グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 10月 2018

<クラス>今月も犬語セミナーを開催しました:お題は「預かりクラス時の犬の変化から学ぶ」

秋空の七山校で今月も犬語セミナーを開催しました。

今回、勉強の素材として取り上げた動画はグッドボーイハートのお預かりクラス時に撮影したものです。

犬の預かり期間に撮影した動画を通して、犬がどのように変化していくのか、行動観察を通して犬の状態を把握するという形で学びました。

通常の犬語セミナーではくり返し同じシーンを見ることで行動を細かく見ることで犬のコミュニケーションを学ぶクラスです。

しかし今回は、グッドボーイハート校でお預かりした犬の行動のビデオを使用したため、預かり中に変化する犬の行動を浅く長く捉えていただきました。

動画に登場してくれた犬くんは目の開かないうちに保護施設に保護された直後に現在の飼い主さんに迎え入れられました。

人が飼っていた家庭犬から生まれた犬ではなく、ゴミやえさをもらいながら生きてきた野良犬(もしくは野犬とも呼ばれる)の子供なので、社会的な発達にも難しさを伴います。

真剣に学ばれている飼い主さんにとっても新しい視点になればと、預かり中としては特別に長い時間をかけてビデオ撮影を行いました。

数日の預かりで変化する犬の行動。

行動がどのように変化するのか。

その行動はどのような意味を持つのか。

またその変化は犬のどのような状態を示しているのか。

今回のセミナーは奥が深く、かなり時間をかけて考えてもいくつもの見方のできるものです。

社会的に安定した行動をする発達した犬は、環境の変化が見られても行動に異様なほどの違いは見られません。

ところが社会的に不安定な犬ほど、預かり時は家庭で見られるのとは全く違う行動をするものです。

預かり時といっても、飼い主と同じような環境におかれると変わらない行動も、私のような専門的な知識をもつ者が接触をするとかなり違った行動をすることがあるのです。

セミナーに参加された犬くんの飼い主さんも、始めてみる犬の行動に大変興味深くご覧になられていました。

犬くんの年齢がまだ数ヶ月であることから、参加された若い犬と暮らす生徒さんたちも、自分の犬と比較しながら真剣に学ばれていました。

今回もスカイプ利用でご参加いただいたみなさん、遠隔では見にくい動画だとは思いますが共に学んで下さること心強く思います。

今年は来月に犬語セミナーを開催し、12月はお休みさせていただきます。

預かりクラスはトレーニングのためのクラスではありませんが、長い預かり期間を通して知りえることがたくさんあり、預かりクラスは訪問クラスと同じくらいグッドボーイハートでは大切なクラスです。

犬語セミナーは行動学という道具を通して犬のことを学ぶセミナーはまた同じように、グッドボーイハートにとっては大切な学びのクラスです。

来年から回数は経る予定ですが、今後も継続して参ります。

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Posted in クラスのこと

<おすすめの本>犬と暮らすならその始まりを知ろう「オオカミの護符」はお薦めします

久しぶりですがおススメの本を紹介します。

グッドボーイハートならではの切り口なので、犬のしつけ方や犬の飼い方に関する本ではありません。
ましてや、純血種犬を紹介する本などでは毛頭ありません。

前回のブログで「大神神社」を参拝した旨のことを書きました。

今回おススメする本「オオカミの護符」は、まさに犬と暮らす人には読んでいただきたい本なのです。

イヌ科動物のオオカミが祀られる日本の神社を巡りながら、日本人のオオカミとの関わりの民俗学について学ぶことができます。

イヌの歴史というと、純血種犬の起こりの方に関心が向いていないでしょうか。

たとえば、ハスキーはソリを引いていた犬だとか、ラブラドルリトリバーは猟犬だったとかそんな方向の話です。

純血種の多くは最初は使役を目的として繁殖をされたものですが、現在の純血種は形を追い求めて人が繁殖した作品のようななってきました。

純血種犬としての使役の歴史も、遠く過去のこととなりました。

ネズミを捕るために繁殖されていたテリア種も、もうネズミを捕る必要もないほど衛生環境は整っていますし、スポーツのための狩猟をする貴族ももういなくなったということです。

そんな純血種犬の歴史なんかよりずっと面白くワクワクするのが、日本の古代に伝わるオオカミ伝説です。

オオカミが日本国内でどのように扱われていたのか、日本人はこのイヌ科の動物をどのような存在だと思っていたのかを知っていただければうれしいです。

犬に関心がなくとも自分達の歴史、古代のことなど民俗に関心のある方にも読んでいただきたい本です。

読み応えがあり素人でもわかりやすい本なのでおすすめします。

犬の祖先は狼というより、イヌはオオカミなのだと思います。

オオカミの護符「アマゾンページ」へリンク

オオカミの護符
グッドボーイハートおススメの他の本はこちらから

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<日々のこと>一度は参拝したかった大神神社へ

奈良県にある日本最古の神社である大神神社(おおみわじんじゃ)に参拝の機会を得られました。

ほとんど福岡から離れることがないのですが、今回大阪方面に出向く機会があり以前から訪れたかった大神神社を参拝しました。

なぜ、以前から参拝したかったからというと、その文字のとおり大神神社の大神は、普段通りに読めば「おおかみ」の音です。

全国にある「おおかみ」といえばあの「狼」を連想してしまいます。

大神神社のご祭神様は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)で、大神様自体がお山に鎮まっていらっしゃいます。

お山が神様という日本本来の神社の姿らしく、大神様と狼様の響きが同じことは奇遇とも思われません。

日本では古代から狼を山の使者や神として崇める風習もあったと聞きます。

山の神様の使い手であった狼が人に近付き犬というように名前を改めてきたのです。

ところが、人に近付き過ぎたためお里の山に帰ることができなくなってしまい、山の風景を思い出すこともできなくなり、人にいつも鼻を鳴らすような動物になっていきました。

そんな犬ですが山に来て山の臭いを嗅げば、どんな犬でも必ず山のことを思い出します。

遺伝子の中の記憶のとっても深いどこかに、これだけは絶対に忘れないようにと犬たちが伝えつむいできた原始の臭い、それが山の香りではないかと思っています。

参拝させていただいた大神神社ですが、いうまでもなく神社に一歩入ったとたんに空気が一気に変わっていきました。

その辺にあるものはすべて浄化されると思われる気合にこちらも圧倒され、ただ自分が小さすぎる存在であることを思い知らされるばかりです。

飛行機の上から見た日本の風景は、ほとんどが山でした。

この山の中にどのくらいの動物たちが生きているのだろうと想像しました。

そしてその中に、イヌと呼ばれる動物たちが少しでも自らの力で生きていて欲しいとも思うのです。

犬が人に近付いてきて私達とこうして会話を交わすようになってくれて、生きることの学びや楽しみや毎日の喜びを与えてくれることに感謝しています。

同時に、彼らが理解されずにただそこにいるだけでいいという何もしないという可愛がり方で成長の機会も与えられず苦しんでいることを受け入れる必要もあります。

犬は山が育んだすばらしい動物なのだから、いつも真剣勝負でお互いに成長する時間としたいものです。

大神神社様、次はいつお参りできるかわかりませんが、すべてのお山とつながっているとするなら、七山でもお参りは可能かと思います。

自分が生意気になりそうになったら、山に入って頭を垂れて思い出します。

明日も犬たちと山登りできる日。貴重な時間を大切にします。

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<犬のしつけ方>「犬を運動させる」から「犬と人が共に活動する」という見方へ変わるとき

犬のしつけ方のご相談でよく尋ねられることの中のひとつ、いわゆる「よくある質問」欄の中にたぶんこの質問は入るでしょう。

その質問とは「犬をどのくらい運動させたらいいでしょうか?」というものです。

運動させるという言葉の表現でもわかるように、人側が犬を運動させるという言葉を使うときには、走らせる、歩かせる、遊ばせるというようなイメージをもたれているようです。

たとえば、散歩も犬に必要な運動と思われていますが、犬にとっては少し意味合いが違います。

人からみる運動というと、スポーツクラブで体を鍛えたり動かすようなこともりっぱな運動になるでしょう。

ところが、犬を含むすべての動物が単純にくり返し行動をするだけの体をただ動かすという運動という時間を必要としていません。

野生のイヌ科動物であるオオカミも、来る狩りの日に備えて毎日走りこみの練習をしたり、意味もなく動くことで運動して体がなまらないようにしているということはないのです。

野生動物の場合には、日々の生きるための活動こそ動くべき時であり、その積み重ねこそが体の機能性を発達させたり、維持させたりする結果につながっているだけです。

犬も動物ですから、意味のないくり返し行動は本来はあまり得意ではありません。

ところが犬の場合には、ボールを投げると何ども拾ってくるという行動をします。

そこにコミュニケーションをはさむ余地がなく、単に玩具に集中してしまっているようでしたら、これはすでに運動ではなく執着行動になります。

犬はこうしたくり返し行動で体を痛めてしまうこともあります。

いわゆるドッグスポーツなどがこれにあたります。

こうしたくり返し行動でコミュニケーションをとることよりも、本来犬としてあるべき行動をすることが犬の機能性を高めるというのは当たり前のことです。

その本来あるべき運動はつまり活動です。それも社会的なグループ活動です。

犬が毎日欠かさずやっている散歩ですが、これこそまさに社会的な活動です。

目的はテリトリーをパトロールしながら、環境を散策して環境にどのような異変が起きているのかを把握したり安全を確認したりすることです。

もっと素敵な活動は人といっしょに山を歩きながら自然の中を散策して、移動しながら環境把握を重ねていくことでしょう。

活動というと人も犬といっしょに社会的に行動を共にするということですから、その中には一定のルールや役割が生まれてきます。

どのくらい運動をさせたらいいのかという考え方から、どのくらい共に社会的に活動している時間があるだろうかと考えられるようになると、犬の孤独な時間も減り犬の様々な機能も発達することでしょう。

人といっしょに歩くくらいの山歩きは犬とってはたいしたことではありません。

むしろ活動を通して鍛えられるのは、私達の方になりそうです。


山りんとお姉さん

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<日々のこと>今年も薪ストーブに火が入りました

福岡ではまだエアコンをかけて車を走らせるというのに、福岡市内から1時間程度で移動する七山の朝晩の冷え込みは中途半場ではありません。

つい先日まで暑さが耐えられないと思っていたのに、今度は寒さが耐えられないと思ってしまうとは、自分もずい分弱くなったものだなと年齢のせいにして終わっているところです。

私はいいんだけど預かりの犬たちが寒いからという理由で、七山では人工の様々な力を使って室内を暖めていきます。

エアコン、灯油ストーブ、電気ストーブ、遠赤外線ストーブなど、なんでもありです。

そんな人工的な道具の中でも、最もパワフルで心も体も温めてくれるのは、最も古い道具である薪ストーブです。

本来七山の家についていた暖炉を昨年、薪ストーブにリフォームしてからは、暖かさもパワーアップしています。

お客様が室内でゆっくりされる機会が得られれば、グッドボーイハートの山の家に立ち寄ってくださる人にも、薪ストーブの火に当たっていただきたいと願うばかりです。

薪ストーブの炎を見ているだけで、なんとなくですが気持ちがリラックスしてくるからなのです。

オポという犬と暮らしていたときはまだ暖炉の状態でしたが、それでも暖炉の前に寝そべる犬のそばで本を読んだりうたた寝したりするのは、本当に極上の時間でした。

もちろん、そんな時間があるのは日中たくさん体を動かして働き、いっしょに山を歩いたり草刈したり、薪を作ったりして、体を使って十分に活動をしているからこそ得られる至福の休息です。

煙のでる薪ストーブは環境汚染の道具として、敬遠されることもあります。

薪ストーブはずい分進化しており、2次燃焼で煙のでにくい構造に変化してきました。

そうはいっても煙はあがりますので、薪ストーブは都心では使えない暖房器具になってしまいました。

薪を作ったり置く場所など都会では使うことのできない薪ストーブですが、田舎暮らしならではの贅沢な道具です。

そんな薪ストーブの炎に癒されつつ、犬たちの癒しの時間ってどんな時間なのだろうと考えてしまう一日でした。

暖炉

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<犬のこと>犬の後ろ脚の運び方がとても気になること

最近の小型犬たちの歩き方を見ていると、どうしても気になってしまうことがあります。

気になる歩き方とは、後ろ脚の運び方です。

犬の前脚と後ろ脚では長さが違います。

前脚はまっすぐな印象で、後ろ脚は曲がっていることをご存知だと思います。

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もともと山がお里の動物ですから、山の斜面を長時間歩くのに発達した体型なのです。

前脚も後脚も上にあげては下に降ろすという運び方で歩くのが犬の歩き方です。

ところが、最近の犬たちは前脚も後脚もあまり上にあげずに歩いています。

前脚は棒のように前に出るのですが、後脚の方は長くてまっすぐに前には出せないため、横から出すような歩き方になります。

武士の姿で裾の長いハカマを履いて歩く感じです。

右後ろ脚と左後ろ脚を交互に横に出しては前に運ばなければ、裾が長くて歩けません。

犬もそんな歩き方をしているのです。

同じような歩き方を人がするのは、アイススケートでも見ることができます。

足を滑らせながら歩くために、足を横に蹴るようにしてすべるため、左右の足が横に出ています。

脚を上にあげて歩かずに、横に出すようにして歩く犬は、小さいころ滑りやすい床面にいたのかもしれません。

サークルなどに入れられている環境でも、滑りやすい床面になっていることもあります。

また、サークルの中での立ち上がり行動や、飛びあがり行動も脚を湾曲させていきます。

様々な悪影響で後脚は次第に湾曲してきます。

後ろから見るとO脚になってしまうのです。

こうした後脚になってしまった犬は、坂道を歩くのが苦手です。

脚を上に持ち上げなければ、山歩きはできないからです。

山をあまり歩かない人も、山歩きをするといつも使わない筋肉が痛みを生じた経験を持たれた方もいるでしょう。

山歩きのように足を上にあげて歩く行動は、平な地面では必要ありませんから、足の筋肉も一部は使われずに退化してしまうのです。

坂道を歩けずにしゃがんでしまう犬ですが、そのうちにだんだん脚を上に持ち上げて歩けるようになります。

がに股になっている犬の脚がしっかりと上がっているのを見ることは、毎回感動します。

脚の筋力を鍛えて健康な体をつくるには、やっぱり山歩きが一番です。

飼い主さんの筋力作りにもおすすめします!

momo




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<クラス>山登りに犬を連れていってもいいんですか?

先日はじめてのトレッキングクラスに参加してくださった飼い主さんと犬くんがいます。

今までは家庭訪問トレーニングクラスで犬の行動や習性について学んでいただきました。

ご家庭での環境作りや接し方の注意や、普段の生活の中で行動の変化を促すトレーニングをすすめます。

そして、家庭環境の整備がある程度すすまれてきたので、そろそろと思い体験のトレッキングクラスをお誘いしたのです。


グッドボーイハートの尾歩山トレッキングに参加される方がよくこんな風にいわれます。

「こんなに山だとは思わなかった。もっと普通かと思っていました。」と。

トレッキングクラスをお誘いしたのですが、普通な感じとはどんな感じなのでしょうか。

自分にとっては長靴でうろつくような庭になっている山が、都会暮らしの方にとっては「こんなに山」と受け取られているギャップがあるのですが、犬の方は大丈夫のようです。

だって、彼らは4つの脚をつかっているうえに、足裏にはパットというゴムもついています。

さらに、左右上下前後にバランスのとれる尾も本来は持っているはずなのです。

そして、低い姿勢で環境を把握できる、犬が最も誇る「鼻」を一番前に突き出しながら歩きます。

あしを出すたびに「気をつけて」と犬に声をかける飼い主さんもいますが、犬からしてみれば「気をつけるのはそっちの方だよ」とバランスの悪い人間の姿に目を覆いたくなっていることだろうと察します。


このはじめての犬との山歩き中に「トレッキングシューズをはいてくればよかった~」とおっしゃったので「えー、山登りされるんですか?どんな山だと思われましたか?」とお尋ねしました。

なんでもご家族で山登りに行くのを趣味にされているとのことでした。

しかも、その山登りですが犬は留守番させていかれるとの事です。

「えー。。。飼い主さんが山で犬が留守番ですか?それはうちにいた犬が聞いたら相当ビックリしますよ。」

ですが実際はよく「犬を山登りに連れていってもいいんですか?」と聞かれることがあります。

山のにおいをつけて飼い主が戻ってくるのに犬だけお留守番とは拷問みたいなものですね。


ごくまれに、保護地区や遺産地区では犬の排泄が環境汚染につながるという理由で許可されていない場合もありますが、それは特殊なケースです。

むしろ、山登りに行くのに犬を連れていかない理由がほとんど思い当らないばかりか、犬の最も大切な仕事は、山歩き中に飼い主が無事に戻って来れる様に飼い主を守ることなのです。

犬が一番やらなくてはいけない仕事を取り上げてしまい、お家の中で何もしなくていいのよといわれても、犬はさびしくやりがいのない毎日を送るしかありません。

犬も冒険していいではありませんか。

いや、むしろ犬は冒険する動物です。

しかも、飼い主といっしょに冒険する動物なのです。

グッドボーイハートのトレッキングクラスが犬との山登りのきっかけになれば、ものすごくうれしいです。

こてつトレッキング


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<犬のしつけ方>犬を迎えるならメンテパックも予算に入れよう!

グッドボーイハートでお預かりしている犬ちゃんのクレートカバーがこの季節の七山では心もとなかったので、簡単なものを作ることにしました。

手元にある布とミジンコを取り出し、完成したクレートのイメージに向かって創作を開始しました。
ところが、完成したものは始めに妄想のなかで見たものとはかなり違うのです。

もっと素敵で可愛いものが出来たはずなのに、皆さんきれいに作ってあるのに何故うまくいかなかったのだろう。

選んだ布に問題があったのか、もしくは、ミシンが安すぎたのだろうかと、思うのもほんの数秒のこと、

イメージ通りにいかなかったののは、自分の力不足、技量不足、経験不足、ただそれだけなのです。


犬を家族として迎えた方のほとんどは、これから迎える犬と家族の楽しい暮らしを思い描いていたはずです。

ところが、実際に犬を迎えてみると思い描いていたイメージとは違って、いろいろと問題が起きてしまうこともあります。

犬との暮らしに問題を抱えている飼い主さんの多くが、「なぜ、うちの犬だけがこんなになったのでしょうか?」とお尋ねになります。

私が道具が問題ではないかと疑ったように、犬の個体そのものが問題ではないのかと疑いをかけられてしまいます。

ドッグスクールへの犬のしつけ方の相談には、吠える、咬みつく、散歩ができない、留守番できないなど、犬の困った問題があります。

問題とされる犬たちはみんな、はじめから問題があったということはありません。

飼育の過程や繁殖の過程によって問題となる行動を取らざるを得なくなってしまった犬たちの言葉を飼い主にお伝えしするのが家庭犬インストラクターとしての仕事です。

現在の犬の環境や育て方、しつけ方、接し方をより良い方向へ変えていくことで、犬が健全に成長することができるよう飼い主さんにサポートをお願いしていきます。

そのための、犬への理解、共感と飼い主としての自覚なのです。

みんな何も知らなくて犬を飼っているのに問題があるのはうちだけではないかという不満をお持ちかもしれませんが、問題があったからこそ犬のことを理解するチャンスができたと思っていただければと思うのです。

犬を高い金額で購入してしまい、トレーニングや犬のしつけ方を習うための資金を準備されていないことが、この大切な機会を逃してしまうこともあるでしょう。

せっかくお気に入りの車を買ったのに、その車を大切に維持していくためのプロの力を必要とするメンテナンス料金を準備できなかったら、車はボロボロで使い古しとなり結局は車の良さを発揮することもなく、愛されなくなってしまいます。

犬を迎える予算のうちから、まず犬のしつけ方や犬について学ぶ料金を差し引いた金額で考えていただきたいですし、すでに犬を迎えてしまったご家庭なら、予算には入っていなかったけどこれはどうしても大切な犬との関係作りのための準備として、犬の学校で学ぶ資金作りをお願いします。

ネットで検索すれば無料の情報はたくさんあるかもしれませんが、自分のように専門家としてお金をいただきながら犬について飼い主さんに指導する立場にある人間は、そのことに対する努力と体力、気力を注いで自らも学び続けています。

十分に学んだつもりでも、まだ力不足であることを感じることもあるのですが、みなさんの学びも自分の学びのひとつとして真剣にこれからも学んでいきます。

犬は育てるものです。大切に育てていきましょう。

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Posted in 日々のこと, 犬のこと

<お知らせ>鹿肉ジャーキー「ヤマゴチ」の新製品は麹と鹿肉のコラボです。

グッドボーイハートのお知り合いのヤクトさんが丹精こめて作っている、犬たちのための鹿肉ジャーキーに新しい商品が登場するらしいのです。

昨日、イベント帰りということでグッドボーイハートに立ち寄って下さったヤクトさんから、詳しくお話しを聞きました。

その商品とは、ヤクトさんの鹿肉ジャーキーに大分県佐伯市の麹やさんの「麹」を混ぜ込んで作った発酵食品だということでした。

まず違うのは「におい」です。

人が嗅いでも明らかに麹の甘い香りが漂うジャーキーになっています。

麹は扱いが難しいらしく、温度管理や乾燥の度合いなどを入念に計算した上で試作作りを重ねた結果、来月の11月11日に発売できそうだということでした。

同日開催される大分県佐伯市で行われる「犬祭り」には出店されるらしいので、お近くの方はのぞいてみてください。

グッドボーイハートでも注文を受け付けていいということだったので、関心のある方はお声かけ下さいね。

料金は800円~1000円くらいになりそうだということです。

グッドボーイハートの生徒さんたちには、いつも通り特別価格でお渡しできるようにがんばります。

さらに、ヤクトさんから犬たちのための試食品をいただきました。

今週から試食品を持ってレッスンに向いますので、一口ずつ試食してもらい犬たちの反応をみせていただければと思います。

ヤクトさんは、大分で猟師をして鹿肉をとりながら、犬たちが喜びかつ健康になれる犬用のフードやジャーキー作りに全く手を抜く事なく取組んでいらっしゃいます。

その姿に共感したため、グッドボーイハートでは特別にみなさんにお分けしたいという思いを込めて希望される方のところに持参しています。

うちの犬にあげてみたいという方はお気軽にお声かけください。

麹入りチップスですが、麹は鹿肉に対して10%くらい入っているとのことでした。

腸内環境がより良い状態になり犬たちも喜んで食べてくれるジャーキーで、さらに安心して食べさせられるものならうれしいですね。

試食会が楽しみです。

ヤマゴチ麹入りチップ

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<犬のしつけ方>犬の分離不安症という赤ちゃん病も他の犬には通じないこと

犬の分離不安症や分離不安傾向などの行動や問題については、このブログでも数回にわたって取り上げてお話ししてきました。

犬の分離不安は複雑化する飼育環境と飼い主と犬の関係性、犬の繁殖や販売などの受け渡し方法など、いくつもの要因が絡まりあって起こる症状です。

分離不安を病気と位置づけて話を進めるつもりはありませんが、ここで症状という言葉を使わせていただくのは、あくまで分離不安傾向の高い行動は、犬の個体に定着してしまう行動とは別に考えていただきたいという意図を含みます。

この分離不安という言葉は、以前もご説明したとおり、児童心理学の分野から発生した言葉です。

飼い主が犬から離れることで犬がひとりになると不安定な行動を示すことが、赤ちゃんの生育時に母親に対して見せる行動と同じであること、さらにその行動を引き起こしている脳内の状態を同じであることが科学的にも明らかにされつつあるため、分離不安という言葉が犬にも用いられるようになりました。

犬の分離不安を取り上げる記事や情報は増え続けており、ペット化した犬という動物の行動やその脳の発達がますます不安定な状態を強いられていることを痛感しています。

犬の分離不安をご存知のない方のために簡単にご説明しますが、分離不安傾向の強い犬は、飼い主が自分の元を離れると奇声をあげるように泣き叫ぶ、まさにキーというような音を出すのが特徴です。

それらの泣き叫ぶ声を聞いた人の多くは、最初は子供が奇声を発しているのか、もしくは何か特別な動物が絞め殺されているのかとビックリするような声です。

犬が飼い主を呼び戻すときや要求するときに使う「ワンワン」といった犬らしい声とは違う声で、喉を締め上げるようにして出す声を聞くと、明らかに分離不安の状態に陥っていることがわかります。

その奇声を発している犬は、単純に叱ったりすることで吠え止むことができません。

なぜなら、行動修正を求められているということは、人側の反応に対し犬なりの反応を示すための感性(センサー)というが必要なのですが、このセンサーが若干壊れかけている状態だからです。

犬は本来集団で行動する動物で、子犬のときの待機(留守番)にしても複数でする習性を持つため、幼少期(生後3ヶ月)までにひとりで待機(留守番)できるようにするための環境作りには、入念な環境整備が必要です。

この環境整備が不十分な状態となり、その上犬を迎えた飼い主が犬の行動についての理解が不足した状態となると、子犬はコミュニケーションに不安を抱えることになり一気に分離不安状態へと突入していきます。

この分離不安傾向のある犬の場合は何才になっても、つまり老犬になっても赤ちゃん行動をくり返します。成熟しないというのも特徴のひとつです。

抑制がうまく働かない、つまり抑制が効きすぎたり効かなかったりする状態になります。

ストレスに弱く脳に混乱を生じやすいため、てんかんのような症状を併発することもあります。

分離不安傾向の犬は、飼い主以外の人にも赤ちゃん行動を伴って接触します。

手をかけたり甘噛みしたりとびついたり、お腹を見せて寝転がったりお腹を触ってとひっくり返ったりします。

犬によっては人見知りの状態となり、飼い主以外の人には近付かなくなる他人に不安を抱える行動をすることもあります。この場合は他人が近付こうとすると逃げる行動が見られます。

分離不安の犬は社会不安も高いため、他の犬と対等に接することもできません。たいていは逃げる、逃げられなければ牙を見せたり空咬みという咬み付き行動をします。

騒いで飼い主に抱き上げられることを覚えてしまう犬も多いようです。

人は犬が赤ちゃん的な行動をとると「かわいいわね~」とどちらかというと好意的に反応することが高いのです。

唸ったり吠え立てたりされることよりも、お腹を見せたりオシッコをしかぶる「失禁」行動をすることの方が弱々しい印象を与えるので歓迎されるのでしょう。

人はそもそも動物が怖いのですから(だから人社会を構築してきたのですから)、動物が赤ようにちゃんの振舞うことを歓迎する傾向は強いのです。

ところが、他の犬たちを騙すことはできません。

子犬には子犬特有の臭いがあります。その子犬の臭いがなくなったとき、子犬はもう子犬ではないのです。

犬たちは分離不安の犬の臭いを十分に嗅いだあと「お前は子犬じゃないな」と受け取ります。

それなのに犬が逃げる行動を取れば、当然のことですが攻撃されます。

「逃げるものは攻撃する」という行動の習性は、犬だけでなく非常に多くの動物のもつ習性です。

同じ習性を人も持っているのですが、心当たりはないでしょうか。

攻撃されているものを攻撃するのです。ワイドショーなどで、誰かが攻撃のターゲットになると一成にみんなでかかっていくのは、動物の行動習性を見るようなもので、当たり前のこととはいえ人も弱い動物であることを確信してしまいます。

分離不安行動の犬の赤ちゃん行動は、他の犬を騙すことはできません。

分離不安となる犬は社会的に他の犬と関わることができなくなってしまいます。

複雑かつ時間のかかる、犬の分離不安行動の解決について、飼い主とその周辺の人々を含めて、みんなで考え行動する必要がありそうです。

プリンとフレーバーボーン

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