山の学校は一気に秋の感じが強まってきました。
グループでのトレッキングクラスを開催しました。
街中とは違う空気に「涼しい、全然違うね」と言葉がもれます。
夏から秋へと季節が移る変わるこの時期は、動物にとって何か特別な時間のように感じるのです。
秋の訪れとともに山にはたくさんの果実がなり始めます。
オポ広場の後ろ側には栗の木、柿の木があります。
数日前はサルが栗の実をとりにやってきました。
秋は蓄えの時期、蓄えるために活動する季節なのでしょう。
そのサルが電線を渡る姿を見てただすごいなと感動したのですが、動物の持っている能力とは私の想像を超えています。
できるだけ人が扱いやすいようにと改変を迫られた犬たちは、人の能力を超えることを許されない傾向があります。
繁殖や飼育の方法や可愛がりによって「あなたは無力である」と洗脳する最大の方法は、犬のしつけ方の方法としてネットでも堂々と公開されています。
ですが、そもそも人が犬と共に生活をすることを選択したのは、犬のすばらしい能力を自分たちの生活のために役立たせたいと思ったからです。
そして、たくさんの野生の犬の中からある程度協力関係が築けそうな犬のグループと共にやっていくことができたというところが人と犬の始まりではないかと個人的には思っています。
その犬という動物が、山という犬の一番知っている場所を歩く機会を得ることは当然の権利であると思うし、その機会を飼い主が与えなければ得られないのであれば、ぜひ犬に山歩きをしながら探索をする時間を提供して欲しいのです。
だから、こうして山の学校に生徒さんたちが犬とともにきてくれて、またいろんな山に犬と共に出かけて山歩きをしながら飼い主と犬が関係性を築く機会を持って下さることは最高にうれしいことです。
写真にはたくさんの犬たちが移っていますが、普段は他の犬があまり得意でない犬も集団の中ではとても落ち着いて過ごせます。
トレッキングクラスは、飼い主に犬という動物が何者であるのかを考える機会を持っていただくために、犬と山で過ごす機会を持っていただくために、そしてなによりも山を歩いている犬の姿を「これぞ犬、美しい」と感じていただくために、これからも続けていきます。
また来月もお待ちしています。