめても全く問題の解決にならないのに、それを続けているのはなぜなのでしょうか。

犬よりも飼い主の方が「わたしの犬は人間の子どもなのだ。」と思い込みたい気持ちをもっているからかもしれません。

犬が犬として生まれて来たからには、犬として幸せになる権利をみな持っています。

すべての犬が幸せになれなかったとしても、自分のもとにいる犬には幸せになってほしいと、このブログを読まれている方なら思うでしょう。

そう思うなら、他の犬への怯えや、怯えからくる攻撃性を解決するために、今までの自分の犬に対する価値観や態度を一度おもっきいり捨ててやり直してみて下さい。

飼い主として間違いに気づくことにはとても勇気が必要です。

自分が犬に対してやってきたことが間違っていたと知る瞬間は胸が痛くなるものです。

しかし、痛みを感じたら癒しは一気に進みます。

犬についてもっと知ってほしい、

いや犬についてもっと共に学びましょう。

Posted in 日々のこと, 犬のこと

最近の預かりクラスやトレッキングでの犬たちの風景

ブログをしっかりと書く時間がなく、今日はとりあえずクラスの活動写真を紹介します。

 

初めてのお泊りに来た空太くんと小鉄くん



久しぶりにお泊りに来たリンちゃんと、柴犬の小鉄くんと金ちゃん



空太くんのお気に入りになった赤いチョッキがトレードマークの梅吉くん



黒のバロンくんと、柴犬の小鉄くん、金ちゃんに囲まれる空太くん



はじめてのトレッキングクラス11歳のティアラちゃんと6ケ月のロゼちゃん



 

2年ぶりに再会。きいろちゃんが子犬のときにリンちゃんがお世話しました。



7才のユイちゃんと1才小鉄くんが飛びつきあい



オポ広場で土筆を探す空太くん



はじめてのトレッキングを楽しむアイちゃん



毎日過ごしている時間と空間が、自分が何を感じ何を考え何を学ぶのかということでしょう。

その意味においては人も犬も変わらないと思います。

グッドボーイハートた犬と飼い主さんたちに何かを感じたり気づいたりする機会が生まれる場所と時間を提供できるようにするために、やらなければいけないことが山積みです。

ブログ記事、少しお待ちください。

Posted in クラスのこと

初めてのお預かりクラスを体験して帰宅した犬の変化「すごくフセます」

初めてのお預かりクラスを体験した犬くんの帰宅後の最初の訪問レッスンに伺いました。

お預かりクラスでの様子は毎晩、ラインでご報告していますが、簡単なご報告の他にもいろいろと犬について気付いたことや、今後の作戦などを飼い主にお伝えする大切なクラスです。

同時にお預かりから帰宅した犬がどうしているのかも気になるところです。

入室時に毎回吠える犬くん、今回もお決まりの吠えから始まりました。

ですがその後は、私も犬の落ち着かせに積極的に関与できる関係を築いてきたために、今までとは違う対応も可能です。

レッスン中に吠えたりやんだりを繰り返していた犬くん、お預かり後の最初のクラスでは始めの吠えのあとは全く吠えずに60分のクラスを終えることができました。

預かりクラス後の犬の行動の変化について飼い主の感想

帰宅後の犬の行動の変化については次のようなことだったそうです。

・フセがとても早くできるようになり、今までフセなかった場所でも伏せるようになった。例えば、テラスに出る前にフセをするようになったりごはんの前にも伏せるようになりました。

・散歩中に人や犬に吠えていたのに吠えないこともあり、吠えても落ち着かせが早くできるようになった。そのため今までいけなかった公園にも行けるようになった。

・リードの引っ張りが全くなくなった。

・室内マーキングをしていない。

・クレートをハードからソフトに変えることができた。

・毎晩9時になると自分からハウスに入って寝るようになった。

・室内をつきまとって歩くことがなくなった。

こんなご報告でした。

犬にいろんな面で変化が見られ、お預かりに出してよかったと言われていました。

こうした良い変化が預かった犬のすべてに出るわけではありません。

ただ、多くの飼い主さんがお預かりクラスで犬が成長してお利口さんになって帰ってくるのを期待しているとは思います。

預かりクラスで犬の成長を促すために、飼い主としてはどのような努力が必要なのか、どのようなタイミングが良いのか。

・家庭での基本練習を重ねていること。

練習とはそれぞれに犬ができる段階というのがありますので、一概には言えませんが例えばフセを教えているのであれば、フセの回数をたくさんさせるようにしておくことなどです。

この犬くんもお預かり時のフセは大変早いと感じ、自宅でもちゃんと練習をしていることがわかりました。

・預かり期間が5日以上であること

犬は3日たつとずいぶんと環境に慣れてきます。

言い方を変えれば3日は仮の姿でいられるけれど、4日目には地が出るという感じです。

預かり日数が3日で帰宅すると犬が地を出す前に帰ってしまうということで、騒がしい犬もおとなしいままでいることもあります。

5日たつとまた変化があります。

今回の犬ちゃんは9日のお泊りクラスでした。

初回のお泊りでしたが、他の犬たちも預かっていたので合わせていただいたのです、これもよい結果を生みました。

・合宿メンバーによって内容が変わる

当然のことですが社会性の育っているメンバーの中に入るとすぐに集団行動をさせられるので預かり中の対犬の社会化学習はすすみます。

メンバーは選べないのですが、今回もある犬ちゃんの預かりをインスタで発見した飼い主さんが急いでお預かりクラスに連れてこられたという例もありました。

・犬の年齢

鉄は青いうちに打て、のことわざ通り、年齢は影響します。

若ければ若いほど良い、特に一歳未満の犬は柔軟です。

・帰宅後の接し方には厳重注意

預かり後の接し方について、家庭での行動が不安定な犬については特に厳重にお伝えしています。

帰宅後の飼い主のすり寄りやベタベタ、甘やかし行動が預かる前よりも犬を不安定にさせてしまうからです。

 

今回は預かりクラスでよい方向に変化した犬の行動についてお伝えしましたが、もちろんすべての犬が良くなるわけではありません。

犬によってはとても長い時間や繰り返し預かりが必要になることがあります。

逆をいうと、現在お預かりクラスを利用している犬たちの中で「比較的、社会性が育っている犬」は預かり回数が多い犬であることを否定できません。

グッドボーイハートの群れのポジションを確立している犬といっても過言ではなく、皆自分の役割をよくわきまえて行動してくれます。

預かりクラスと訪問レッスン、この二つの柱はどちらも大切なのですが、飼い主の皆さんが犬とのより良い信頼関係を築いていくためのお手伝いとして上手く活用していただければと思います。


 

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ

犬が驚くほど落ち着いた訳は飼い主のある行動の裏に…。

家庭訪問レッスンに伺っているときに感じる空気というのがあります。

それは犬の状態が良くなっているのか、悪くなっているのかという今までと違うという空気です。

最近訪問レッスンに伺った時のことです。

リビングに入ったときに犬の様子がいつもと違うと感じることがありました。

あれ、いつもと違う。

いつもより犬が落ち着いている、表情もテンションも今までとは全く違うと感じたのです。

「変わりましたね。」とわたしが一言。

「ホント、なんか今日は特別にお利口さんにしてる」

と飼い主さんも少し驚いた感じでした。

毎日変化は続いていたのでしょうが、飼い主さんの方としてはそういえばいつもと違うという程度だったようです。

そして椅子に座るときに今までそこにはなかったものを発見しました。

ああ、これか。これでこの犬は変化のきっかけを得たのだな。

それは壁に貼り付けられた紙です。


なかなか改善されなかった犬のとびつき行動が

この警告の張り紙で一気に解決したらしいのです。

「犬に飛びつきをさせない」という単純なルールの導入だったのですが、「飛びつかせない」ということができない飼い主が多いのです。

多くの質問が「犬に飛びつたらどうしたらいいですか?」です。

いえ、飛びつかれたら…ではなく、飛びつかせないでください。

この押し問答が続きます。

そしてこの張り紙がリビングに張られていました。

全く飛びつかれなくなったということなのです。

犬が全く飛びつかなくなったと同時に、犬のいろいろな行動が一気に変化しました。

吠え、なきの問題もなくなり、テンションの高い要求行動もなくなっていました。

レッスンの間、フセてマテをして待っていました。

ただの「犬のとびつき行動」。

いえたったこれだけの行動が、犬にとっては大きな行動なのです。

 

初回のカウンセリングクラスで飼い主さんに尋ねられるのは「どのくらいよくなりますか?」という質問です。

質問しなくても心の中で思っている飼い主も多いことでしょう。

答えはひとつしかありません。

「それはあなた次第」

犬は飼い主次第なのです。

飛びつき禁止の用紙を貼り付けて家族で犬の行動に変化を起こした飼い主さん。

本当にびっくりするほど変わったと驚かれていました。

犬の変化は飼い主の変化です。

犬はやっぱり飼い主の鏡ですね。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

<お知らせ>3月の犬語セミナー開催のお知らせ

今月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

3月27日㈰ 12時~14時

場所 グッドボーイハート七山 オポハウス

参加費 おひとり2500円(税込)当日払い

ご予約制 直前のキャンセルはご遠慮下さい。

定員有

犬語セミナーとは

犬のコミュニケーションと習性について学ぶ犬の行動学のセミナーです。

犬の動画を見ながら犬の行動を確認しながら学びます。

少人数制のセミナーでゼミナール形式をとっています。

皆で話ながらワイワイと犬に語る楽しいセミナーです。

グッドボーイハートの生徒さんでなくとも参加できます。

ご予約はメールもしくはお問い合わせフォームからお願いします。

 

もう何十年も犬について学んでいる私でも、まだまだ犬について知らないことがいっぱいです。同時に知りたいこと、学びたいことがたくさんあります。

仲間がいると学びにも力が入ります。

犬の行動について悩んでいる方、犬とより良い関係を築いていきたい方、

犬の魅力にはまってしまった方、ぜひ一緒に学びましょう。

Posted in 犬語セミナー, お知らせ

しつけのクラスで犬の腸炎と皮膚病が良くなりました。

家庭訪問クラスを受講されていた生徒さんからうれしいご報告を受けました。

トレーニングクラスを受講された結果、犬は大変落ち着いたのですが同時に期待しない変化も起きたということなのです。

それが、題目にもある「犬の腸炎と皮膚病が全くなくなった。」ということだったのです。

犬ちゃんの種類はトイプードルで年齢は5歳でした。

トレーニングを受ける前はよくおなかを壊していたらしく、初回のカウンセリングシートにも「軟便になりやすく胃腸薬を投薬中」と記載していました。

さらに、皮膚病も抱えていてずっと薬を飲んでいたということも伺っていました。

長年病院へ通っていて、ちょうどグッドボーイハートに問い合わせされたときも病院の待ち時間に電話したというお話でした。

そういえば、お電話を受けたときにワンワンと吠える声が聞こえたので「吠えてますか?」とお尋ねし「今、動物病院からなんです。」とお答えしてもらったことも記憶しています。

そのプードルちゃんについて解決したい問題は山のようにあって、カウンセリングシートとは別にA4の用紙に書き出された犬の行動問題でシートは真っ黒になるほどでした。

吠えること、噛みつくこと、トイレのこと、多頭飼育のこと、散歩のことなど。

たくさんの問題を抱えたまま5歳になってしまったけど今からでも大丈夫でしょうかととても不安げにご相談されました。

飼い主さんの真剣な取り組みの結果、プードルちゃんの行動は驚くほど改善されました。

と同時に、そのプードルちゃんが抱えていた身体的な不具合も解決してしまったというのです。

今では全く病院へ行く必要がなくなったのです、というご報告でした。

犬はストレスの状態から解放されて、身体的なトラブルも解決されたということですね。

この部分には期待されていなかったので、大変喜ばれていて私もうれしくなりました。

吠える、とびつく、噛みつく、興奮するなどの問題行動は、人間にとって迷惑だと感じられたときにご相談を受けることが一般的ではあります。

でも、本当に困っているのは犬の方ではないでしょうか。

犬の行動が変化してストレスレベルが落ちて、落ち着いて過ごせるようになったのは、犬自身もきっと望んでいたことだと思うのです。

犬は何も悪くなかった、悪かったのは周囲の環境であったということです。

腸の調子が悪いとか、かゆみのある皮膚病を抱えているというのは犬にとって辛いことです。

もし自分にそうした状態が何年も続くと考えると暗い気持ちになってしまいます。

体も心も健康になれる、それが本当の犬のしつけとか犬のトレーニングといわれるものです。

犬は元気で生き生きとして健康で、活発で笑顔で過ごせる日がたくさんあるということを人に伝えてくれる動物なのです。

もしそうなっていないなら、何か変える必要があることがあるのではと疑う、それがトレーニングクラスの始まりです。

Posted in クラスのこと, 受講生のコトバ