グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 7月 2020

<犬のこと・動画>雨の日だったらニーナオットソンの木の犬用玩具で遊ぶのもあり

九州南部の大雨で被害が広がりつつあります。

小型犬と救出された飼い主さんの動画の映像を見て、ひやりともしました。

犬と非難の際には、特に小型犬の場合にはペット用のキャリーバッグや移動用のクレートを必ず持ってください。

小型犬は手から滑ったりはさまれて大事に至ることもありますので本当にご注意ください。

 

ニーナオットソンの玩具のこと

 

雨の日に家の中でくさくさとしている活動性の高い犬なら、ニーナオットソンの玩具で遊んでみるのも良いかもしれません。

グッドボーイハートが博多駅近くにあったときには室内玩具で遊びをするクラスがたくさんあったので、ニーナオットソンの玩具も全部そろえていました。

今は少しでも時間があれば自然の場所を見つけの遊びへとバージョンアップしたので使うことがほとんどなくなり廃棄してしまったニーナオットソンの玩具がたくさんありました。

自然の木で作られたオモチャたちはスウェーデンのこだわりを感じるものばかりでした。

中にはかなり高度なオモチャもあったのですが当時のものはすべて木で作られていました。

現在アマゾンなどの通販ショップで販売されているものはプラスチックになってしまいましたね。

もう職人さんがいないのでしょうがとても残念です。

 

ニーナオットソンの玩具で遊ぶ犬の動画

 

実際に犬の遊ぶ姿をみてみましょう。

このニーナオットソンの玩具の中でもとてもポピュラーだったある玩具で遊ぶ犬ちゃんの姿を撮影した動画です。※写真をクリックすると動画が再生します。



木のオモチャを上に持ち上げると下に入っているオヤツをとることができます。

とても簡単で単純なことの繰り返しです。

自然の中でも同じような状況で食べ物が見つかることはあるでしょうか自然に学習して覚えます。

ラブラドルリトリバーのメイちゃんはオヤツに夢中になっており尻尾の振り方を見てもかなりテンションが高めですね。

木の方に関心を示す犬ちゃんもいます。

こちらはミックス犬のアルクくんの動画です。



食べ物よりも木の方に関心を示していますね。

木を食べたいのではなく調べる方に関心をもっているようです。

私たちからみると遊びととらえる行為を犬が遊びと思ってやっているとは思えません。

ただ私たちからすると「遊び」と表現するしかないこれらの行動。

繰り返し行動なのであまりにもやりすぎると疲れますが、雨の日にたまにするなら良いかなと思います。

 

スウェーデンの思いのつまった木の玩具。

ほとんど捨ててしまったので勿体なかったなと思いましたが、犬にはもっと大切なものがあると思って処分したのでそれはそれでよい気づきだったと思っています。

室内玩具はある程度で止めるのがルールです。

雨が上がったらまた環境と触れ合う散歩や自然の中で頭をリフレッシュさせてください。

Posted in 音声・動画, 犬のこと

<クラスのこと>犬がトレッキングクラスで学ぶ真の社会化について

九州で今年も災害が起きています。

自然の猛威に私たちは常に非力で戦うことばかりでは災害を免れることもできないと感じます。

私たちにできることは何だろう、自然と自分を切り離すことはできない。

だとしたらもっと自然を日々体感して知ることしかないのではと考えます。

自分にできることは本当に大したことではありません。

それでもやっていれば自然という存在が自分にとって何であるかにいつか気づくのではないかと思って犬と山を歩いています。

この唐津市七山の山は雨が足りないほどでした。

今日も犬たちとゆっくりゆっくりと山歩きの時間を持ちました。

犬との山歩きというと、犬が山を走り回ったり崖を飛んだりすることを想像されるでしょうか。

全くそんな風景はありません。

人が山を歩くとき私たちはどうやって歩いているのでしょうか。

一歩一歩ゆっくりと進む。それが山歩きの本来の姿なのです。

犬も同じように、ゆっくりゆっくりと歩みを進めます。

一歩進めば臭いをとり、さらに一歩進めば臭いをとる。

こうして自分の本当に身近な環境を自分自身で確かめて、そして一歩を前に出す。

実はこの活動こそ社会化というものです。

環境に適応して反応するというのは、環境がいきなり変化することばかりではないのです。

一歩進むと環境が変わる、一歩進むと環境が変わる、この連続です。

犬の頭の中には、ひとつ前の環境と、今の環境、そして次の一歩の環境が広がります。

似ているけど少し違う、似ているけど少し違う。

こうやって社会化を進めているわけです。

山を歩くときに犬が臭いを捕るのは野生動物を追うためではありません。

犬の真の社会化の時間、それは犬がゆっくりと飼い主と歩くことからです。

小さな時間ですが大切にしてくださる飼い主さんと共に、厳しい季節ですができるだけトレッキングクラス続けてまいります。

Posted in クラスのこと, 犬のこと

<犬のこと>犬の認知力:犬が鏡の中の自分を自分だと判るのか

犬は鏡の中に映る自分にどう反応するのか?

 

どの家庭にも鏡があります。

その鏡に対して犬がどのような反応をするのかを見たことがあるでしょうか?

犬は鏡の中の自分を自分だと知ることができるのか?

鏡の中の対象の認識は、動物の認知力に関連する話題です。

認知力をもっと詳しくいうと「犬がどのような世界を持っているのか」を決めているということです。

実際に今、みなさんの犬の前に少し大きな鏡を出して犬の姿が映るようにしてみると犬の反応はすぐに知ることができます。

反応は二つ

1、鏡に映った自分(犬)の姿に関心がない

2、鏡に映った自分(犬)の姿に関心を持つ

鏡に映った犬の姿に反応する方が認知能力が高いと思うでしょうか?

これは逆なのです。

実は鏡に映った犬の姿に反応しない犬の方が正しく世界を把握しています。

 

鏡の中に映る自分に反応しない犬

 

犬に鏡を見せたときの反応には二つがありますが、ひとつめの「鏡に映った自分の姿に関心がない」方の犬は、認知力が普通=正常に機能しています。

犬は人と違って鏡の中の自分の姿を自分だと認識することはできません。

自分の姿が映った鏡をはじめはのぞき込むように見た犬が、その後鏡を無視するようになれば「鏡に関心のない犬」の方に入ります。

鏡の情報には関心がなくなり、同じようなミラー現象のおきる反射するものに対して映る自分の姿にも反応しなくなります。

正常な知覚をもつ犬で他の世界に認知に関しても正常に知覚していくでしょう。

 

鏡の中に映る自分に反応する犬

 

次に二つ目の反応を示す犬「鏡に映った自分の姿に関心を持つ」場合です。

犬が鏡の中に反応する行動としてどのような行動かを確認していきます。

そのほとんどは、吠える、じっと見る、後ずさる、ゆっくりと近付くといった行動です。

これらの犬の行動は「警戒行動」と「闘争行動」です。

いずれも鏡に映った犬の姿を自分ではなく他の誰かとしてとらえているために起きる行動です。

つまり2つ目の反応でも犬は鏡の中に映った自分を自分だと認識することはないということになります。

 

鏡の仕組みを理解できない犬は知能が低いのか?

 

犬は鏡に映った自分の姿を自分だと知ることはありません。

これは犬の認知能力が低いからではありません。

犬と人の知能を比較するときに、人にできることで犬にできないことがあると「犬は人よりもバカ」だと思う人もいるかもしれません。

種としての知覚機能の違いによるものなので、犬が鏡の世界を認知しなくてもそれは犬が人よりも劣っているということでもないのです。

学者によってはいろいろな判断の基準があると思いますが、私はそう思っています。

鏡という道具は人の必要性に応じて人が作った道具です。

鏡などという道具を人が作って使っていること自体で人は賢いなとは思います。

でも犬の方は鏡という道具の必要性を感じていないのです。

自分が相手にどう映るのかということに対して関心がないからです。

自分と他者とのみかけの違いにも興味がありません。

足の長い犬と短い犬がいたとして、自分はどうしてこんなに足が短いのだろうと考えることもないのです。

それが犬の世界であり、その世界の素晴らしさというものが存在しています。

こんな小さなことですら違うのですから、犬の生活にとって何が楽しいのか、その楽しみが人と同じものであるかどうかなど分かるはずものないのです。

分からないからこそ犬を観察し行動を見て分析して「こうではないか」という仮説を立てることをただひたすらに繰り返しています。

そうして少しでも犬の世界に近付いたときに犬好きの私はうれしいと感じてしまいます。

地面の中に何かをみつけて集中する柴犬くん

Posted in 犬のこと

<犬のこと>犬のしつけに「ダメ!」はダメ。

普段無意識に犬に使っている言葉ですが、犬とのコミュニケーションをより良い方向に進めたいなら使って欲しくない言葉があります。

それが「ダメ」という言葉です。

訪問レッスンに伺ったときにとても多くの方が犬に対して「ダメ!」を連発しているのをよく耳にします。

全く効果のない犬に対する「ダメ」という言葉ですが、無意識で使っている方がほとんどなので自分では言っているつもりがないのです。

あーダメよ。とか

あーそれダメダメ。とか

ダメでしょ。ダメ。などいろんなパターンの「ダメ」があるようです。

ところが犬のしつけにおいては否定的な言葉はほとんど意味がありません。

犬に「これをしてはいけない」と伝えることはできないからです。

例をあげましょう。

とびつきが多発している犬がいるとします。

犬が人に飛びついてくるので、飛びついたときに「ダメ」と何度言っても犬は絶対に飛びつきがダメだとは学びません。

犬がソファに乗ることを止めさせたいとします。

犬がソファに乗ったときに「ダメ」といって下ろしても、ほとんど効果はありません。

効果があるのは、ソファに乗る前、飛びつく前に、どちらの行動も阻止できたときです。

そのときにダメという言葉を使うことがあるかもしれませんが、それはダメという言葉の意味を理解したのでななく、なんらかの方法で行動が阻止されたことで行動しなかったことを学習しているのです。

自分の後ろを犬がついてくるのを「ダメ」というのなら、それは「ダメ」ではなく「マテ」ですね。

リードをひっぱる犬に引っ張ることを止めさせたかったら「ダメ」ではなく「つけ」ですね。

「ダメ」を連発せずに、犬が何をしたらいいのかを教えることを犬のしつけといいます。

自分が犬に対して「ダメ」を使っているかどうかはなかなかわかりにくいものです。

家族がいるなら「ダメ」使ったら10円のペナルティなどやってみてください。

飼い主がひとりなら犬と一定の時間を録音してあとで聞いてみてください。

知らぬうちに増えている「ダメ」の数。

その数だけ、犬は本来学ぶべき機会を失っています。

「ダメ出し」では犬は学ばないことを知っていただき、本当に身につく犬のしつけを学ぶことが犬との生活を楽しくしてくれます。

Posted in 犬のこと