グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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クラスメイト

今日のクラスメイトはコーギーのエドちゃんとタハティちゃんのお父様からです。
ではどうぞ。

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私の家族はコーギー2頭と暮らしています。
彼らにはそれぞれに身体的な不調がありました。
メス犬のタハティは1歳ころ赤血球の病気になり治癒の可能性は50%といわれ
一時は動物病院へ入院するほどだったのですがなんとか快復しました。
オス犬のエドワード(通称エド)は、ある日突然悲鳴のような声をあげそれから後ろ足が麻痺して歩けなくなりました。

いろんな情報を得て外科的な手術もすすめられたのですが
動物の治癒力を高める形で治療にあたっている獣医師との出会いもあり
手術をせずに6ケ月以上のリハビリを続けました。

治療やこの間の世話などに関しては大変なことが多かったのですがこのことを通して「自然治癒力」ということに対し興味を持ち始め犬の体調不良やその治癒のために自分たちが出会ったことがグッドボーイハートへの道を開いてくれたように思えるのです。

そして、道が開かれるとまた別の課題を与えられました。

実は憧れはあったものの、まさか自分が犬と暮らすようになるとは思ってもいなかったのです。
犬のことをよく知らずに犬を飼うことになり、飼い始めてからスクールに通ったりドッグランに出かけたりして一般的なしつけを行っているつもりでした。

今思えば、理想の犬にしたいという気持ちが強かったのでしょう。
犬が来る前に憧れていた犬との関係とはかけ離れていこうとしていたのに…。

犬との関係を見直したときにまず気づいたことは
いかに犬に向き合っていなかったということです。
彼らを犬としてつきあうことの難しさにも直面しました。

犬の行動を人社会に適応させるために矯正していることも多く
この生活環境は誰のものなのかという現実に対して向き合うようになると
このことは自分と向き合う作業でもあることに気づかされました。

犬との生活をお互いにとって良いものにしていきたいという気持ちが芽生え
犬と共に自然に触れ合う時間が増えてきました。

人と犬が自然の中に身を置くことで犬と共に生きるという感覚が生まれたのです。
共に過ごす時間を持ちながら犬の小さな体調の変化にも気づくようになってきました。

習慣となっている接し方をなかなか止められず不自然な感じもあります。
ときに混乱もしますが、これが自分の課題なのかと受け止めています。
自分の一方的な考えや思いに逃げ込まなくなってから「犬達の行動をそのまま受け取ろう」という思いが高まっていきます。

ここで知り得たことが自分の中で消化されていくと犬たちにおこっていることは自分たちの影響だったのだと思い当たることが多く、今では自分のあり様をみつめなおす日々を送っています。
迷いや悩みは減り、本当に必要なことは何かを知りたいという気持ちが優先し頭を使うことも少なくなってきたんです。

今では足の悪いタハティも歩けなかったエドも山登りができるようになりました。
山を歩いているときに犬の行動が自分と重なってみえたとき「大変だけど変わっていかなきゃなあ」と感じます。
時折みせてくれる彼らの動物らしい輝きを目にするとその思いに自信がつくのです。

私に「今できることが何なのか」を知る機会を得られたことはとても大きいものでした。
ここで出会う人と犬をみていると、課題はそれぞれだと感じますが、たどり着く先はみな同じところではないでしょうか。

ここで深い自然と出会うようになって、人にも犬にも、すべての生き物にとって、「自然」という言葉が示すものが「必要なものである」という漠然とした思いが湧くようになってきました。

こうして犬を通して自分の内面についても学ぶきっかけとなり「自分が変わってエドやタハティにも良いことであれば」と犬をだしにもしましたが、妻や娘、犬達との出会い、そして故郷へ帰って仕事をしようと決心したこともすべては今につながっていると思え奇跡のようです。

奇跡の積み重ねに「感謝する気持ちを持つこと」が人生を豊かにするものだということをちょっとずつですが知りはじめています。

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ご家族で通ってきてくださり、人としての学びにも積極的にご参加いただき前向きな姿勢に頭が下がります。
足のよわかったタハティちゃんが走るようになったり
ふらついていたエドちゃんが山を歩く姿を見るようになり
変化というのは必要であれば訪れるのだな~とその生命の不思議に出会わせていただいています。

小さな毎日の奇跡をこれからも受け取っていかれますよう
また共に学べること楽しみにしています。