グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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Monthly Archives: 8月 2016

ラジオ「月下虫音(げっかちゅうね)」に出ます。

本日、LOVE FM 放送の「月下虫音(げっかちゅうね)」に出演します。
先々月くらいから月に1回くらい、お話にいってます。

今回は急に決まったのでお知らせが遅くなりました。
大田こぞうさんとコラボレーションして行う、チャリティ犬語セミナーの打ち合わせで
ものすごくやり取りの行き来が多くなったのですが、大田さんに先日
「先生、今月ラジオ来てないですよね。」
ということになり、今日チラシを持参がてらうかがうことになったのです。

福岡の事務所からは歩いていけるくらい近い天神ですが、普段は立ち寄ることがないため
ものすごく遠くに感じますね。

ラジオに出る日は天神に行く日でもあります。


ラジオに出るというと、「何を話すんですか?」と尋ねられます。

でも、はなしてしまったら楽しみが半減しますよね。

ということで、今日の話しは本当に極秘にしておきます。
でも犬たちが話していることを知りたい!と思う人は、ぜひ聴いてください。

今日の午後10時~LOVE FM 76.1 です。

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Posted in 日々のこと, お知らせ

犬と花火大会・花火大会に同伴される犬の表情からみえるもの

犬と花火大会

少し前のことになりますが、帰宅中に渋滞にはまってしまいました。
地域の花火大会を見学する車で車道の一列がふさがれていたため、花火を見ている人たちを横目でみながらゆっくり運転していました。

そこで、こういう間違いも起こりやすいのだなという風景を見ました。

花火見物に犬を同伴させている飼い主さんがいたのです。
散歩の途中なのか、リードをつけた中型犬をそばにして、その飼い主さんは花火に見入っていました。周囲にもたくさんの人たちが花火を笑顔で見ていました。
もちろん、飼い主さんも笑顔で見ています。飼い主さんが座っているので、飼い主さんのすぐ横に犬の顔があるような位置ですね。

犬の表情は、大きく口を開けて舌を思いっきり出しています。
身動きをしようとする感じはありません。視線は飼い主ではない方向に向けられています。

この犬の表情から、犬がどのような状態であるのかを知ることができます。

画像で確認しないと、イメージできないかもしれませんが、少し想像してみてください。犬に関心のある方なら、どこかでこんな犬の表情を見たことがあるかもしれません。

その花火見学をしている飼い主さんと同伴されている犬。
飼い主さんとしては、きれいな花火を犬と一緒に見たいという、犬を大切に思う気持ちから発した行動だと推測されます。
そして、きっとその犬が喜びを表現していて「犬も喜んでくれている」と思って、さらに笑顔になっているのでしょう。

動物の表情の中でも、大きく口を開けている表情は読み違いされやすいのです。
イヌ科動物以外の犬も大きく口を開けている表情を、リラックスしていると受け取られてしまうことがあります。

イヌ科動物、特に犬の場合にはこうした表情は「笑っている」と勘違いされやすいのです。
勘違いが答えになりますが、つまり犬は笑っているのではないのです。

犬は緊張を緩和させたい、緊張しているときにこのような表情を出します。
動物の大きなあくびや、口を開けたままにしている表情も、やはり緊張の強いときに動物が表現する表情です。

表情は他のコミュニケーションと同じように、他者へ伝達するシグナルとしての役割を果たします。社会性がつよい犬は、特に社会的なグループの中で常にコミュニケーションをとっているために、表情によって自分の状態を伝える仕組み(機能)を備えています。

では、犬が大きく口を開けている表情を、笑っているのだと勘違いしてしまうのはなぜか。

ひとつは擬人化されることでおこります。
人が口を開けて笑顔を見せる「笑う表情」と似ていることから、犬が笑っていると勘違いしてしまうのです。ですが、人の笑う表情も緊張を緩和させるためにも使われています。
叱られると笑顔を見せる人もいるのをご存知だと思います。
人の表情も進化の過程で少しずつ変化はしているものの、筋肉の使い方、特に顔から上の筋肉の使い方は、緊張緩和のためにはよく使われています。

花火は楽しいものと人が思い込む価値観から、犬も大好きなはずと思ってしまう間違いもあるのかもしれません。
近くを通行する車に乗っている私でもストレスを感じるほどの爆音がしていて、動物が平静さを失うような刺激でした。

犬の気持ちを知る方法はいろいろあります。
表情などのコミュニケーションを上手に読み取ることは、案外練習によってできるようになるものです。

飼い主さんの気持ちをきちんと犬に伝えていくためには
まず犬の表情と行動から、犬の状態(気持ち)を知ることです。

昨日は犬語セミナークラスを開催しました。
ビデオで見る犬の表情と行動。
何度見ても、見逃している小さな部分に気づきます。

知らなかったことは少しだけ悔しいけど、気づいたときはやっぱりよかったと思える。
学び続けるためには、謙虚な気持ちを持ち続けることが大切のようです。


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チャリティ犬語セミナー<チラシできあがりました>

チャリティ犬語セミナー(10月23日日曜日、西南学院大学コミュニティーセンターで開催)のチラシができあがりました。

ハガキチラシ犬語
月下虫音の大田こぞうさんがデザインしたハガキタイプのチラシです。
切手部分には、グッドボーイハートの犬の横顔マークもいれてもらいました。

ハガキになっているので、お友達に声をかけたい人にも使っていただけます。
もちろん、チラシなのでタダで手に入ります。

今日からチラシを設置していただけそうなお店や病院を回りはじめました。
チラシ配りは体力を使いますが、新しい出会いをいただける機会でもあるし
懐かしく再会を果たせる喜びをいただける機会でもあり、どちらにしても
みなさんのご好意には、ありがたいばかりです。

来週の半ばには、天神のLOVE FMの棚にも設置していただけそうです。
設置後は大田こぞうさんからアナウンスがあると思います。こちらもお楽しみに。

それで、どのようなセミナーかということですが
一部は犬のコミュニケーションのセミナーです。犬の行動から学ぶ犬のコミュニケーション。
犬の行動学を学ぶステップを用いて、みなさんといっしょに考えたり予測したりします。
行動学といっても決して難しいセミナーではありません。

犬を理解したいという姿勢さえあれば大丈夫です。
犬好きでなくても構いません。むしろ大歓迎です。
犬と一定の距離のある方のほうが、犬のコミュニケーションを読めたりするのが
とても面白いのです。

二部では大田さんと、里山と犬、土着の犬、について、大幅に道をそれることを
覚悟の対談式セミナーです。

質疑応答コーナーもあります。感想を述べていただくだけでもOKのコーナーです。

グッドボーイハートは、「犬・人・自然」をテーマに活動しているドッグスクールです。
犬のしつけやトレーニングは、犬を理解する手段です。
困ってる犬の問題が解決すると、問題行動はなくなっていきます。不思議ですね。

大田こぞうさんはずっと「生き物」をテーマにラジオで語りかけてくれています。

そんなグッドボーイハートと大田こぞうさんが一緒になって爆発するもの。
そんなミックスを楽しんでください。

犬と暮らしていない方にも来ていただきたいので、チラシハガキを置いてくださるお店があれば
ぜひ声をかけてください。




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犬との正しいあいさつを知っていますか?

先日、お家に来たばかりの子犬のご自宅へ訪問しました。
ところが、その子犬は私の姿を見てワンワンと吠えて飛び跳ねています。
大変興奮した状態なので、何か訳があるのだろうなと思い飼い主さんに状況をうかがっていきました。

話しの内容で、子犬が人を見て興奮するようになった理由がわかりました。

子犬が来ることが以前からわかっており、来客の出入りの多い場所であったことから
子犬が来たら見たいという「犬好きさん」たちがたくさん面会に来たようです。

犬を好きな方の多くは、犬とのあいさつのときに興奮してしまいます。

「キャーカワイイー」と大きな声を出しながら接する

子犬を抱き上げて、タカイタカイをする

子犬を抱き上げて、抱きしめる

子犬を抱き上げて、頬ずりする

子犬に抱きつく

子犬の頭や顔を撫で回す

子犬に覆いかぶさるようにして手を出す
※手の甲の臭いをかがせるという方法が広まっていますが、これは犬によります。

子犬に手を出すと子犬がひっくりかえり、その後腹をなでる。


こんなパターンの行動で接する方が多いのではないでしょうか。

こうした接し方は、犬とのあいさつとしては間違っています。

どのように間違っているのかをひとつひとつ説明するにはコトバだけでは不足になりますが、わかりやすくいうと、犬のスペースを侵しているということです。

接し方の基本は子犬も成犬も同じです。

子犬の方がまだパーソナルスペースがきちんと出来上がっておらず、
他者に踏み込ませやすくなったり、また好奇心がつよく、子犬の方から新しい臭いに
興奮したりとびついたりすることが起きるという違いはあります。

でも、最近では成犬になってもこのパーソナルスペースがきちんとできあがっていないため
来客に飛びついたり、体を押し付けたりしてくることもあります。

では、正しい接し方はどのようなものでしょうか。
相手のスペースを侵略しない接し方です。

よい例は「犬にあまりなれていない」人が子犬に接するときです。

犬に慣れていない人でも小さな子犬で興奮度が低い犬でしたら、怖がる人はいません。

そうした人たちは、子犬を見ても立ったまま、まれに座っても、自分は動こうとはしません。
子犬が近づいてくるのを待ち、近づいてきたら臭いをとらせませます。
ごあいさつはこれで終わりです。

子犬は成長と共に、人を観察するようになり、どのように近づいていくのか
どのように人が自分を認識して受け入れるのかを学ぶようになるのに数ヶ月は必要です。

あいさつのあと、もっとコミュニケーションを深めたければ、オモチャなどの道具をもって
遊んであげるのがいいでしょう。

でも時間が必要です。

遊びとなると関係性を深めていく段階に入っていきます。
なんどもその犬とこれから会う可能性があって、その子犬にとって大切な存在となる人とは
回数と時間を重ねて、少しずつ関係性を高めていってください。

その他の人は、通りすがりの人です。
子犬が臭いを取りにいけば、ごあいさつはそれで終わり
その後は子犬にかまう必要はありません。

犬のスペースを侵さないように配慮してくださればそれで十分です。

犬とのあいさつの仕方は、コトバ伝えることはむずかしいですが、
実際に接しているのをみていただけるとわかります。

レッスンを受講していらっしゃる方は、少しずつ身に付けていかれます。

実はこうした学びは、犬に号令を教えることよりもずっと大切な学びです。

もっとわかりやすく理解していただけるように、イラスト化を企画してます。

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Posted in 犬のこと, コラム

憧れの人:自然の使者、星野道夫さんを想う

今日は犬のことではありません。

ほぼ自分の回想と、ほんのお知らせです。

今日、素敵なものを手にいれて、コンビ二でよくするイートインコーナーランチが
いつもとは違った時間になりました。

手にいれたものは今月号の「BRUTUS」という雑誌です。
今月のテーマは「星野道夫」
表紙のシロクマの写真をみれば、知る人はすぐに星野さんの写真であることが伝わってきます。

どういう虫の知らせかわからないのですが、必要なものは必ず手に入ってくるのです。
毎月チェックしているわけではないのに、なぜか今月号が星野道夫さん特集であることを知っていました。
入手したいと思っていて偶然コンビ二で見つけて手に取り、イートインコーナーでかじりつきました。

写真も文章も素敵で、本は読みふけったり写真集は書店でめくります。
でも、写真集はまだ入手していません。
写真集を手にしても、自分には手に入らないものに憧れているからです。

動物を見る力です。

野生動物をみて、彼らがどのように見て感じているのかを知ることができる力。
その感性はマネすることもできず、鍛えて身に付けることもできず、生きる中で与えられた能力のように思えるのです。

あまりにも自分とかけ離れすぎているからといって、諦めるということではありません。

尊敬という憧れの気持ちは、自分の姿勢を正す、よき教師となります。

星野さんは、ジェーングドール博士のもとを訪れています。
星野さんの本は、ジェーングドール博士との出会いについても紹介されています。

星野道夫さん、ジェーングドール博士。
すごく遠いはずなのに、伝わってくる力があります。

今月号のBRUTUS。
いかがでしょうか。

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Posted in 本の紹介, 日々のこと, 自然のこと

「尻尾を振る犬は喜んでいる」は迷信ファイルへ

「犬が尻尾を振っているのは喜んでいる」と思いますか?

先日クラスのときに、飼い主さんからこんなことをいわれました。
「尻尾を振っているのは喜んでいると思っていたけど違うんですね。今までずっとそうだと思ってました。みんなそう思ってますよね。」

今までずっと、それも何十年にもわたってそうだと思っている事は、自分の中では常識化してしまいます。
それを「そうではない」と知ったときの衝撃は大変強いものでしょう。

「みんなそう思っていますよね。」という世間の常識が違っていた、ということが衝撃が強さを後押しします。

「尻尾を振っているの犬は喜んでいる。」は、犬の行動を説明するには不十分です。
「尻尾を振っているの犬は興奮している」というのが、犬の習性を捉えた表現方法です。

その興奮の中に、喜びが入っていることは否定しません。
ただ、その喜びは人のものと同じであるとは限りません。それは犬にしかわかりません。
そして、興奮行動の中には、もっと違う種類の行動も含まれています。
たとえば、攻撃行動です。

犬が尻尾を振って近づいてきた→手を出して咬みつかれた
という経験をしたことがある人もいるでしょう。尻尾を振っている犬が、咬みつくことは珍しくありません。なぜなら尻尾を振っていたその犬は興奮していたからです。

「犬が尻尾を振っているのは喜んでいる」という迷信から抜け出せない人は、次のような説明をします。
犬が尻尾を振って喜んでいるときに近づいたら、豹変して咬みついた
犬が尻尾を振って喜んでいるときに近づいたら、急に嫌なことが起きて咬みついた

カウンセリングのとき、飼い主さんの複雑な状況説明を聞くことがあります。
「尻尾を振っている犬は喜んでいる」という迷信から抜け出せないため、このような状況説明になってしまうのです。

ではどうしたらいいのでしょうか。

犬のことを理解するのは難しいのでしょうか。

そんなことはありません。
犬の行動は一定の環境ではとても分かりやすくシンプルです。

他のことはともかく、犬のことに関する「常識」は、改めて「犬の習性」として、よく観察しその行動を分析すれば、犬の状態を正しく知ることができます。

実はわたしも、犬のことを学び始めた当初、常識が崩れる経験をしてきました。最初に数回の「常識崩れ」が起きると、その後からはいつも「今自分が知っていることは本当のことではないかもしれない。」というように、常に自分の持っている知識に曖昧さを残せるようになります。
この行動はこのケースではこう、別にこう見ることもできるという風に行動の分類わけもでき、いくつもの側面から見ることができるようになります。受け取り方に柔軟性が出て、もはや知ることこそ楽しみになるという風に変わってきます。

すぐに正しい答えがでないと落ち使いない飼い主さんもいます。
わからないことをそのままにしておくことは、ストレスになります。そのため一旦、こうだと固定してしまい、それが常識化してしまうということでしょう。
ネットですぐに検索して、わからないことを解決する習慣がついている今の社会で、曖昧さを残すことは、慣れない習慣なのかもしれません。

犬のことを知りたい気持ちを継続させて学び続けることは、実はとても楽しいことです。

迷信ファイルというコトバも、ある生徒さんが作ってくれました。
犬の行動学セミナーのときに「あれって迷信なんですね。迷信ファイルに入れておきます。」といって、そのときいくつもの犬の迷信を拾われていたようです。

犬の迷信もある一定の役割を果たしたのかもしれません。
でも、そろそろ、本当のことに気づいてもいい時期でもあると思います。

犬の行動学は分かりやすく楽しいです。特にご自分の犬の行動について知ることは特別な時間です。行動学の専門家が見るあなたの犬の行動について知りたい方は、ぜひカウンセリングクラスを受講してみてください。

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Posted in クラスのこと, 犬のこと

犬の夏の暑さ対策

福岡は残暑が厳しいですね。山と比較すると夏の入りは同じ時期なのに、夏の終わりは都市では遅いと感じます。山ではもう秋の風が吹き降ろしてきているというのに、それが福岡の都市環境には届きません。

これだけ暑さが長引くと、犬は体力を消耗します。
暑さにより生じる犬の行動の変化はいくつかありますが、その中でも気をつけたいのは「食欲の低下」です。

食べものを消化することは体力を使います。夏の季節に食が細くなることは、犬の自己調整力でもあります。食べることを少なくして体力を温存させているのですね。
少し食欲が落ちる程度でしたら、犬の調整力と思って見守ることができます。
ですが場合によっては、本当に食欲が落ちていると感じられる状態になることがあります。

たとえば、夜の暑さで睡眠を十分に取れないと、朝ゴハンを食べません。犬の個体差や状態によりますが、いつも半分くらいは食べるのでしたらまだしも、全く食べないとなると睡眠の質は大丈夫だろうかと考えてあげた方が良いでしょう。

睡眠は消化機能や体力を高めるために必要な時間でもあり、脳の機能を休めるためにも大切です。犬は浅い眠りで長時間寝続けますが、夜の睡眠を十分にとることは体力回復のためにも役立ちます。暑さのために日中も体力を使っています。屋外飼育の場合には、若いときは大丈夫な犬も、10歳を超えたら夜の環境整備を考えてあげてください。

郊外にお住いの場合には、都市開発によって毎年暑さや風の流れが変わっています。昼間でも昨年よりも暑くなったなと感じられるときは、犬小屋のある外環境も同じように悪化していることもあります。離れたところでの環境の変化が、犬の環境にも影響を及ぼしていることにはなかなか気づきにくいものです。

屋外飼育の犬の場合は、室内の涼しい場所で過ごせるようにすることを犬が受け入れることができるなら、そのような工夫もあってよいでしょう。他にもそれぞれの環境の中で工夫できることがありそうです。犬が受け入れる形で少しずつ変化させていくことも、犬とのコミュニケーションのひとつです。

あとは秋を迎えるだけ。
秋風が早く犬たちを元気にしてくれることが待ち遠しいです。

※犬の暑さ対策については過去ブログ「犬が暑さを乗り切るコツ」でもお伝えしました。参考にしてください。

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犬の不自然な行動を知ること:限定される環境が犬に与える影響について

昨日のブログ「犬の行動範囲の真実」につづけていきます。

犬が日常的に過ごしている家庭訪問トレーニングクラスでは、状況に応じた犬の行動について飼い主さんから話を伺うことは、犬の状態や抱えている問題の質を知る上で大切です。

また、実際に犬と接して「人との生活の場」の中で犬の行動を見るとき、その中に不自然な行動をたくさん見ることができます。それは限られた環境に飼われている動物が多く見せる行動なので、もはやそれを「不自然な行動」と感じられる人が少なくなっています。

限られた環境に飼われている動物として動物園の動物をあげます。もちろん、動物園で生きることと、人に飼われて生きることは全くことなる環境です。環境が限られるということが動物に影響した結果、行動が変化してくるということを示す例としてはかけ離れています。

それでも、犬が人に飼われる環境の不自然さが進んだ結果、動物園の動物の行動と同じような行動を、犬が実際にしているという事実もあります。たとえば、サークルの中に長時間入れられている犬が、サークルの前で左右にいったりきたりする行動もそのひとつです。同じ行動をくり返すストレスを表現する行動です。

同じ行動をくり返す行動として、長時間の「毛づくろい行動」もあります。動物保護施設のネコ舎で、ずっと毛づくろいをしているネコたちを見たことがあります。これも同じ行動をくり返すストレス行動です。犬は毛づくろい行動をしないように思われていますが、自分の手や足をなめたり、毛をかんだりするという、毛づくろいのように見える行動を行っていることはよくあります。ただ、これが不自然な行動であることに気づく人が少なくなっています。

犬の状態を知るためには、その行動の意味を知る必要があります。
犬が習性として行う行動を人の都合で止めさせたり、逆に犬が不自然に行っている行動に気づかず対応していないということを知ることからはじまります。
そのことが、飼い主が犬に必要な環境を整える準備が始まった、ということなのです。

犬の行動について知りたい方は「チャリティ犬語セミナー2016.10.23」に参加してください。
犬の行動は犬が表現するもの、犬のコトバそのものなのです。
受け取る人がいるから表現がある。
受け取る人はわたしたちひとりひとりです。
ぜひいっしょに犬のコトバを受け取ってください!

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犬の行動範囲の真実:犬の安心は本当に獲得されているのか

七山校が里に位置するところにあります。里というよりはどちらかというと山裾といった方がいいかもしれません。相棒の草刈機1号がついに修理となり、重量のある草刈機2号で茂った山裾を少しだけ刈り込みました。
野生動物の行動範囲は、山から里にかけてその環境に影響するため、その環境に影響を与えている自分が介在する作業との関連性に、関心が続きます。

建物の近くまで来るアナグマは、草がきれいに刈り込まれている環境でもゆっくりとやってきて、家の周囲の土の中から幼虫を食べては山へ帰っていきます。アナグマの行動も環境だけでなく、その個体の性格によって違いが出ているのだろうと感じます。

犬にも行動範囲が広い個体と狭い個体がいます。その行動も犬の周囲の環境によって異なります。ところが、犬の活動の範囲が広い方なのか、狭いほうなのかということを知るために犬の日常過ごしている行動のパターンをみても、正しい情報が得られないことがあります。

なぜなら、これらの個体情報は犬があくまで「自然に」活動していることで知ることができるからです。現代の都市周辺環境での犬の活動は動物としては「不自然」に限りなく近いです。理由は、家や庭などの囲いのある場所でのみ活動しそこから出ることがない、出るときにはリード(ひきづな)をつけているため自由行動がない、リードから解放されるのはドッグランなどの囲いのある犬用の施設の中、という環境で過ごしているからです。

冒頭の野生動物から見る行動の範囲を考えるとき、動物が行動をするのは自分の安全を確保できる信頼を重ねた上でその範囲を広げていきます。危険だと感じられるところには近づかなくなり、身を隠せるような場所があると里に近づきやすくなります。動物の行動は常に自分自身の安全の確保と関連しています。

犬の場合には、その安全を常に人が提供しています。小さな庭には危険が襲うことがなく、自由に庭内を行き来することになり、リードをつけているときには飼い主という管理者がそばにいるため多少危険な行為だと思われることがあっても、飼い主が犬を守るという行動で片付けられます。

たとえば、散歩中に力のない犬が力のある犬に吠えかかっていっても、リードがついている限り相手が反撃することもなく、吠えかかった犬がその危険性を知ることもないということです。

自らの安全を確保してそしてそれを行動として広げていくという動物の基本姿勢を、犬は身に付けるチャンスを失ってしまったように思えます。

犬が安心して行動しているのであればいいではないか、という意見もあるかもしれません。
ただ、こうした依存的に行動するようになった犬は、決して「安心して」行動していないことを証明する行動がいくつも現れています。

突然、何かに遭遇したときにパニックを起こして奇声を発したり、飼い主がいつも自分に関心を示したり要求を聞くことを試す行動を毎日くり返し行っています。

これも飼い主という存在が犬という動物に与えているひとつの環境ではありますが、その関係性にお互いの自律を見ることができるようになれば、もっと犬の行動は自信にあふれたものへと変化していきます。

そんな犬の姿をときどき見る瞬間があると、なぜかホッとしてしまいます。

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チャリティ犬語セミナー開催!2016.10.23

チャリティ犬語セミナーを開催します!

グッドボーイハートのゼミナールクラス「犬語セミナー」が、はじめてグッドボーイハートを飛び出します。
今回はLOVEFMの「月下虫音(げっかちゅうね)」のDJ大田こぞうさんといっしょに漕ぎ出すことになりました。

いぬ犬セミ
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チャリティ犬語セミナー開催!!  2016.10.23(日)

オレのコトバを聴いてくれ!

大田こぞう        ×    GoodBoyHeart
LOVEFM「月下虫音」担当      ドッグスクール(代表 宮武佐千子)

一部:犬の日常生活の映像を見ながら犬のコミュニケーションについて学ぶビデオセミナー。見過ごしがちな犬の些細な行動から、その瞬間の犬の気持ちや状態を知ろう!

二部ではかつて里山で暮らしていた土着の犬の仕事やその環境を紹介し、現代の犬と比較しながらその違いや変化について考える対談式セミナー。『月下虫音』で紹介しきれなかった『M スペ』の続きの話も!

・日時 2016年10月23日(日) 11時~14時(受付10時30分~)
・場所 西南コミュニティセンター
福岡市早良区西新6ー2ー92 西南学院大学内(※駐車場無)

・参加費 3000円(当日払)
・申込み goodboyheart7☆gmail.comまでメールでお申し込み下さい
↑☆を@マークに変えて使ってください。
(※定員になり次第締め切り)
・主催 大田こぞう×GoodBoyHeart(代表 宮武佐千子)
・連絡先 GoodBoyHeart TEL092-409-0749
・後援 LOVE FM

*このチャリティセミナーの収益金は公的な動物保護施設の犬や猫のために活用します。
収支報告はGoodBoyheartブログ内で行います。
https://www.goodboyheart.com/blog/

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犬語セミナーは犬を同伴せずに人が学ぶ「犬の行動学セミナー」です。
犬の行動学というと少し難しい印象を受けられるかもしれませんが、犬と暮らしている人ならみんなが感じている「犬はどう思っているんだろう。」「犬は何をしたいんだろう。」ということを、ただ単純に行動としてみていく勉強会です。

グッドボーイハートの犬語セミナーでは、日常の犬の行動やグッドボーイハートのクラス中の犬の行動など、いろいろなビデオを題材として使用しています。少人数でのディスカッション形式なので、少し複雑なコミュニケーションの読み解くことに楽しみがあります。

今回の「チャリティ犬語セミんー」は、犬語セミナーをはじめて受けられる方が多くなることと、大人数の方を対象とした形式になることから、いつもの犬語セミナーとは少し違った内容になります。
参加者ひとりひとりが自分で考える姿勢を大切にしながら、犬語の世界にふれていただけるようなセミナーになるよう、大田さんといろいろと作戦会議を重ねているところです。

二部では、月下虫音にわたしが出演させていただいたときに紹介した「里山での犬の暮らし」にふれながら
犬の習性と人と犬の暮らしについて、さらに深くを大田さんとはなします。

ラジオ放送では着地が不安定な話しになりがちですが、今回はみなさんと対面でお話できる機会なので今からとても楽しみにしています。

セミナーには犬を飼っていない方にも、ぜひ来ていただきたいのです。
犬は人の生活の中でもっとも身近な動物です。イノシシを見たことがない人は多くても犬を見たことのない人はいないでしょう。
人は自分の身近な動物がどのように変化してきたのかを知ることで、人という生き物の生き方やこれからを考えるきっかけになるからです。

これからもブログで、犬の行動についていっしょに理解をすすめていけるように書き込んでいきます。
セミナーの予習として活用してください。

このチャリティセミナーの収益は公的な動物保護施設の運営のために使用させていただきます。
現在、大変な状況にある熊本県動物管理センターへの支援も含まれています。

セミナーのご案内はこのブログとは別に、大田こぞうさんデザインのハガキを作成中です。
できあがり次第、動物病院、トリミングショップ、その他置いてくださるお店ならどこにでも設置させていただきます。(※8月26日ころ出来上がり予定)
店舗をお持ちの方で設置にご協力いただける方はぜひご連絡ください。
連絡先メールアドレス→  goodboyheart7☆gmail.com
↑☆を@マークに変えて使ってください。

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