今年も毎月がんばってまいりました犬語セミナーですが、2018年は11月の開催が最後となりました。
生徒さんにお手伝いいただいて、いつもはご覧いただけないような内容のビデオもご覧いただきました。
犬の問題行動のご依頼は多いものの、犬たちが日常的にどのような問題行動を起こしているのか、実際に見ることはほとんどないと思います。
今はユーチューブといった動画配信のツールがありますので、今までは見ることのできなかったような映像も簡単に見ることができます。
ただ、それらの行動のどこが問題なのか、何がその行動に影響を与えているのかを探ることは難しいばかりでなく、行動の意味すらも取り違いされてしまうことがあります。
情報が過多であると共に情報が雑であることの悪い影響の結果です。
ひとつの間違った見方が情報のツールにのると、その情報は発信した方がとめようと思っても止め処もなく広がってしまいます。
悪意があるものではなくとも受け取り方によって誤解されてしまうということも多々あります。
犬語セミナーは、溢れる情報の受け取り方にしっかりとした自分のフィルターを持つことを学ぶことも目的としています。
選別や判断をするための手順は自分が見ていることを発言する、そして他の方の意見も聞く、さらに広い視点で見ることでそれが正確に見ているのかどうかを知っていくということです。
今回犬語セミナーのときに少しだけご紹介した犬の問題行動のビデオは、ユーチューブでも配信されているようなものです。
その行動の原因がどこにあるのかも、飼い主さんの登場で明らかになっています。
自分の犬との関係にも大いに当てはまるこの接し方とは、つまり「間違った愛情表現」です。
犬に対する間違った愛情表現とは、抱きしめる、撫で回す、いつも触っている、抱き上げるといった行為です。
これらは犬を興奮させる行動にはなりますが、決して落ち着かせる行動ではありません。
むしろ、犬を興奮させるばかりでなく、犬を不安にさせてしまいます。
結果として、犬は落ち着くなく動き回ったり、吠えたり、とびついたり、噛みついたりするようになるのです。
人の幼児を可愛がるように犬を可愛がることはできないのです。
犬には犬として犬を尊重すべき接し方があり、そのことが犬を落ち着かせる一番の方法です。
犬語セミナーは来月1月に開催を予定しています。
次回のお知らせはブログで行います。