グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 5月 2018

<受講生のコトバ>テントクラスデビューのコロ助のこと

犬とテントで宿泊する「テントクラス」に2回目のチャレンジをしてくれた生徒さんから、感想文をいただきましたのでご紹介します。

参加したのは白柴犬のコロ助くん9才とその飼い主さんです。


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先日のゴールデンウィークに、テントクラスに2泊参加しました。

コロ助と一緒に、グッドボーイハート七山校に通ってもうすぐ6年になります。

その間プライベートトレッキングクラス、グループクラス、わんげる・ミーティングと色々なクラスに一緒に参加してきました。

その中で、いつかチャレンジしてみたいと思っていたのがテントクラスでした。


実は2年ほど前、テントクラスに1度チャレンジしたことがあります。

その時は初めての参加ということもあり、テントクラスのお仲間さんと一緒に山には上がらずに、七山校のお庭にテントを設置してもらいコロ助と2人で寝ました。

コロ助はテントの中に置いたクレートの中で、私はその横の寝袋で寝るという形でした。

当時コロ助のクレートトレーニングはあまりできておらず、
テントの中に初めて入り興奮気味のコロ助をクレートに入れるのに苦労しました。

しかもクレートに入る前に寝袋に噛みつき、「先生に借りたおニューの寝袋が破れる!」と慌てたのを覚えています。

その後もコロ助は、夜中に何度かクレートの扉を前脚でカリカリし、
クレートが回転するんじゃ?というほどに中で動き、その度に「しない!」と声をかけて一晩過ごしました。

結果的には無事に一晩過ごせたのですが、「まだ早かったのかな?」
「山に上がって、クレートなしでテントで一晩過ごせるのかな?」とその時は色々考えました。

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そして今回、再びチャレンジすることになりました。いろいろ不安はありました。

「夜暗い中、いつもと違う環境で山を上がっていくの大丈夫かな?」

「慣れないテントの中で一晩過ごせるのかな?」

「前は寝袋に噛みついたし、テントを破壊して逃走したらどうしよう」

「夜中に外に出る!と騒いで、夜の山で行方不明になるかもしれない」
等々。


でも前回チャレンジした時よりコロ助はだいぶ落ち着いて山を歩けるようになっていました。

トレッキングクラスに参加していて、逃走するかもしれないという不安はあまり感じなくなっていました。

また、トレッキング後に私たちが犬語セミナーを受けたりしている間、クレートの中で数時間待つこともできるようになっていたので、今ならテント泊ができるかもしれないという思いが私の中にはありました。

そしてテント当日、七山校に到着。

明るいうちに山の上にテントを設置するのですが、遅れて到着した私のテントもお仲間さんが先に上がって設置してくださっているとのこと。
ありがたや。

早速コロ助と共にみんなの後を追います。

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上がり始めて気が付いたのですが、コロ助と2人きりで尾歩山を上がるのはこの時が初めてだったのです。

今までは先生やみんなの後をついて上がっていっているという感じでしたが、
2人で道を間違えないように上がっていかなければいけません。

きょろきょろと道を確認しながら進む私に対しコロ助は、迷うことなくゆっくりと道を進んでいきます。

前に通ったみんなのにおいがあるからなのか、何度も歩いたルート自体を覚えているのか、

いつのまにかそんなことができるようになっていたんだね、となんだか嬉しく思いました。


寝袋をテント内に設置していったん下山し、七山校で夕食をいただいた後、
いよいよ寝るためにテントへ移動です。

山は暗く、ヘッドライトの明かりを頼りに進んでいきます。

途中後ろを振り返ると、いつもトレッキングクラスの時に見えた木も道路も家も、
何も見えない真っ暗闇でした。

なんだかいつもと違う冒険感があり、ワクワクしました。

足元のコロ助は少し慎重な感じでしたが、昼間とあまり変わらず
地面のにおいをとりながら進んでいました。


テントに到着し、いよいよテントに入ります。

私の中で、ここが正念場でした。

テントの中にうまく入れて、興奮させないようにしなくては!と思っていました。

私が先に入るか、コロ助を先に入れるか・・・入らない!と抵抗された時のために、
コロ助から入れることにします。

入り口を開けて入るように促すと、ズボ!すんなり入りました。

そして私も入ります。前回は入ったものの、ハアハアと興奮し、
テント内をクルクルとせわしなく歩き回っていました。

今回は・・・立ったまま鼻をヒクヒクさせて、フンフンと空気のにおいをかいでいます。


お隣のテントにいるお仲間さんに
「人間がゴソゴソしていると、犬も落ち着かないから早く寝袋に入ったほうが良いよ」
とテント越しにアドバイスをいただき、早速寝袋に入ります。

「今日はここで寝るんだよ」と隣で立ちつくすコロ助に声をかけ、とりあえず目を閉じました。


ヘッドライトを消すと、うっすらと月明かりはありますが、ほとんど見えません。

コロ助は毛が白いので、白い物体がぼんやりとテントのどのあたりにいるのかはわかりますが、
どこを見て、どんな体勢で、どんな表情をしているのかはわかりません。

夕食時に先生が「テントは一撃で破れるから気を付けてね」と言っていたのを思い出します。

テントに手をかける気配があったら止めなければと、音をたよりにコロ助の動向を探りました。

どうやら立ったまま、時々テント内をウロウロし、フンフンとにおいをとっているようでした。

・・・カス!

前脚がテントをかする音がしたので、「しないで」と声を掛けます。

興奮しているわけではなかったので、すぐにやめました。

それからもウロウロ、フンフンの音が聞こえ、20分くらいたったでしょうか、

ドスン!という音がしました。

座ったのか、フセをしたのか・・・?と考えていたら、

・・・ズー!ズー!ズー!といびきのような寝息が。

・・・寝たな。

コロ助は外飼いで、大人になって一緒に寝たことはほとんどなく、意外に寝息すごいのねと新たな発見でした。

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無事に寝てくれたことに一安心し、私も寝ようとしました。

しかし、目をつぶっていても頭のどこかが起きていて、ちょっとした音で目が覚めます。

テントの外でカサカサ、パキパキ・・・何かが歩いているような音。

ポス!テントの上に木の葉や枝が落ちてきた音。

コロ助も5~6回立ち上がってはウロウロし、寝る場所を変えていました。

荷物を鼻先でクイクイしたり、テントの内側に飛び出しているボタンのようなものをくわえてみたり、
何度か「しないで」と声かけをしたと思います。


寝たような、寝てないような状態で気がつくとテント内は明るくなり、鳥が鳴いていました。

コロ助は私の横ですでに起きており、フセをしていました。

無事に一晩過ごせたね、良かったね。

周りのテントのお仲間さんが起床する音を聞いて、私とコロ助も外に出ます。

「コロ助、大丈夫だったね」とみなさんが気にしてくれていたことに感謝。

朝のひんやりした空気が心地よかったです。


2泊目の晩は、前日あまりよく寝ていないせいか、テントに少し慣れたのか、私は割とよく眠れました。

コロ助もテントの明かりを消して間もなく、ズーズーと寝息を立てていました。

テント内でウロウロし、場所を変える回数も少なかったと思います。


今回のテントクラスで、いろいろな発見がありました。

参加前は不安もありましたが、もう2人ともいい年ですが、2人で大人の階段を1つあがった気分です。

今後、お仲間さんと同じテントで寝れる日は来るのでしょうか?

その時コロ助はどんな感じなのかな?

どうなるのかドキドキですが、ワクワクもします。チャレンジを楽しみたいと思います。

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何才になっても新しい挑戦は飼い主と犬にとって良い関係作りをすすめてくれますね。

前向きになれるときは一歩でも前進あるのみです。

コロ助くんとの貴重な体験を公開していただき、ありがとうございました。

Posted in 受講生のコトバ

<おすすめのアイテム>犬の留守番中のカメラ観察:連休明けには必須アイテム

長いお休みも今日で終わりです。

この長い連休明けに、犬の行動が不安定になってしまうことがあります。

いつもとは違う時間の過ごし方は犬に影響を与えることがあるからです。


犬はいつも同じで環境がゆっくりとしか変化しないという、動物的感覚をもちます。

今週はゴールデンウィークだったから、という理解はありません。

普段は仕事で不在な時間に飼い主が自宅にいるとか、いっしょに外出の楽しい休みを過ごしたとしても、犬にとっては大きな環境の変化です。

休み明けの長時間の留守番時には、犬の行動を細かに観察してほしいものです。


以前なら録音で駆使していた留守中の行動観察が、今では文明の利器で簡単にできるようになりました。技術の進化とは凄いです。

子供さんの留守番時の安全や防犯のためなどに開発されたネットワークカメラが役に立ちます。

商品名はネットワークカメラとか、リモートカメラなどで検索するとたくさんの商品が販売されています。

犬の状態に応じてレッスンのときに導入をおすすめしています。

ですが具体的に「このカメラがいい」というご紹介ができずにいます。

商品数が多すぎて自分でチェックできないことと、商品自体がまだ発展中のため、これからもっと利便性が高く安価なものも出てくると思います。

高価なものは3万円位から安いものは5千円位と、種類も様々です。


先日生徒さん宅で実際に利用されているカメラを見せていただきました。

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5千円程度で購入したものらしいのですが、動画は鮮明で問題なく使用できるものでした。価格が低くても性能に問題のないカメラはいくつもあるようです。

逆に高価だけど余分な機能がついているカメラもあります。

ネットワークカメラで絶対にやって欲しくないことが、実はこうした高価なカメラに含まれています。この内容については続編のブログで説明します。

多忙にしていないと落ち着かない特殊な動物、ヒトと寄り添って生きることは犬にとっては負担も大きいものです。

ちょっとした犬の行動の変化には、飼い主の影響が大きいということを自負した上で安定した生活を共有していきたいものです。

Posted in おすすめのアイテム

<犬のしつけ方>案外多い脱走する犬:なぜ自分の家から逃げる必要があるのか。

マンション飼育の方にはあまり経験ないことかもしれませんが、
家庭犬が「脱走した」という話を聞いたことがあるでしょうか。

戸建てでは、門扉がたまたま開いていたために、飼い主の知らぬ間に、門扉や玄関の隙間から犬が「脱走する」ことがあります。

この「脱走」という言葉、いつ頃から使われるようになったのか微妙ですが、犬の家からの逃走行動を多くの人が「脱走した」といいます。

犬が脱走しなければいけない時点で、すでに犬は自宅敷地内に囚われの身だということです。

室内に幽閉されているのか、庭に係留されて拘束されているのか、いずれにしても犬たちはそこから脱走したわけです。

脱走経験のある犬のほとんどは、家庭犬として食べ物と住まいを与えられてた上で、
何不自由なくさらに家族として愛されて育てられている犬なのです。

これらの犬が、自宅を脱走しなければいけない理由はなんなのでしょうか?

この自宅からの脱走という逃走行動ですが、案外多いのです。

この行動によって迷子犬が増えてしまうため、犬の首輪には名札や鑑札をつけることが条例によって義務付けられています。

もし、あなたが戸建てに住んでいたとして、玄関の門扉が開いていてあなたがそれに気づかずにいたとしたらどうでしょう?

あなたの犬は自宅から脱走するのでしょうか?

もし、自分の犬はその門扉の隙間から逃走する可能性があると思うのなら、犬の日常の行動について観察してその理由を探していただきたいのです。

過去になんども自宅の庭や玄関から逃走した経験を持つ犬を飼っているなら、今すぐその犬がなぜ逃走するのかを考えてください。

犬はただふらりと遊びに行きたくて逃走しているのではありません。

犬の逃走行動には理由があるのです。

家庭犬として愛情を持って可愛がっているのだから、うちの犬が逃走するなんて考えられないという飼い主もいることでしょう。

希望と現実は別です。

犬たちが抱えている問題は、すぐ目の前にあってさまざまな行動によって示されています。

それは、飼い主が犬に対して解決しなければいけない問題が今目の前にありますよという、わかりやすくてありがたい犬からのメッセージなのです。

犬の安定性は人の愛情だけでは達成できません。

こんなに愛しているのに何故?といって泣き崩れても仕方ありません。

愛しているなら理解するしかないのです。

それが真の関係作っていく方法になります。

種が違うのですから、本当のところはその犬に成り代わってみないとわかりません。

でもそれは人と人も同じことです。

本当の気持ちは、その人になってみないとわかりません。

だから100%を分かりきるということはできないのです。

それでも、理解しようと努めることは相手に伝わると信じています。

犬も同じだというと「動物なのに?」と違和感を感じれるでしょうか。

それなら試しに真剣にやってみてください。

あなたの犬は脱走すると思いますか?

そうだとしたらそれはなぜでしょうか?

日常にあるちょっとした行動を、犬だからと済ませないこと。

犬のしつけ方はただそれだけのことです。

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Posted in 犬のこと

<お知らせ>5月の犬語セミナー(七山校)

5月の犬語セミナーは以下の日程で開催します。

日時 平成30年5月27日(日)
   12時~14時

場所 グッドボーイハート七山校

内容 動画を見ながら犬の行動学について学ぶ少人数制のゼミ

参加費 おひとり2500円 当日払い

申込み はじめての方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

少人数制のため定員になり次第締め切りさせていただきますのでご了承ください。

※ 福岡での犬語セミナーは開催日調整中です。
しばらくお待ちください。

dav

Posted in お知らせ