グッドボーイハートの生徒さんたちが自己紹介をするクラスメイトです。
今回はミックスの女の子らぶちゃんの飼い主さんです。
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私とらぶとグッドボーイハートの出会いは5年前になります。
それまで関心があったにも関わらずさけてきた保健所の犬の写真集
「動物たちのレクイエム」をなぜか手にしてしまいました。
その犬たちを人と生活ができるようにトレーニングをして新しい家族をみつけてあげたいと思いました。
そのために犬のトレーニングを教えてくれるところを探していた時
『犬語を話せるようになりませんか?』というコメントでグッドボーイハートにたどりつきました。
宮武先生と2年を共に学ぶことになるトレーナー養成クラスの同期生との出会いでした。
2週間毎に行われたトレーナー養成クラスは毎回驚きと発見と後悔の連続でした。
クラスが進むたびに自分がいかにらぶに間違ったことを教えていたのかに気づき
私の接し方に問題があったことを思い知ることにもなります。
自分の犬でさえまともにしつけられていないのに他の犬のトレーニングなどできるわけがない。
『いくつになっても学ぶ姿勢があれば大丈夫』との先生の言葉に後押しされて
“らぶ7才”にしてトレーニングを開始しました。
散歩中の引っ張り、興奮して私の腕を甘噛みすること、初めてのケイジ、アイコンタクト、ジェントルリーダー。
いろんな道具にもお世話になりました。卒業したものもあるし今でも活用しているものもあります。
『らぶちゃん賢いね。』と何度先生に言われたことか。
らぶはケイジでの留守番ができるようになり、引っ張り回していた散歩も随分楽に歩けるようになり
私が「無駄に触らない、興奮させない、犬の表情やしぐさから犬の気持ちを理解すること」を学ぶ中、腕への甘噛みもほとんどなくなりました。
もっと早く気づいていたららぶもどんなにストレスフリーな犬生を送れたか、と思うと
残念な気持ちもありますが、でもきっとこれが私とらぶの変わるベストのタイミングだったのでしょう。
そうするうちに、先生がドッグスピリッツというボランティアの会を立ち上げられ早速参加しました。
まだまだ未熟でなんの貢献もできていませんが、おかげでまた学びの機会を得られました。
わかっているつもりでもいざ人に説明しようとすると頭が真っ白になり、しどろもどろに。
会で行っているしつけ方相談会の終了後に行われる反省会ではたくさんの収穫があります。
まだそれを充分に活かしきってはいませんが・・・。
トレーナー養成クラスの最終クラス「インストラクター講座」の修了間近という時期に
博多にあったグッドボーイハート校が佐賀の七山に移転することになりました。
「佐賀?七山ってどこ?」
都会派の私は地図をみて「・・・」
でも私とらぶの先生は宮武先生でなければならない。
先生には(オポ先生にも)申し訳ないけど、本当に泣く泣く通いました。
毎回のように道に迷いやっとの思いで講座を修了しました。
この講座が終わる直前にらぶの乳腺と腹部に悪性腫瘍が見つかりました。
体の組織の一部を摘出する手術を受け、できるだけ体に負担のない方法を獣医師と相談した結果
免疫力を維持するサプリメントと予防のための注射、定期的な検査で様子をみることになりました。
2年たった今、予防薬や検査もずいぶんと減らすことができました。
この期間にも勉強を重ねるうちに私の中で何かが変わりつつありました。
ヒーリングとの出会いはこの頃ではなかったかと思います。
もともと物事を深く考えたり先のことを考えて行動するより
自分がどう感じているかなど感性によって行動していたので興味のある分野でした。
犬のヒーリングを学ぶミラグロ初級コースに入って得た素晴らしい仲間との出会い。
そして、トレーナー養成クラスをはるかに上回る驚きの連続とらぶとの絆の再確認。
ただ、私の人生にもいろんな出来事が起こっているときで
すでに自分の感性はセンサーとしての働きを失っていたようです。
仕事に追われ子供たちの行事にも参加できず毎日心に少しの余裕もなく引きずられるように生活していました。
仕事は好きだったのに仕事に行く時はまるで水を含んだ洋服を実に付けているような
体の重さを感じるようになっていました。
らぶはその間ずっと私のそばにいてくれました。
はうように仕事に出かける私を見るらぶの目がとても悲しみに満たされていた。
らぶにこんな思いをさせて毎日長い留守番をさせて、私は一体なにをやっているんだろう。
私の価値観がどんどん変わってきました。
その変化に自分が一番戸惑っていました。
なんとか抜け出したいとあがき、らぶと共にヒーリングを受けましたが
先生のおっしゃることはいつも同じでした。
『らぶちゃんは滞りはあるけど少しハートが開いているよ。ママの方がね・・・。』
ヒーリングを受けるたびにすぐに眠ってしまう私。「出るものが出てくる」という感覚も無縁の状態。
いつも最後に『でも私はあきらめていませんよ』との先生の心の言葉に愛と勇気をもらうのですが
体がいうことを聞かない、心が開かない・・・。
仕事にやりがいを持ち直すことができず、そしてらぶのあの目が忘れられず。
ついに退職の手続きに入りましたが引継ぎの作業がきっかけで執着が強くなり
退職の際にいろいろとあり心がすっかり滅入ってうつうつとした日々を過ごしていました。
朝起きれない、家事に気持ちが入らず食事の準備も億劫。
体が重くてだるく眠って眠って毎日を過ごしました。
毎晩音楽を聞きながらひとり泣きながら眠りました。
そんなとき参加したクラスの後で『すぐヒーリングしないとね』と先生に声をかけられヒーリングをしていただきました。
先生はいつも考える道筋やヒントは与えてくれますが、その先は自分でみつけなければいけません。
でも今回だけは具体的にどうしたらこのトンネルから抜け出せるのか尋ねました。
『執着を捨てること。何も考えず身を任せること。毎日感謝して過ごすこと。』
また、身に着いた感性は消え去りはしないということと
今執着しなくても、いずれ縁があればまためぐり会えることも。
そうしているとやっとの思いで通った七山がとても居心地がいいことに気づきました。
ミラグロクラスのアフタークラスの時に強くそれを感じます。
みんながありのままの私を受け入れてくれる。
同じ志を持っている人の集まりだから居心地がいいのかな。
「自分の居場所がみつかった」そう思いました。
最近は定期的にヒーリングやトレッキングクラスなどらぶと参加できるグループクラスや
草刈大会など、七山に通いつめています。
毎朝6時に起きてらぶと散歩し、庭の草むしりをしながらお日様にあたったり
今置かれている状況を受け入れ心静かに穏やかな日々を過ごしています。
ときどき心に闇が立ち入ることがまだあり、自分の内面を目のあたりにして
苦しんだり悲しんだりもしますが、それでも少しずつ何かが変わりつつあります。
泣くことも笑うこともできなかったのが、泣き笑えるようになりました。
殺していた感情がよみがえってきつつあります。
まだまだ時間がかかるでしょうが謙虚さと学びの姿勢をいつまでも忘れずに
日々感謝して自分の道をみつけていきたいと思います。
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「犬の役に立ちたい」という気持ちで始めた学びが
「犬を理解したい」に変わりそして「自分を知ること」へと変化していく。
動物を心から理解したいと望むと
犬という家族に私たちが与えている影響について知ることになります。
犬を変えることばかり考えて自分が変わることを忘れていないだろうか。
成長という変化は自分たちがこの世を去るまで続く。
私たちが学びながら成長しそして犬と共に歩みたいと望めば犬たちは自然と変化していくのでは・・・。
そんな七山グッドボーイハートの学びを続けているらぶママさん。
12歳にして緊張さんのらぶちゃんは始めてのグループクラス、始めてのデイキャンプと犬たちと共に過ごす時間をもてるようになりました。
共に学び成長することをあきらめなかったから。
病気や転職など生きる中には学びのチャンスがいっぱいですね。
自分がそのことをどう受け取りどう変化していくのか。
必要なものは全て与えられていると感じます。
現在はトレーナー養成クラスがバージョンアップした犬ナティボコースで
さらに驚愕しながら学ぶらぶママさんが、これからどんな犬語の通訳者になられるのか心から楽しみにしています。
そして、12歳という年齢はただ老いるのではなく、いかに老いるのかというとき。
生きている限り成長するのだということを犬たちは知っているのですね。