トレーニングクラスを受講された生徒さんからいただいたクラス受講の感想をご紹介しています。
ミニチュアダックスフントのコテツくんと、イタリアングレーハウンドのテツくんの飼い主さんからいただきました。
今回はグーグルマップのクチコミに簡単なコメントをいただきましたので、ブログ用にリライトしてご紹介します。
私のコメントの方に詳しくお話を加えさせていただいています。
ではどうぞ。
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子供の頃から動物が好きで、今までずっと犬や猫と共に暮らしていました。
動物と暮らす事が自分にとってはとても自然で当たり前、動物がいない生活なんて考えられないくらい大好きです。
今いっしょに暮らしている犬は、7歳のミニチュアダックスフントと3歳のイタリアングレーハウンドです。
初めて飼った犬から今の犬達は4、5匹目となります。
今まで犬といっしょに生活をしながらいっぱいいろんな経験をして、自分の中で犬の事はよく理解しているつもりでした。
しかしそれは勘違いだったのです。
まだ犬のことを何も解っていなかったのだなと、宮武先生とお話しして気づいたのです。
実は、今の犬達が起こしていた問題行動で悩んでいて、2年程前から数名のドッグトレーナーさんにお願いしたのですがなかなか改善出来ませんでした。
2頭目の子が来てから先住犬のコテツもいっしょにトイレがきちんと出来なくなってしまったこと、室内で無駄吠えが増えてきたこと、2頭目に迎えたテツが散歩中に他の犬に吠えることなど…毎日の生活の中で起きる犬の問題に頭を抱えていました。
訪問のトレーニングを受けて教えてもらったことをやったけれどうまくいかず、最後は幼稚園形式のドッグスクールにも通わせたのですが問題解決はできませんでした。
うちの子にはトレーニングはやはり難しいのか…もう諦めた方がいいのか…と、断念しようかと思ったのです。
でも、いやもう一度だけチャレンジしたい、これで最後にしようと、ネットで色々と調べて辿り着いたのが宮武先生でした。
最初にじっくりと丁寧にカウンセリングをしていただき、コテツとテツの今の状態について色々とお話して下さいました。
恥ずかしいくらい犬の事に関して無知で、犬にとって良かれと思ってひたすら夫婦で2匹を甘やかすだけだったのです。
むしろ、その愛情が逆に犬を不安にさせてしまい、それがこのような結果を導いてしまいました。
コテツとテツには可哀想なことをしてきたなと、最初に話を聞いたときには泣ける程ショックでした。
でもすぐに『まずは自分たちが変わらなくては!!』と強く思わせてくれたのが宮武先生でした。
こんな気持ちになったのは初めてで、宮武先生には感謝しかありません。
宮武先生と出会ってまだ4カ月ですが、私たちも2匹も確実に良い方向に変ってきています。
コテツもテツも排泄をちゃんと指定の場所でできるようになり、室内で失敗することはなくなりました。
室内での無駄吠えも減ってきて、自分たちのベッドで休む時間も増えています。
犬たちだけで寝せることもできなかったのですが、ハウストレーニングもできるようになりました。
絶対にできないと思っていたことが、どんどんできるようになったのです。
散歩中の犬に対する吠えは今練習中ですが、以前よりも落ち着いて対応できるようになってきました。
一度は七山のトレッキングクラスも体験しました。
はじめてコテツとテツとわたしたちみんなで山歩きをしました。とても気持ちよく楽しい時間でした!
犬の事をもっと理解したいと思うようになり今まで以上に可愛くてしょうがないです。
2匹がもっと快適に楽しく幸せな犬生を送れるようこれからも頑張りますのでよろしくお願いします。
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いくつかのドッグスクールでドッグトレーニングを受けたけれど問題解決にいたらなかったコテツくんとテツくん。
飼い主さんからの最初のお問い合わせと初回のカウンセリングでは、大きな不安が感じられました。
犬のしつけ方やトレーニングの手法がドッグスクールやドッグトレーナーによって違いがあるのは当たり前のことです。
しかしそれよりももっと基本的な、犬という動物にたいする価値観や考え方、ドッグトレーナー自身が飼い主として犬とどのような関係を求めているのかというところに違いがあることを見極めるのは、飼い主にとっては難しいことです。
トレーニングの手法が違っても犬の抱えている行動上の問題を解決することはできます。
でも、犬という動物に対する価値観や築きたい関係性が違えば、問題解決を終えたあとにできる犬との関係性は全く違うものになります。
コテツくんとテツくんの場合は、問題解決に至らなかったということで最後の賭けとしてお問い合わせされたのがグッドボーイハートでした。
指導を受ける飼い主さん側が、指導をするインストラクターに対して不安を抱えている状態ではレッスンを開始することはできません。
ですが、カウンセリングでの犬の現状や行動に関する説明を聞いて、何か腑に落ちたコテツくんとテツくんの飼い主さんの最後のガイドを私がさせていただくことになりました。
今まで犬に対する愛情として向けられていた飼い主の行動が、実は犬を不安にさせる行動であったということに気づいていただくことから始まります。
どの生徒さんもそうですが、今まで愛する犬に対してやってきた犬に愛情を注ぐ行為がしばらくできなくなるという戸惑いからスタートしました
本当に犬を愛するということは、犬を抱っこして撫でさすることではなく、犬という動物の習性を学び犬が犬として生きる機会を与えることです。
そしてそれを犬のトレーニングといいます。
犬が犬として生きるということは野生で犬だけで生きることではなく、犬が人と共に生きるという意味です。
犬は馬と同様にもう人なしでは生きていくことができません。
犬はオオカミに戻ることはできないのです。
犬が犬としてイキイキと生きるためのお手伝いをする、それが犬のしつけとトレーニングだということをわかるようになれば、もう何も怖いものはありません。
ドッグトレーニングとは、犬を痛めつけたり犬をいじめたり犬に厳しくすることではありません。
むしろ、自分自身に厳しく自分を律することのできる飼い主ほど、犬をきちんと飼うことができます。
コテツくんとテツくんの大きな変化は、飼い主さんの変化そのものでした。
本当に強くなられたコテツくんとテツくんの飼い主さん、堂々としてゆるぎなく安定感をもって犬と暮らしています。
長い間の迷路から抜け出して進む飼い主さんの変化の中に、犬に対する深い愛をみせていただくことができ、このガイド役お受けしてよかったとほっとしています。
トレッキングなど全く縁がないと思っていたコテツくんとテツくんが飼い主さんといっしょにみんな尾歩山をゆっくりと歩く姿を見て心からうれしくなりました。
まだまだ犬は変化していきます。
これからも飼い主さんといっしょに成長していくでしょう。
飼い主さんの深い愛、きちんと伝わっています。大丈夫ですよ。