数日前の夜に天井が回り始めたので「あー、これはまずい」と自分に起きていることをすぐに察知しました。
回っているのは天井ではなく、回っていると誤解してうけとっている私の三半規管の方です。
おそらく疲労などのストレス状態が上がってしまい、自律神経のバランスを崩したようです。
緊急性のこのようなめまいに対する対応法は心得てはいるものの簡単に状態は回復しないため、具合の悪い状態が一晩は続きました。
犬もくるくる回る行動が出やすい前庭疾患という病気というか状態になることがあります。
多くは老犬ですが、若い犬でも見られます。
体や頭を少し傾ける状態でくるくると回りながらあるき続ける行動をします。
回る行動がでない場合でも、目がゆれるような眼振が見られたり、体が左右にふれて足元がおぼつかないような状態になっていることもあります。
しかし、前庭疾患になっていない状態でも犬はくるくると回ることがあります。
前庭疾患とは少し違うなと思う周り方は、体全体は円形を描くように回っているものの頭の傾きが見られない場合や、環境を変えると回るのを止める場合。
例えば犬が関心を示す物や声を出すと、すぐに回るのやめたときにふらつきがなくまっすぐとたったり座ったりして眼振がみられない行動。
後者のくるくる回る行動をする犬は前庭疾患ではなく、単なる興奮性のストレス行動として円形を描くように回ります。
散歩中にリードの範囲でくるくると回りながら歩く犬もいますが、この犬も前庭疾患の場合とそうでない場合に分かれます。
後者の前庭疾患という病気ではないストレス性行動のみの場合は、規則のある管理状態に置かれると回る行動は減少していきます。
経過が進むとゼロに、犬は全く回らなくなります。
いろんな犬の行動を「病気」として見過ごしてしまっていることがあるかもしれません。
当時は「病気」であったものも、どこかで別の方向に向かっていることもあります。
どんな時点でも精査が必要です。
問題の解決方法が薬物療法なのか行動療法なのか、その犬にあったことをしなければ犬はストレス性行動から解放されない、同時に病気を克服できるチャンスを失います。
さて、私のストレス性めまい行動に対する対処は以下のとおりでした。
夜寝るときに気づいためまい、吐き気、ふらつき。
まずはダンナくんに「めまいする」の連絡をいれ万が一に備える。
交感神経に傾ていると判断して胃腸をゆっくりと活動させるために熱いお茶を入れる、胃腸を少し働かせるために少しだけ甘いものを食べる。この日はいただいた黒豆があった。
体をリラックスさせるために足元にブラシをかける。気分が落ち着いたら横になって目を閉じて動かしたい方向に体を動かす。
眠れないのですがこうして自分の体が良い方向に向かっていくのを感じていくことで安心できます。
犬たちが寝ている時間に体調を整えて、朝の5時半には準備を始めなければいけません。
朝はちゃんと起き上がりめまいと吐き気は止まりました。
人間だったら初期状態なら思考で考えつつ行動できるものですが、犬はそうはいきません。
飼い犬は環境を人間に完全にゆだねているために自分で環境を変化させることが難しいからです。
犬の異変に気付いて環境を整えるのは飼い主の役割です。
そのくるくる行動、どこから解決するのか、糸口をまず見つけましょう。