平日に福岡校で犬語セミナーを開催しました。
今回もはじめて犬語セミナーにご参加の方がいらっしゃいましたので、初めての方にもわかりやすい犬の動画を題材にセミナーを行いました。
教材として使用したビデオは、犬の散歩風景、家族と接している日常的な風景、多頭飼育の犬たちの日常の関わり風景です。
こうした日常的な風景の方が、より身近な犬を理解することにつながるはずです。
はずですと書いたのは、動画を見て犬を理解できるようになるためには、ある材料がそろっていることが前提になるからです。
その材料とは、犬の行動学に関する基礎学です。
犬語セミナーでは、まず犬の行動をよく観察して動画の中で確認できた事実をまとめていきます。
観察力も人によって差はあります。
犬語セミナーではひとつのビデオをたくさんの人間が見るため情報整理は短時間でできます。
動画はコマ送りもできるし、細かに状況を把握することが可能です。
犬の行動の情報が集まったら、犬の状態を読み解いていきます。
この読み解きの際に必要なのが、犬の行動学に関する基礎的学問です。
犬の行動学に関する基礎学をどこで学べばいいのか、という質問をよく受けます。
参考になる犬の行動学に関する書籍は全て目を通される事をおすすめします。
本を選ばれる際には、行動学者もしくは生態学者によるものを選択してください。
そして、それらの本はあくまでも「参考にする」程度のものとしてください。
本にこのように書いてあるからそうだというものはないということです。
犬は様々な生活環境で、幅広く行動を変化させてきた動物です。
繁殖に関しても人為的要素が強く、野生動物の行動学とは違う難しさがあるのです。
ですが、犬の学問は学びやすいというメリットもあります。
なぜなら、犬はいつも身近で様々な行動を観察することができ、その環境を変化させることも、飼い主ならばたやすいことだからです。
飼い主ひとりひとりが、家庭の犬の行動学者として犬を観察し、基礎情報から行動を分析できるようになってほしいというのがグッドボーイハートの希望でもあります。
情報を入手するときには、インターネットで簡単に入手する情報を鵜呑みにしてはいけないことだけはお伝えしておきます。
ネットにこのように書いてあったからこうだと決めつけることは、犬への理解を遠ざけます。
ネットではなく、あなたはどのように見るのか、なぜそのように見るのかを徹底的に自分に問い、そしてそのことを他者と意見交換する場が必要です。
犬語セミナーはそのような場を提供する勉強会です。
犬語セミナーの案内はブログにアップさせていきます。
はじめての方もお気軽にご連絡ください。