新しい生徒さんに必ずといっていいほど聞かれる質問。
「いつもはどちらにお住まいなんですか?」
どちらにというのは、福岡なのか七山なのかということです。
毎回答えに詰まりますが、住まいは福岡、スクールは七山なのです。
犬のお預かりクラスやトレッキングクラスのある時は七山にいます。
季節にもよりますが半分は七山にいたいと思いつつも、訪問レッスンが増えると福岡に滞在します。
都市空間と自然の真逆の環境を行き来しているのは仕事の為に結果としてそうなったというこですが、今のところこれが理想的ではないかと考えています。
同じことを早くから実践して薦めているのが解剖学者の養老孟司先生です。
知識だけでなく人格者としても尊敬する先生が薦めて下さる生活なので、自信をもって人にも薦めています。
すでに田舎に育ちそこにコミュニティがあり家族がいて生活が成り立っている方は、わざわ都会で暮らす必要はありません。
行き来しなければいけない自分などは、仕事にために都市に行く必要があり、また大家族というコミュニティを持たないために孤立怯えるからです。
都市空間で育った私が自然環境に出向くことになったのは犬のためです。
知識で学んだわけではありませんが、オポ連れて山や海に出かけることは「オポ」にとって必要なことだと思っていたからでしょう。
この事を誰からも教えてもらったことはありあません。
言葉では伝えくいことですが、一度でも犬と山で遊んだことのある人なら、山の空間の中で広がっていく犬の感性というものがあることに気づくはずです。
犬何を必要としているか?を常に考えているわけですから、この気づきは当然のことでした。
話を元に戻しますが、この都会と田舎を行き来する生活について薦めている養老先生も、これを人にすすめると贅沢だと言われると話されていました。
お金があったらできるんだけど、ということについては、実際にはお金があってもしなものですよね。
自分にとっての必要性の最重要項目にならなければ、人は環境を変えられないものです。
その都会の生活の中で犬たちがストレスを抱えています。
福岡市内はもちろんのこと、福岡の新興住宅地も都会の付属品です。
ストレスによって犬に起きているのは問題行動ばかりではありません。
歪みなら修正が効きますが、障害となると時間がかかります。
欠損となると回復は難しいものです。
犬の脳や精神が壊れる前に、犬を自然環境で過ごさせましょう。
福岡の新興住宅地も都会の付属品です。
飼い主さんができないということで、お預かりクラスもやっています。
行き来には労力もかかりますが、犬に必要な事を提供するためならまだまだ頑張ります。