今年は紅葉もあっという間でした。
すでに落ちた赤や黄色の葉に敷き詰められた山で犬と山を歩くクラスを開催しました。
「やっぱり七山は違いますね。」と到着される人々はいつも以上に防寒着を重ねて来られました。
犬たちの方はいつも来ている常備の犬服で十分のようで中型犬以上はこれでもまだ暑そうな感じです。
初めて参加する犬ちゃんは少しテンションが上がっていますが、歩き始めるとみな落ち着いてきます。
写真よりも実物の山の斜面はとてもきれいです。
葉の色が少し枯れたような色合いで、このなんとも言えない微妙な曖昧な色を見ていると秋という感じがします。
私たちは視覚的に山を楽しみますが、犬の方は臭いで秋の山を楽しんでいたようです。
休憩タイムには、唐津市の猿の一軍が多久市に移動したという話を聴きました。
都市部に住んでいる方には遠い話でしょうが、山暮らしのこちらにとってはサルたちは隣動物です。
今年もたくさんの栗や柿の実を献上したのですから、多久に移動したと聞いてほっとしました。
山歩きから戻りすっきりとしたところで対面のクラスです。同じ犬との対面も毎回楽しみです。
犬が犬と対面するときに本当の犬の姿が見えます。
人の前でどんなに取り繕っても、可愛い素振りをしていても、ごまかしていても、犬と向き合えばそれは全く通用しません。
犬が犬と向き合っているときに、その犬の真の姿を見ることができるのです。
この日は高く育ち過ぎた柚子の木から実を採る作業をしました。
落ちてくる柚子が山の斜面を転がっていき、それを追いかけていく犬たちがとても可愛らしかったです。
山の風景はどこから見ても綺麗ですが、この季節は格別にいろんな色で楽しませてもらえます。その紅葉もすでに散りつつあります。一年に一度しか見ることのできない風景が今年も終わってしまいます。
短い時間にしか触れられない心和ませてくれるこの風景を大切にしたい。
そしてこの風景の中に犬や山羊の姿があることが特別のものだと思いました。
来月のトレッキングクラスは12月22日。オポディトレッキングクラスで今年を締めくくります。