この秋、七山校のテラスの草履が次々をなくなっていく事件が続いています。
経過については以下のブログ記事をご覧ください。
ブログ記事 ぞうりを探していること
ブログ記事 消えた草履事件:容疑動物浮上
その4足、計8個の草履のうちのひとつが、今朝発見されました。
見つかった草履は3足目になくなったピンクの草履の片方です。
見つかった場所は、裏の倉庫の外側の端っこ部分、木と家に挟まった状態でした。
少し力をいれて引き抜くとやっと取り出せました。
このピンクの草履がなくなった日も、倉庫からのものの出し入れをしました。
そのときは気がつかなかったのか、もしくはそのときはここになかったのかは不明です。
草履には、動物の歯型がついていました。鋭利ですがそれほど大きな歯ではないようです。
体重は10キロ未満といったところでしょうか。
この倉庫の下ですが、過去にいろんな動物が居場所として使っていたことがあります。
最初に気づいたのは、アナグマが巣穴として使っていたときでした。
ため糞をする場所が作業室の隣で悪臭対策が必要となったことが、巣穴を見つけるきっかけになりました。夜ごそごそと巣穴に出入りする音も聞こえています。その数ヶ月後に、子アナグマが倉庫のすぐ横で昼寝をしながら日にあたっているのを見かけるようになりました。そして、部屋越しに顔を見たり声をかけたりしても、臭いや気配に鈍感なのかジーっとこちらを見ている有様で、非常に鈍感な動物なのではないかという印象を受けました。
次に倉庫下の穴を活用していたのは野猫でした。家を持たない猫だったようで、後ろのオポの水のみ場で水を飲んでいたり、ねずみをとったりしてしばらく暮らしていましたが、近くのメスの発情期になわばり争いを始めるようになり、結果この場所から去っていきました。
その後、巣穴を使っている動物はいないと思っていたのですが、また新たな動物が巣作りを始めているのかもしれません。アナグマなのか、タヌキなのか、キツネなのか…。
アナグマが使っていた場所ですし、アナグマは家の周辺でよく昆虫を食べています。すぐ近くで見ていてもあまり気づいていません。場所から考えるとアナグマ説が有力になりますが、アナグマはイタチ科です。それよりもタヌキかキツネのイヌ科動物の方が行動としては妥当性が高いと思うのです。実はタヌキはあまり見かけることがありませんでした。オポのアナグマに対する反応と、タヌキに対する反応は明らかに異なるものであり、タヌキの方も犬の気配にはアナグマよりは敏感なのでしょう。
動物の攻撃性は同種に向けられるものの方が厳しいものです。同種の動物はテリトリーが重なったり近づくことを避けようとします。同じ環境の中で得られる資源を奪い合うことになるため、テリトリーは明確にしておくことがその争いを避ける方法だからです。
犬同志であれば、テリトリーが重なっていたとしても、順位付けるという方法がありますので「ここはオレの島だ。」といわれてしまえば、劣位のものは「すみません。」といって引き下がるしかありません。
犬とタヌキは似て異なるもの。互いに近づかない方法がお互いのためといえます。
草履の片方が見つかったことで、草履事件の容疑動物が増えてしまいました。
またこれから観察を続けて絞り込んでいきます。
どんな動物もその自然な行動を観察することで学ぶべきことはたくさんあります。
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熊本被災ペット支援ネットワーク
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