グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 9月 2017

自分で考える飼い主を目指して:コウちゃんの成長から学ぶ自然の力と恵み

グッドボーイハートの生徒さんから、クラス受講の感想をいただきました。

今回は家庭訪問レッスンと通学レッスンを受講された
コーギーのコウちゃんの飼い主さんからです。

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大田こぞうさんのラジオ番組「月下虫音」に先生が出演しているのを聞き、
少しずつ自分の犬について疑問を感じるようになりました。

たとえば、当時うちの犬はお腹を天井に向けて寝る
いわゆるへそ天と呼ばれる状態で寝ることがありました。

ラジオを聴くまでは、リラックスして寝ているのだと思い込んでいました。

しかし、ラジオでこれはリラックスしているのではなく、
逆にストレスがかかっているときに寝る格好だということを知り愕然としました。

他にも、いろいろと犬の行動について思い違いをしていることがありました。

dav

ある日良いタイミングで「今日は行ける!」と思い急遽電話しました。
その日に七山校で開催された犬語セミナーに参加しました。

そのことがきっかけで、訪問カウンセリングを受講することになりました。

そして七山に通学してトレーニングクラスを受講することになりました。


トレーニングを通して環境が一番大切だということに気づき
できる範囲で、犬の環境を少しずつ変えていきました。

自分たちの接し方の間違いにもたくさん気づきました。
やはり、気づいたことをひとつずつ変えていきました。

そのことで、犬にはいろんな変化がありました。

まず、家の中での行動が変わりました。

以前は小さな物音やわたしたちに聞こえないような気配でもバフバフとよく吠えていましたが、
今では、とてもリラックスして過ごすようになって、
特定の状況下以外では吠えることはなくなりました。

dav
室内で導入した備品は、ソフトクレートです。
もともとハードクレートには入れるようになっていたのですが、
ソフトクレートに変えたことでクレートの使い方が今まで変わりました。
すぐに、2個準備しました。

ソフトクレートを上手く使ったことで、
時々ちょっかいを出す家族からコウが身を守ることができるようになりました。
お腹を壊すこともなくなったので、病院にいくこともなくなりました。

散歩の様子も変わりました。
前は散歩に行くのが億劫でしたが、今では散歩が楽しくて仕方ありません。

散歩に出かけるときに興奮して飛び出していたのが、ゆっくりと出るようになりました。
吠えかかる犬にも、することなく、やり過ごすこともできるようになりました。

ブラッシングも大好きになりました。
先生に勧めていただいたレデッカーのブラシを使いました。
今までブラシがとても苦手だったのに、今はブラシをするのを待っています。
ブラシをかけて上げることも楽しみのひとつになりました。
おかげでシャンプーの回数も少なくなりました。

食事の内容を見直して、排便の切れがよくなりスタイルもよくなりました。

dav
飼い主の気づきとしては、とにかく犬との生活が変わったことです。

犬の学びを思い切ってはじめたのは、自分の今年の目標として
自分で知って自分でやろうということを決めていたこともありました。

これまでも犬の訓練を学んだりいろいろな情報を得ていましたが、
今回はいままでとは全く異なる、何か違うものを感じました。

そして後悔のないようにやろうと思い行動したことを、本当に良かったと思っています。

ブログを読んでいる方には、ぜひ一回は自分の犬を先生にみてもらうことをおすすめします。
健康診断だと思ってぜひ一度みてもらってください!

遠方だったため七山に通いましたが、七山という自然あふれる環境の中で
いろんなことを学びました。

コウといっしょに山歩きもしました。


これからもまだまだ夢があります。

コウといっしょに歩いていきます。

dav
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コウちゃんは7歳になります。

犬のしつけの解決について尋ねられる質問の中に、年齢に関することがあります。

つまり「もう●歳になったから遅いですよね。」という飼い主さんの言葉です。

しかし、コウちゃんの飼い主さんは年齢のことは全く気にしていませんでした。
犬が何才であろうと、飼い主が犬のことを理解するために受けるレッスンに
年齢制限はありません。

犬が10歳でも15歳でも、今犬のことを知って遅いということはありません。


これまでに、コウちゃんにやってきたしつけやトレーニングについても、
今までのことよりこれからのことが大切、今知って変えられることがあるならやりたいと
とても前向きな姿勢で取り組まれていました。

コウちゃんの生活環境はどんどんと整えられ、できることをひとつずつと変化していきました。

その変化でコウちゃんはとても落ち着きのある犬くんに変化していったのです。

草刈ボランティアと称していつも尾歩山の手入れをお手伝いしてくださり
自然の恵を自らの力に変える力をもつ飼い主さん。

犬も自然のひとつです。
人工的に変化させてしまった部分を変えることはできませんが、
その精神と心は常に自然とのつながりを求めています。

犬と人がいっしょに自然とひとつになる時間をこれからも大切にしてください。



Posted in 受講生のコトバ

犬を叱るタイミング:犬には「罰」より「警告」を!

犬を叱るタイミングが、ずれていないでしょうか?

たとえば、テーブルに前脚をかけることやテーブルに乗ることを止めさせたいとします。

そのためには、テーブルに前脚をかけてはいけないということを教える必要があります。

やって欲しい事を教えるよりもやってはいけないことを教えるほうが
実は難しいものです。


伝えるのなら、犬にわかるように伝えなければ意味がありません。

意味がないどころか、犬は理解しないため同じ行動を繰り返します。

そして飼い主はいつも怒っていることになります。


叱るタイミングはこうです。

犬がテーブルに前脚をかける「前に」、警告音を発してください。

警告音は声で発します。
決して道具を使わないでください。

どんな言葉でも構いません。
「イケナイ」でも「ノー」でも「ダメ」でも結構です。

犬の名前は使わないでください。
犬は名前を持たない動物です。
犬同志は名前で呼び合うことはありません。

犬が自分の名前に反応するのは、それが特別の合図だからです。
だから叱る言葉には使いません。


テーブルに犬が脚をかけるときには、
テーブルに前脚をかけそうになるとき
犬の前脚が地面から離れる瞬間もしくは、
犬が前脚をかけようと体の向きを変えた瞬間です。

テーブルの前をウロウロとしてるときでも
あやしいと思ったら「そこ、イケナイでしょ」と警告を発します。

犬がテーブルに脚をかけてしまったあとに叱ると、
それはすでに「罰」になってしまいます。


自分に置き換えて考えます。

車に乗っているときに「止まれ」の表示で、スピードは落としたもののはっきりと停止しませんでした。

後ろからパトカーがウィーンといって追ってきます。
「はーい、そこ止まりなさい」とマイクでいわれるかもしれません。

すでに、罰です。
罰を受けることが決定した瞬間です。

それなら、止まれで停止できるように「はい、そこ止まりなさい」と
止まれの表示のところ言ってくれればいいのにと思いませんか?

実は、後者の方が圧倒的に交通ルールを守らせることができる仕組みです。
生物学的に考えてもそうなります。

では、なぜそうしないのか。
交通ルール違反の罰金を集めているからです。
年間に数十億の罰金が集まり、交通整備として使われているそうです。
罰金が集まらなければ、他の税金を回さなければいけません。
という大人の都合でこうなっています。

犬たちにはこんな思いをさせるのは止めましょう。

罰を与えるよりも前に、警告を与えましょう。

ほんの小さなイタズラやルールを知らなかったという犬は、
たいていはこれでおさまります。

あとは警告をいつまで続けるかというだけです。
根本解決には、犬と飼い主の成長は必須です。

dav

Posted in 犬のこと

七山の新米ができました!

ぐんと気温の下がってきた七山。

この一日の気温の変化が植物を強く育てるのですね。
動物も強く育てるのでしょうが、ひ弱な自分には堪えます。

さて、その七山で新米が出来上がりました。
生徒さんたちから、すごくおいしい!と好評で、
七山に来られる方は、七山郵便局からあちこちへ送られています。

グッドボーイハートでは、近くの有機栽培の農家さんから購入しています。

七山までいけないけど欲しいという生徒さんには、レッスン時に持って行きますのでお気軽にご連絡ください。
手数料はいただいていません。
ただ、七山の自然の力をお米の味で感じていただきたいのです。

お米をおいしく育てる七山の力。

動物たちも元気に育ちます。


白米、玄米共に、2キロ、5キロ、10キロ単位です。
どちらも1キロ500円です。

七山池原地区の棚田

七山池原地区の棚田


Posted in お知らせ

初めてのお泊り:お預かりクラスを犬と飼い主の成長の機会にしよう

秋の風の心地良い七山で、この週末もはじめてのお泊りに挑む小さな犬くんを迎えました。


飼い主さんにとっては、初めての犬のお泊りです。

ドキドキと心配なこともあるでしょう。

ゴハンはちゃんと食べるだろうか、排泄はできるかな、寂しがらないかしらなどなど、
小さな子供をはじめてお泊りに出すときと同じような不安な気持ちになるでしょう。

dav

犬をやむなくどこかに預けなければいけないときには、事前によく検討することが必要です。

・預かり先はどのようなところなのか

・どのような預かり方や管理の仕方をするのだろうか

・どのようなコミュニケーションをとるのだろうか

・預かる人はどんな人なんだろう

・うちの犬は他人に預かりをされることでどのくらいのストレスを感じるだろうか

この程度のことは、きちんと把握しておく必要があります。


グッドボーイハートのお泊り、つまり「犬のお預かりクラス」を利用できるのは、
グッドボーイハートで学ぶ生徒さんの犬だけです。

クラスを通して、上記の疑問をクリアにして欲しいということと、
クラスを通して、犬が他人に預けられてもできるだけストレスを低く保てるように、
自律性を育てることはグッドボーイハートの学びの基本です。

dav

知人や友人に預かりを頼む時には、犬のことをよく理解し、犬の管理能力があり
犬とコミュニケーションをとって安心できる環境を整えられる最善の方を見つけてください。
誰に預けてもいいということではないのです。

身近な知人や友人に、そのような人が見つからない場合には、
グッドボーイハートの預かりクラスをご利用ください。

グッドボーイハートでは犬の預かり頭数は原則として2頭までです。
犬同志の相性が悪い場合には、1頭しかお預かりできません。

また、レッスンの状況によってお預かりできる状態でない場合にはお断りいたします。

なぜなら、グッドボーイハートのお預かりクラスは犬舎のような収容管理をしていません。

クレートや柵のある庭やリードはきちんと使いますが、
家庭で過ごせるのと同じように、いえ、それ以上に深いコミュニケーションを目指しています。

犬には土や自然に触れる機会を提供しています。
犬には冒険の機会がありますが、その分危険も伴います。
犬の自制や協力体制はとても重要です。

さらに、人の都合によったルールは採用しません。

たとえば、犬の脚が汚れるのがいやだとか、庭で排泄させたくないという飼い主さんの犬はお預かりできません。

dav
グッドボーイハートでは、どの犬たちもご家庭で過ごしているときよりも安定感を持って過ごしています。

飼い主さんには、お預かり後のレッスンで知りえた犬のことをレッスン時に報告します。
どのような過ごし方が今の犬の状態に向いているのか
どのような接し方で落ち着きを取り戻せるのかなど、
預かり時に知りえたことを、犬と飼い主さんの成長に役立てていただきます。

初めての犬のお泊まりになると、いろいろと不安も
事前の準備を万端に整えて、いざお泊りをさせると決まったら腹を据えましょう。

なぜなら、飼い主の不安は犬の不安だからです。
離れていてもつながっている、それが飼い主と犬です。

でも、いつも犬のことを忘れないでください。
がんばれと応援してください。


犬のお預かりクラスについてはホームページでご案内しています。
他のレッスンクラスとのスケジュール調整があるため、月に数件しかお受けできません。

限られたクラス体験ですが、犬と飼い主さんにとってより良い成長の機会となれば幸いです。


dav

Posted in クラスのこと

小さくてもパワー全開のカレンちゃんの変身:『犬を飼う』から『犬と生きる』へと変化したこと

 グッドボーイハートの受講生からいただいたクラス受講の感想文です。
毎回、それぞれに犬と飼い主さんの成長を感じられる文章をいただきありがとうございます。

今回はシェットランドシープドッグのカレンちゃんの飼い主さんからです。

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・グッドボーイハートのクラスを受講したきっかけは?

やっとやっと飼いたかった子犬(生後3ヶ月過ぎ)を迎えましたが、
最初3日間くらいなかなか近づいてはくれませんでした。
そのうち慣れてくれるだろうと様子をみていました。

それでもなかなか来てくれないので、 気を引くためにおやつをよくあげました。

少し近くに来てくれるようになってからは、
甘噛みが酷く自分達の服が破れたり、
トイレシートを噛んでは散らかしてしまうといった毎日でした。
それも、幼いからやんちゃなのは当たり前だと思って過ごしていました。

生後5ヶ月になるころには、問題はますます悪化してきました。

おやつを見せてもお座りをしてくれない
外に出ると座り込んで散歩に行けない
糞を散らかし食糞
部屋のあちこちで排尿
そして食後の唸りがだんだんと強くなる

などといったことで悩んでいました。

ドックスクールを 探していたところ、グッドボーイハートのホームページを拝見しま した。

犬を通わせることばかりを考えていましたが、
犬を飼うことが初めてなので環境も整えたいと思い
家庭訪問型のクラスを受講させていただくきっかけとなりました。

カレン2
・家庭訪問トレーニングクラスを受講して気づいたこと感じたことは?

まず犬を飼うことがこんなに難しいと思いもしませんでした。

犬を迎える前に自分たちなりに勉強したつもりでいましたが、
本などのマニュアル通りにはいきません。

幼少期の成長スピードが早いことも理解しておらず、まだ子犬だと思いずっと幼稚な扱いしていたところ、
先生から『 彼女は人で言えば、中学生から高校生です』と言われたときは衝撃的でした。

犬へのレッスンではなく、飼い主へのレッスンであり、
『できない』のでなく適切に『教えていない』ということ、
たくさんのサインを見逃してきたことにも気づきました。

犬が何故そういう行動をするのだろう、表情、気持ちを汲み取る事もなく、
こちらの理想ばかりをおしつけてしまい、人と犬の間に大きなズレがあると感じました。

それから、 宮武先生の犬に対する熱意真剣さもお手本にすべきところだと感じています。
犬を通じて動物のこと生態系のこと多岐にわたり考えさせられます 。
私たちもいろいろなことへの興味もできてきました。

カレン子犬

・犬が変化したこと、自分が変化したことは?

犬の変化として、、、

ある日突然唸らなくなり、庭で排尿できようになり、便の位置が自宅より遠くなりました。
目つき表情がやわらかくなったり少しづつ少しづつ変化があります。

自分の変化として、、、

『犬を飼う』ということはドックランへ行きお友だちができて~という意識でしたが、
今は『犬と生きる』という意識への変化があります。

犬のことをただかわいいと『見る』から、『視る』に変化してきました。

カレンお外

・これから犬とどのように暮らして行きたいですか?犬とどのような 関係をつくりたいですか?

この犬を迎えなければ、出会うこと無かった様々な方との出逢いが有り、
今まで学ぶことのできなかったたくさんのことを教えてもらっています。

犬は飼い主を選べませんが『ここへ連れてこられてしまった』のでは無く、
『ここに来なければならなかった』と思ってもらえような居場所を作っていき、
共に歩んで行けるような生活を築いていけたらと思います。

karen ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

シェットランドシープドッグ、通称シェルティは国内ではあまりみかけなくなりました。
繊細で感受性が高く、環境に対する反応がとても高いのが犬種の特徴です。

小さな物音で吠えたり、散歩中もいろいろな刺激に対して吠えたり逃げるという過敏な反応を示すこともあります。
シェルティがリードをつけてクルクルと周りながら散歩しているのを見たことのある方もいるかもしれません。警戒心が防衛行動を生むため、リードの範囲でクルクルとまわって歩きながら進むことで周囲を防衛しているのです。

カレンちゃんはまだその状態には達していませんでしたが、すでに吠えたり防衛しながら散歩に出ていました。室内でも回る、吠える、咬みつく、唸ると、様々なストレス行動がありました。
まだ年齢の若い乳歯の生えている子犬ですから、やんちゃなのでそのうちにおさまると飼い主さんは思ってしまったようですね。

さらに、念願の犬を飼ったというときに陥りやすい穴にはまってしまうことがあります。
テレビなどのメディアが賞賛する犬との暮らしへの憧れです。
その映像は、本当に犬が幸せになるやり方なのでしょうか。

本当に犬が安心して飼い主と信頼できる関係を築くためには、飼い主としてたくさんの疑問に答える必要があります。

犬とはどんな動物なのだろう?
犬が求めているのは何か?
犬が言いたいことってどんなこと?

カレンちゃんは、ストレスを感じやすく表現しやすいという犬種としての特徴と、個体としての性質を持っています。しかしその前に、カレンちゃんは犬です。

犬という種としてまず認め、犬という動物にとって必要な生活環境や接し方、テリトリーを与えることがまず先決です。

飼い主さんの変化でカレンは少しずつですが、確実に大きな変化を遂げてきました。
まさに犬の成長は飼い主の成長から。


カレンの選んだ飼い主さんと共に、これからもお互いを鍛えあいながら前進していかれるでしょう。
ますますの成長を楽しみにしています。

Posted in 受講生のコトバ