犬と暮らしていない方は犬が爪切りをしていると聞くと驚かれるかもしれません。
年代的には40代以上の方だったら、子供のころに犬が外飼いだったのが当たり前の時代です。
わたしたちが子供のころは、外飼いの犬の爪切りをすることなどありません。
現在でも、外飼いの犬の多くは爪切りを必要としていません。
に広い庭があってある程度の自由行動が与えられていたりきちんと散歩に出してもらっている外飼いの犬は、爪切りをする必要がありません。
犬の爪は歩くなどの活動によってすり減っていくことで適切な長さを保っています。
ただし、外飼いの飼育環境によっては爪が適度な長さに保たれないことがあります。
動けない狭い空間であったり、硬いコンクリートの上に置かれている犬は爪が伸びたまま曲がってしまうこともあります。
犬の爪は山を犬たちが長時間歩くために作られています。
爪の形にも素材にも構造にも、ちゃんと意味があり「よくできているな」と感心します。
そもそも犬の活動する地面とはどんなものでしょうか。
山の斜面を思い出してください。
岩盤に固められた基盤を湿った土が覆い、そのうえに草や落ち葉のじゅうたんがあります。
犬の爪はしっかりと地面に食い込むようにできていて、つねに湿気を帯びている環境にさらされています。
この適切な環境の中で摩耗していく犬の爪は、乾燥したコンクリートやアスファルトではうまく削れません。
むしろ必要以上に削れすぎたり、削れずに折れ曲がったりすることもあります。
室内生活の犬になると、ますます犬の爪は必要以上の長さに伸びることになります。
そこでこれらの犬たちのために、爪切りが必要となったということです。
定期的にトリミングショップで爪切りをしていただくことは必要かもしれません。
でも、自分の爪も自宅で切るのですから、犬の爪くらい日常的にはご自宅で処理をしてあげましょう。
そこで、今日お勧めしたい犬の爪切りがこれです。
諏訪田というメーカーの爪切りです。
写真は20年近く前に購入したものなので、今は少し仕様が変わっているかもしれません。
諏訪田製作所は国内の有名な刃物の会社です。
爪切りはもちろん人用のものを専門に作ってあったものを、ペット用として開発されて販売されています。
実は数年前に猫用の爪切りだけになってしまいご紹介できなかったのですが、今回ある生徒さんからの質問で再度調べたところ、犬用の爪切りが再販されていました。
それであわててこのブログでご紹介しています。
スワダの爪切りの特徴はニッパー式です。
これが犬が嫌いな爪切りのストレスを軽減させてくれるのです。
犬にとって爪切りがストレスになるのは、切れない刃物で力を入れて切るためです。
たとえば、切れない包丁でトマトを切るといえばいいでしょうか?
そうするとトマトがつぶれてしまいますよね。
これが犬の爪だとすると相当の衝撃があり、内部がつぶれるという違和感と危険を感じます。
当然犬は爪切りが嫌になります。
スワダの爪切りはニッパー式であるだけでなく、その刃の切れ味が違います。
スーッと切れるのです。
ペット用の爪切りでご自分の爪を切ってテストしていただければわかります。
振動なく切れるこの爪切りは、犬に負担がありません。
また思うように爪が切れるのです。
切り方についてはまた次回のブログでご紹介したいと思います。
さて、私の使っていた爪切りは刃がダメになっています。こんな感じです。
でも、大丈夫です。
諏訪田製作所に送れば、刃を研ぎなおして下さいますから、一生ものです。
諏訪田製作所のホームページはこちらからご覧ください。