グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<受講生のコトバ・ゆいちゃん編>犬といっしょに成長しつつ出会いの中で学び続けて身に着けた本当の強さ

グッドボーイハートのクラスを受講された生徒さんからいただいた感想文をご紹介しています。

今回は先住犬ビビちゃんのしつけ依頼でご縁があり、今回2頭目のゆいちゃんのことで再びご連絡しただいて再会した生徒さんからいただきました。

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15年程前、中型犬雑種の先住犬(ビビ)の相談で初めて宮武先生とお会いしました。

博多の真ん中で一人暮らし用のワンルーム

狭い狭いマンションでビビと暮らしていました。

私が飼わなければ保健所に連れて行かれると、半ば強引に始まったビビとの暮らしでした。

ビビは留守番時に騒いで暴れて部屋中のものを破壊したり、飛びつき、甘噛みも激しかったです。

散歩中は首輪が首に食い込むほど引っ張り、常に綱引き状態です。

とにかくビビの問題行動をどうにかしてほしくて、藁をも掴む気持ちでグッドボーイハートに問い合わせました。

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最初のカウンセリングで先生は「私が犬の通訳をして飼い主さんに伝えます」と仰いました。

犬のトレーニング=一方的に犬にこちらの言うことを聞かせること…

トレーニングを頼めば、トレーナーの先生が犬をトレーニングしてくれる…

そういうものだと思い込んでいた私は大変な衝撃を受けました。

そしてその言葉通り、ビビの気持ちを私に伝えてくださいました。

ある時、不精な私が散歩や遊びをサボったていたことがありました。

「なにかあった?ビビしょんぼりしてるけど」

と、言い当てる先生に何度かギクリとさせられました。

先生は特殊な能力のある仙人(若い女性に失礼ながら)のような人なんじゃないかと畏怖していました。

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レッスン中はよく泣いてました。

「犬ってそんなことを感じているのか」

「そんな風に思わせてしまっていたのか」

と、泣きたくもないのにいちいち涙が出るのです。

先生からはいつも「よく(そんなに)涙がでるね~」と、言われていました。

不安が強くてちょっとしたことですぐに動揺する私は、とても犬の飼い主としての器を持ち合わせていませんでした。

しかし、先生は決して匙を投げることなく、ビビとの接し方を具体的に教えてくれました。

先生にビビとの通訳をして頂き、犬のオポさんからも指導を受け、気付くとビビと私は安定した穏やかな日々を送ることができるようになっていました。

ビビから先生へ告発されるので、最初は億劫でもサボらず散歩を続けていました。

エネルギーの有り余ったビビとワンルームで暮らすには、かなりの運動量が必要でした。

しかしそれはいつの間にか習慣になり私自身の運動不足も解消しました。

グッドボーイハートを卒業後私は結婚して子供も生まれ、長い間宮武先生とはご無沙汰していました。

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子供達が幼い頃は特に先生から教わった様々な言葉が役立ちました。

子育てをしながら、いつも先生の言葉を思い出していました。

「可愛がることと甘やかすことは違うよ」

「不安な気持ちは距離が離れていても犬や子供には伝わってしまう」

「暴力や恐怖で強制してくる人のこと信頼できないよね?犬も同じ」などなど

グッドボーイハートでの教えは子育てをしていくなかでも役立つことがとても多かったです。

そして、ビビがグッドボーイハートを卒業して10年以上が経った頃、ひょんなことから熊本の保健所から新しくユイを迎えました。

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とても怖がりで最初の頃の散歩は苦労しました。

ユイが先住猫を追い掛けることも気がかりでしたが、認知症になった年老いたビビの介護の方が大変で最初はユイとなかなか向き合えていませんでした。

その後ビビが他界し、もっとユイとの絆を深めたいと、もう一度グッドボーイハートに問い合わせをしました。

久しぶりに再会する宮武先生に私は緊張しましたが、思い出の中の先生とは比べられないほど、ずいぶんと柔らかい印象を受けました。

幼かった私が過去、勝手に先生に恐れおののいていただけかもしれません。

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最初の頃のビビと比べれば私達が困るような問題行動はほとんどなかったユイですが、先生は最初ユイを見たとき「このこは難しい」と仰ったのが意外でした。

体重は25キロもあるのに、小さなこたつの中が1番好きだったり、仔猫に怯えたり。

庭で排泄できずピーピー鳴いていたユイは先生からよく「小型犬じゃないんだから」「(まるで)仔犬やん」とツッコミを受け、私はよく吹き出してしまいます。

だって見た目はこんなにコワモテなのに・・・。

そんなユイもトレーニングを開始してからはずいぶんと自信がついてきたようです。

先生からユイが褒められると、(おー!良かったねー!)と、内心私の方が喜んでいるかもしれません。

ビビは17キロ弱だったので、25キロのユイはやはり大きく、指示を出すことひとつ取ってもビビと同じようにはいきません。

先生から大きな犬に指示を出すにはそれなりにパワーが必要だと言われ、今はパワーのある指示の出し方を日々練習しています。

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ビビは先生からよく「ビビは家では王子様やね」と言われていました。

当時はよく意味がわかっていませんでした。

今思えば私が女でビビはオスだったせいで、かなりベタベタした関係だったのと、私がビビに気を遣い過ぎていたのでしょう。(私はリーダーにはとても遠く、召使いだったかもしれません)

そんなことを思い出したのはレッスン中に、先生から人と犬のオスメスのことをちらっと言われたからです。

ユイはメスなので、私とユイはほとんどベタベタすることはないのです。

かわりに主人がユイとベタベタなので今はユイがお姫様、主人がユイの召使いかもしれません。
思わずなるほどと納得して大笑いしました。

トレーニングとは一見関係ないようにも思える、(けれど実は関係している)人間も含めた動物の面白いお話には、いつもワクワク、感心させられます。

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宮武先生からは犬と人のことはもちろんのこと、それ以外にもたくさんのことを学ばせて頂いています。

表面的なお世辞のない、芯がしっかり通っている先生からは、きっと目には見えない強いパワーが出ているのかもしれません。

笑ってしまいますが、15年前の幼かった私はビビと一緒になって、先生に服従していたように思います。

もちろん、ビビの飼い主である私は本当ならば毅然とした心を持たなければいけませんでした。

そうでなければビビは不安になるだけだからです。

しかし、それができない私には、私にもできるやり方でビビとの関係性をつくる方法を教えてもらえていました。

先生はよく、「犬は飼い主に似る。」と、言っていました。

本当の意味は、犬は共感する力が強すぎて、飼い主の気持ちに共感し過ぎて引っ張られてしまう、ということでしょうか。

すぐに不安になったり動揺することなく日々を送ること。

それが子供や犬と暮らすうえで私にとっては1番心掛けなければいけないことだと思っています。

昔に比べればずいぶん冷静でいられるようになったと思いますが、もっともっと上を(仙人を)目指したいと考えています。

先生は冷静で強く、時に厳しいですが、とても思い遣りに溢れています。
それは犬にも人にも自然にもです。
そして実はとってもチャーミングです。
先生自身がとても魅力的な人です。

いつかユイと心からの信頼関係を築けるよう、これからも頑張っていきたいと思います。

ビビと先生とユイに心から感謝しています。

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15年前に若い女子だった飼い主さんとビビちゃんという犬のことを、ご連絡いただいたときにすぐに思い出しました。

でもこうして飼い主さんの感想文をいただいたとき、そんなこと私が言ったのだろうかと覚えのないことばかり…。

でもでも、おそらく私が言ったであろう言葉ばかりなので全然否定できず、覚えていてくれてありがとうと懐かしい気持ちになりました。

今でも偏屈なドッグインストラクターですが、当時は悩み苦しんでいたので今以上に飼い主さんには厳しかったと思います。

ビビちゃんと若かった飼い主さんはよく耐えてくれました!

再会した飼い主さんが妻として、また三児の母親としてたくましく生活されている事に感動しつつ、このご家庭にユイちゃんという犬が来たのは必然であったのだろうと思いました。

表面上は何も問題がないように見える犬でも、心の中にはいろんなことを抱えていることがあります。

ユイちゃんの飼い主さんはそんな犬の心の奥まで踏み込んでいける段階まで進んだのだと感じるのです。

いろんな犬がいますが、どんな犬からも学ぶことができます。

浅い学び、深い学び、学びはそれぞれですが、自分にとって必要な出会いであると感謝できる者だけが、犬との出会いで深い喜びを得られます。

わかる者にしかわからないユイちゃんの微妙な変化を、これからも飼い主さんといっしょに楽しみ出会いに感謝してまいります。

それにしても、たくさん泣かせてしまってごめんなさい。

ビビちゃんからもらった芯の力をこれからますます発揮してくださいね。