グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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クラスメイト

今回のクラスメイトはトイプードルのティキちゃんの飼い主さんからです。
ではどうぞ。

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私のパートナーはトイプードルの女の子で3才になるティキといいます。

ティキは私がトリミングショップを開業するときに迎えた犬です。
その時から私はティキを「犬」としてではなく「店の看板犬兼マスコット」としてみていたように思います。
トリマーとしてトイプードルを飼うことがそれまでの私の理想だったのです。

「いつも可愛く、常にきれいにカットされて
可愛いお洋服を着せ、お客様にも愛想よく振る舞える犬。」
これが、私が目指していた理想的な看板犬でした。
もちろん私のしつけでティキはそうなるのだと信じていました。

「お店をもって可愛いプードルと暮らす」
すべてが完璧に思えました。
こうした私の接し方がティキにどのような影響を及ぼすのかなど知ることもなく。

でもティキが1才を迎える頃、急にお客様に吠えるようになったんです。
この頃からドッグランやドッグカフェに連れて行くと
そこで会う人や犬にまで吠えるようになりました。
私はティキが「吠える」ことが気になり
「ティキが何故が吠えるのか」という根本的な原因を考えることもなく
それを矯正することばかりを考えていました。

犬のしつけ本や自分の経験から得た知識で、吠えるときに大きな物音をたてり
「NO!!」と怒った口調で叱ってなんとか止めさせようとしました。
でもティキの吠える行動は良くなるどころか、ますますひどくなっていきました。
私の理想と離れていくティキに苛立ちを覚えたこともありました。

このころ、ティキが2才になろうとしていたときに母がグッドボーイハートと出会いました。
そして私もグッドボーイハートのクラスで学ぶようになり初めて知ることになります。

私がティキに対し「犬」ではなく「お人形さん」でいることを望んでいたことや
「パートナー」ではなく「マスコット」として扱っていたことを。
それがどれほどティキにとって負担であり自信を失わせていたのかということも…。

当初は気づいたことをなかなか受け入れられずに苦しみました。
“私”が“ティキ”のためと思っていたやってきたことが全て“私”のためだったと どうしても思えなかった
いや思いたくなかったというのが事実です。

何かを手放すのはとても勇気がいります。
まず私が手放すべきものは「自分のもつ理想のティキ像と自分像」でした。
これには時間もかかりました。

手放したとき見えてきたものは「等身大の自分とティキ」でした。
もちろんその現実を知ることは私にとってつらいことでした。
ティキと私はあまりに弱く小さな存在のように思えたのです。

でも、うまく伝えられないのですが
手放すと同時に心のどこか奥のさらに奥の方で何か清々しさのようなものを感じました。
それまでは自分の理想に私自身がしばられていたのかもしれません。
それがなくなってやっと、私とティキは“新しいわたしたち”として再生したのです。

グッドボーイハートに出会う前は「自然と触れ合う」ということなどほど遠い暮らしをしていました。
海で泳ぐとか山登りなんてもってのほかだったし虫も土も草はもちろんのこと、太陽さえも避けていたのです。それが今ではティキと一緒に山に入り、野いちごを食べ、草の匂いを嗅ぎ、海岸を走ります。
まだ虫は苦手なんですけどね。

こうしてティキを「パートナー」といえるようになるまでには3年かかりました。
真の「パートナー」となっているかどうかは、まだわかりませんが
そうなりたいと願い私と彼女ならそうなれると信じています。
ティキとどう過ごしたらいいのか、ふたりの未来について悩みや迷いはあります。
でも、私たちはスタートしたばかりなのです。

「犬が犬らしく生きる」ということ
「人が人らしく生きる」ということ
「犬と人が共に生きる」ということ

このことをティキと共に、グッドボーイハートの皆さんと共に学んで行こうと思っています。
いつか胸を張って「私はティキのパートナーです!」と言えるように

ティキから「この人が私のパートナーです!」と言ってもらえるように。
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犬のプロフェッショナルとして、いち飼い主としてたくさんのハードルを越えて来られましたね。
自分が当たり前だと思っていることが実は当たり前でないと気づくことは新しい自分とのすばらしい出会いとなります。

たくさんの新しい自分とティキちゃんとの出会いをこれからも楽しんでください。

またいっしょにトレッキングに行きましょうね。