グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 4月 2021

犬の問題行動が良くなるどうかは、やっぱり飼い主さんに主導権があった方がいい。

犬の吠える、かみつく、無駄吠え、興奮、留守番できないなどの困った行動に関するお問い合わせを受けるときに、数回に一度くらいは「本当に治るんでしょうか?」と尋ねられることがあります。

飼い主さんが何を「治したい」と思っているのかどうか、私の考えとズレていなければ、犬の脳に特別な障害がなければ、その行動はおおよそ「改善する可能性がある」とお答えできます。

なぜなら、犬にはそもそも問題行動というのはないのです。

飼い主が問題とする行動のほとんどが犬のストレス性行動とよばれるものです。

犬のストレス性行動とは、犬がストレスを表現する行動ということです。

毎度のことながら「そもそも犬にストレスがあるのか?」と議論する必要はもうなさそうなので、この説明は簡単には以下のとおりです。

犬には脳という機能があって脳がストレスを受ける状態になることは、科学的に証明されています。

犬のストレス行動が起きている要因(主には環境)を改善することで行動に変化を起こさせることを犬のしつけとかドッグトレーニングというのです。

犬を預かって行動を観察すると、みるみるうちにその行動が消えていくのを見ることができます。

中には多少変化に時間のかかることもありますが、それでもより適切な環境の中では犬は変化していきます。

ところが、飼い主が飼育する環境の中での変化は、犬によっては早いこともあり、犬によっては時間のかかることもあり、犬によっては一向に変化を見せない場合もあります。

環境要因のバランスの多くを飼い主が抱えている場合には後者に偏りがちなのです。

なぜなら、飼い主は無意識に犬が不安定になる環境を作っているのですが、そのことに気づくことができず、こちらで把握してアドバイスしたとしても無意識なので変わりにくいものです。

だから表題のとおり「犬の問題行動が良くなるかどうかは飼い主次第」ということなのです。

ですがこれは、飼い主に責任を押し付けるということではありません。

犬のしつけや犬のトレーニングをこれまだたくさん見てきた結果の意見です。

犬はやはり飼い主の主体的な関わりによって改善が起きた方が、飼い主との信頼関係も深まっていくからです。

だから、小難しいことを言ったり、練習を繰り返したり、嫌われてもいいやと思いつつ、飼い主さんにしていただくことが犬のしつけの絶対条件です。

そしてその中で犬の問題行動を解決していく、ということであれば、本当にそうなるかどうかは自分を信じられるかどうかということではないでしょうか?

私はどのような状態の犬でも、いったんは飼い主さんを信じるようにしています。

この人ならできる、この飼い主ならできる、そう思えなければ他人に犬のしつけなど教えることはできません。

あとはみなさん、飼い主としての自分を信じて下さい。

きっと大丈夫、私はこの犬を大切に思っている、愛していく気持ちがある、だったら絶対に大丈夫です。

Posted in 犬のこと