グッドボーイハートでトレーニングクラスを受講された飼い主さんからの感想をいただきました。
今回は、柴犬の4歳オス犬のもんたくんの飼い主さんからいただいた感想です。
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トレーニングの相談のきっかけは、咬みつきが出てきたからです。
ネット検索でこちらの学校を見つけて電話で問い合わせしました。
相談した内容は、犬の機嫌の上下でだんだん触ることができなくなってきたことです。
次第に咬みつくようになり、手に負えなくなってしまったので、トレーニングをお願いすることにしました。
トレーニングクラス受けて気づいたことは、今まで間違ったしつけをしていたということです。
以前にも犬を飼ったことがありしつけをしていたつもりでした。
犬のしつけの大事さも勉強させていただきました。
トレーニングクラスを通して、もんたの表情が穏やかになり、散歩の訓練で徐々に基本的な動作ができるようになりました。
トレーニングの大切さを実感し、トレーニングで犬が変わることを体感することができました。
今後は、もんたといつまでも一緒に、穏やかに過ごしていけたらと思っています。
本当にありがとうございました。
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もんたくんは、少し臆病なところがあるよくいる柴犬です。
生後6ケ月くらいから飼い主さんと暮らし始めて可愛がっていただき、特別問題となるようなことは感じられなかったということです。
ですがそれは飼い主さんにとって問題として感じられなかっただけで、実際にはもんたくんの中では小さな不安が少しずつ積み重なっていたのでしょう。
その小さな不安とは、自分の飼い主さんはとても優しいけれど弱いと感じてしまうことです。
特にオス犬の場合には集団の力を必要としていて、飼い主さんは自分の群れの大将となるべき存在です。
優しいお母さんがボスとしては力弱いと感じ、自分を防衛する力が強くなっていったようです。
もんたくんを攻撃したのは人でも犬でもなく、自然という大きな力でした。
雷や大雨、風といったものを犬が怖がるようになることがあります。
人だって雷は怖いです。
科学的に解明されているものであっても、自分に対してやってくる自然の力は恐るべきものです。
そんな力にもんたくんは防衛を強めてしまい、最後には飼い主さん対しても自分を防衛するようになりました。
トレーニングクラスで立て直したいのは、人と犬の自然な関係です。
それはお互いを可愛がる関係ではなく、お互いを尊重しあい結束の高い服従関係を結ぶことです。
柴犬らしい性格のもんたくんは、トレーニングを通して飼い主さんの合図に対する反応を高め、散歩のときには飼い主さんの後ろについて歩けるようになりました。
結果、飼い主さんが近づいても反応しなくなり、自分から寄ってきてコミュニケーションを求めるようになりました。
ご相談にはなかったのですが、毛つやが悪いのが気になりごはんのことをお尋ねしました。
食欲にむらがありあまり食べないとのことでしたので、手作りごはんに変えていただきました。
もりもりとごはんを食べて活力があがり、ブラッシングもできるようになりぴかぴかのもんたくんになりました。
最初に見たときには行き詰ったつらそうな表情でしたが、私を認識してくれるようになり到着しても吠えず、飼い主さんのいう穏やかな表情を見せてくれるようになりました。
4歳という厳しい年齢で、毎日の散歩や練習をよく頑張られたと思います。
どの犬であっても、どんな問題であっても、犬の立場にたって考えられる飼い主は問題を解決するために困難を超えていきます。
トレーニングクラスでは環境の変化をご提案しますが、変化のために犬にも戸惑いが起きることは当然のことです。
そこを飼い主さんがしっかりとした心で立ち向かわれることで結果が生まれます。
私自身も飼い主さん頼みのトレーニング。
ドッグトレーナーとしてではなく、飼い主さんと二人三脚で歩むドッグインストラクターとして飼い主さんの頑張りに寄り添うことしかできません。
もんたくんのこれからの成長がまだまだ楽しみです。
犬により良い老後を送ってもらうためにも、まだまだ一歩前進という気持ちで犬と一緒に歩んでいってください。