7月10日の災害以来のグループトレッキング開催となりました。
7月は開催を断念したため、尾歩山でみなさんといっしょに山を歩けたことに感無量でした。
豪雨当日の朝のこと、停電して右往左往した時間、土砂の撤去を生徒さんやボランティアさんたちと繰り返した日々が続き、これからどうしていこうかと悩んだことなどが思い出されてしまいました。
土砂はずいぶんと撤去されて生活できるようになっていて前進した方なのですが、地すべりのあったオポハウスの裏の悲惨な光景を見てびっくりされた方もいらしたと思います。
トレッキングコースの方は全く問題はなく、山自体はびくともしていなかったことがわかります。
崩れたのは、道や家や畑を作るために削り取った部分からです。
要するに人が手を入れた弱い斜面が崩れ落ちた部分でした。
何事も謙虚に受け止めなければなりません。
山の気温はかなり低くなっており、不快な刺す虫もかなり減ってきました。
参加してくれた犬たちも、暑い夏を超えたばかりでほっとした顔つきで安心しました。
そして、この日は仔山羊のアール・ゼットがたくさんの人に会う日でもありました。
皆さん交代であいさつに上がってきてくださいました。
ワイワイしすぎて写真撮影をするのを忘れてしまいました。
普段は「触ったらダメルール」を徹底させているこの私が、「触ってもいい」と山羊には犬とは別ルールを導入しています。
皆さんが「山羊は触ってもいいんですか?」と聞きながら触っている風景が楽しかったです。
それにしても、人間の数は30名くらいいたのですが、人には全く動じることなく草を食べ続けている仔山羊のアール・ゼットにまた驚かされました。
人には動じないことはわかっていましたが、人だけでなく犬も15頭くらいいたのです。
それでも全く動じることなく、草を食べ続けているのですから…。
オポハウス前の斜面で草を食べる仔山羊を見る犬たちの様子ですが、ほとんどの犬は顔を若干背けています。
仔山羊を直視したり、吠えたりする犬は1頭もいませんでした。
頭数が多かったので山羊に近づけることはしませんでしたが、4~5メートルの距離でも犬たちは顔を背けて直視しません。
擬人的にいうと「見ないふり」ということですが、これもまた犬の社会性のひとつです。
グループクラスに来ている犬たちが山羊を見て興奮したり吠えたりせずに、山羊を見ないふり行動に徹してくれたことは、嬉しいことでもありました。
少しずつ時間をかけて距離を縮めていけたらいいなと思っています。
来月もグループクラスを開催します。詳しくは後日のブログでお知らせします。