ゴールデンウィークの前半は好天に恵まれました。
七山校の尾歩山も連泊のテントクラス、プライベートトレッキングクラス、お預かりクラスが重なり、たくさんの犬と人を迎えました。
初めてトレッキングに来られた生徒さんに、テントで犬と寝るクラスについて説明すると「どうやって寝るんですか?」と興味津々です。
ただ、同じテントの中に寝るだけですが、周囲は深い山なので快適さは得られません。寝心地は硬いし、心細いし、とても熟睡はできません。
犬も人も半分寝ているような半分起きているような、そんな睡眠が続きます。
確かに少し睡眠不足な状態ですが、なぜか脳が活性化したような感じになります。直感的に冴えてくるといったらいいのでしょうか?
普段はあまり必要としなくなった原始的な脳が活動を始めるからかもしれません。
テントクラスに参加する前に、山という自然の中でカモフラージュして歩けるようになることがはじめのステップです。
馴れない山道、不安定な坂、広い空間と獣たちの臭いなど、
本来は山の動物である犬も、都会生活が長引くとなかなか山に同化しきれません。
走ったり、興奮したり、立ち止まりが多くなったりと、興奮しやすくテンションも上がりがちです。
練習を重ねていくと、どの犬も落ち着いて山歩きができるようになります。
同時に飼い主さんの方も、足や体の動かし方に余分な動きがなくなるため、
呼吸もゆっくりとなり無駄な体力を使うこともありません。
みなさんがビックリするほど、犬たちはゆっくりと山を歩いていきます。
山のリズムがとてもゆっくりなので、その動きは山と一体化しているように感じられます。
七山校の近くにある公園のため池で、水遊びを楽しんできた犬もいます。
自然とのかかわりは様々ですが、自然を楽しむという感覚は自然の中で騒ぐことでは得られない特別なものです。
持ち込む道具はできるだけ最小限にしながらも、必要な防具はちゃんと身につけて、安全かつ楽な過ごし方を身につけると、犬との山歩きは回を重ねることに洗練されていきます。
テントに初参加の犬。
飼い主さんとどんな夜を過ごしたのでしょう。
ゴールデンウィークはまだ続きます。
大切な日を大切な人とゆっくりお過ごしください。