グッドボーイハートのトレーニングクラスを受講して下さった生徒さんからいただいた、受講の感想文です。
今回は、3歳からトレーニングを開始されたビーグルのふくちゃんの飼い主さんからコメントをいただきました。
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今年4歳になるビーグル犬の“ふく”は、初めての室内飼いの犬でした。
うちでは、今までの犬達は全て外飼いでしたし、本当はふくも落ち着いた頃に外で飼うつもりでした。
しかし、
結局、室内で共に生活することにしました。
行きつけの病院がしつけ教室を開いていたので参加しようとしまし
仕事も忙しく、
しかし、月日がたつにつれ飼い主である私に対する執着は日ごとに強くなり、散歩中に他の犬や人に吠えたり、
このままでは、ふくも私も駄目になるという危機感からネットで必死にドッグスクールを調べて、宮武先生にたどりつきました。
犬の習性を全く理解できていないことを知って、自分が情けなくなりました。
また、私のこれまでの間違ったしつけや愛情がふくを不安にさせていたのかとショッ
しかし、
毎日習った事をトレーニングしました。
排泄は外、
カウチベッドでの休息、
マテ、
最初は絶対に無理だと思っていた事が、ひとつずつできるようになりました。
また、
家庭訪問トレーニング後も七山のトレッキングコースでふくといっしょに自然の中で
まだ、社会性で弱い面がありますので、他の犬と触れ合う機会を増やしていきたいです。
そして、ふくの協調性を高めていけたらと思っています。
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犬の問題行動の改善のために取り組む時期ですが、犬の年齢はやはり大きく影響します。
5歳より3歳がいい、3歳より1歳がいい、1歳より3ケ月がいい。
始める時期は一日でも早いことは間違いありません。
しかし、3歳になってしまったらもう犬の行動を改善することはできないのかというとそういうことではありません。
なぜなら、問題となっているのは犬の行動に影響を及ぼしている飼い主さんとの関係と、犬の生活習慣だからです。
ふくちゃんの初回のカウンセリングで印象的だったのは、室内のトイレシーツにする排泄の回数が20回くらいあったことです。
それでも、ペットシーツの上にする排泄を飼い主さんは当時は問題だと思われていませんでした。
しかしこの室内マーキング状態の排泄回数は、犬からの大きなメッセージです。
何かが上手くいっていない、不安定な状態が続いていますよ、ということを犬が行動を通して飼い主に伝えているということなのです。
犬がトレーニングを始めるには大変な状態や年齢になっていたとしても、やり遂げられる飼い主さんに共通している点があります。
犬のしつけに成功する飼い主の特徴その1
指示されたことをちゃんと守り練習を続けていること。
ふくちゃんの飼い主さんも、小さな練習を毎日コツコツと続けていらっしゃいました。
練習が続けられているかどうかは、報告を受けなくてもすぐにわかります。
人によっては「毎日やっているつもり」で全くステップアップしない状態を維持されていることがありますが、これでは練習とはいえません。
練習とは、繰り返しながらステップを上げて犬がよりできるように引き上げていく過程をいいます。
例えば、ごはんの前にオスワリすることなどはできるようになっていれば当たり前のことなのでそれを毎日やることは練習とは言わないのです。
犬とのトレーニング=練習は、自分にも負荷がかかるため忍耐強さがないと続けていくことはできません。
ふくちゃんはちゃんと練習を続けていることがわかる状態でした。
犬のしつけに成功する飼い主の特徴その2
自分の持っている思い込みや価値観を捨てることができる。
これは本当に大切なことで、なかなか思うようにはいきません。
多くの飼い主さんが持っている「犬を可愛がりたい」という気持ち、そして「犬がかわいそう」という気持ち。
この小さな価値観にとらわれている中では犬との関係改善はできません。
誤解を恐れずに言えば、この二つはどちらも人の都合に立った考え方だからです。
もし犬の親が自分の子を育てる立場であるとしたら、この二つの気持ちは犬には芽生えてこないでしょう。
親犬も子犬もお互いに真剣勝負です。
人側の犬に対する思いによって作られる思い込みや価値観をすべて捨て去ることは難しくても、一旦横に置くことができなければ「なぜ犬はできないのか。」とやがては犬を攻めることになるのです。
犬の立場に立って感じることが少しでもできるようになると、自然の中で犬と過ごすことの心地よさを肌で感じられるようになります。
自然と犬と山にいったり自然の多いところへ出かけたいという気持ちが芽生えるようになるはずです。
ふくちゃんの飼い主さんはそんな気持ちを感じられたのだと思います。
ふくちゃんとの関係はこれからまだまだ変わっていきますね。
ふくちゃんが他の犬とトレッキングができるようになることがとても楽しみです。