新しい犬ちゃんが到着すると、その犬ちゃんの状態に応じていまいる犬たちの行動が変化してしまいます。
犬は環境の変化に応じて行動が変わるのは動物として不思議なことではありません。
たとえば不安定な犬が到着して飼い主さんを後追いしてわんわんと吠えていれば、不安な気持ちが自分の中にわか上がってくるのは当たり前のことです。
でもそれに振り回されすぎて自分も不安のツボの中に落ちてしまってはもともこもありません。
むしろこちらこそ安定して相手を不安のツボから引きずり出すほどの力があれば、それが強い社会性の力です。
今回の預かり犬ちゃんたちはみな1歳前後の若い犬たちです。
まだまだ肝の据わるような年齢ではないので、みなが一機に不安のツボになだれ込んでしまいます。
お預かり時間や日程をできるだけ同じようにしたいのは、この総崩れをなんども体験させたくないからです。
今回もみなさんにずいぶん合わせていただいたので本当に助かりました。
入るときだけでなく出るときも少し不安定になります。
輪が乱れるというのかな、そんなこと人にもありますね。
不安ツボへ突入していく犬たちを引き留めているのが私の力です。
普段からの犬との信頼関係が反映されるところなので、私も踏ん張りどころです。
だからお預かり日程久しぶりになったりレッスンで会う機会が減ってしまうと関係が難しくなり取り戻しにも時間がかかります。
一般的なドッグホテルとは全く違う形でお預かりをしているので、本当に微妙なのです。
今日は2日目となりそんな入れ替わりでわさわさしながらも犬たちは落ち着いてきました。
不安モードの高い犬ちゃんも立ち振る舞いが変わってきました。
おとなしかった犬はでしゃばりになったりもします。それはそれで関係を作るチャンスです。
お天気が今一つなのを利用してうまく犬たちを休憩させることもできました。
明日からまたいろいろと、みんなの変化が楽しみです。
子犬ちゃんが興奮してひっぱりっこしているところを半年くらい年上の犬ちゃんたちが見ています。
オモチャとりは子犬の方が得意、大人になると引っ込みますね。
興奮が高まり過ぎるときは止めに入るのですが、若い犬ちゃんは少し早めに声かけてしまってます。
なかなか難しいところですが、犬それぞれ。
関わるということが一番難しいことなのです。