あと少しで2016年を終え新しい年を迎えることになります。
今年もなれ親しんだ人たちと共に学ぶ時間をたくさんいただき、久しぶりの方々と再開して、新しい人や犬と出会って共に学ぶ機会といただきました。その時間を十分に活用できたかどうかはわかりませんが、その瞬間には自分の力でできる限りのことはしたのだと、思い残すことなく先に進みたいと思います。
いろんなことがあった2016年ですがホームページ改定も行いました。少しずつ変化していくグッドボーイハートにどんなカラーが似合うのか悩んだ結果、グッドボーイハートカラーのぶれない紺色と行動と勇気を与えるオレンジカラーをベースにしてほしいことをデザイナーさんにお願いしました。そしてどこでもいいので虹色をいれてほしいという希望をつけました。なぜ虹色なのか、このことをお話しして今年のブログを締めくくります。
偶然なのでしょうが先日ふたりの方から「七山に行かれてどのくらいたちますか?」と尋ねられました。
「10年ですね。」
エー10年も!!!!という反応や、10年かあ~という反応をいただきました。
10年ひと昔といわれ、ひとつの時間の流れを感じる長さではあります。
山に犬と暮らして日常的に山を犬と歩くようになって、今までに犬のことを理解していると思っていたことのうち、やはり間違いなかったと確信したことと、逆に見方が間違っていたと気づいたことがあります。犬に対する思いは以前から変わっていないものの、犬のしつけとトレーニングの道筋はこの10年で大きく変わりました。
どの場面が変化を起こさせたのかはわかりません。自分の中でわかっていることは、小さな驚きや感動が気づきを積み上げさせたのだということだけです。
山の中で犬と休憩しているとき、ふと顔をあげると自分の前髪の中に虹色の光が見えました。その虹色は小さな玉の形をしていてストライプ上に虹色を発色しています。その虹色の玉が自分の1本の髪の毛の中にいくつも並んで動いているのを見ることができました。生まれてはじめてそれを見たとき、わたしが今まで見ていたものはその表面的なものだけなのかもしれないと感じたのです。こうだと思ってみているからそのようにしか見えない、知りたいという気持ちや早く解決したいという欲求を満たすため、本や知識を詰め込みすぎた大きな頭は知りたいと思うことを逆にわかりにくくしていたのかもしれません。
虹色は命の輝きのように見えました。こんなにたくさんの光が自分の中にあることを知ってうれしく、そしてまだまだ知ることができる、ちゃんと見ることができるようになりたいと強く思いました。それぞれの犬たちの持つ命の輝きを彼らが本当に取り戻すことができ、それぞれの色で輝くのをただ見たいと思うのです。明日がどんな日になるのかわからないけど、今日はとってもいい日だったねと犬が感じてくれるのなら、彼らの瞳の光がそれを語ってくれます。その光を失わないように、その光を取り戻すために、これからも学びつづけます。
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熊本被災ペット支援ネットワーク
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