家庭訪問クラスを受講されていた生徒さんからうれしいご報告を受けました。
トレーニングクラスを受講された結果、犬は大変落ち着いたのですが同時に期待しない変化も起きたということなのです。
それが、題目にもある「犬の腸炎と皮膚病が全くなくなった。」ということだったのです。
犬ちゃんの種類はトイプードルで年齢は5歳でした。
トレーニングを受ける前はよくおなかを壊していたらしく、初回のカウンセリングシートにも「軟便になりやすく胃腸薬を投薬中」と記載していました。
さらに、皮膚病も抱えていてずっと薬を飲んでいたということも伺っていました。
長年病院へ通っていて、ちょうどグッドボーイハートに問い合わせされたときも病院の待ち時間に電話したというお話でした。
そういえば、お電話を受けたときにワンワンと吠える声が聞こえたので「吠えてますか?」とお尋ねし「今、動物病院からなんです。」とお答えしてもらったことも記憶しています。
そのプードルちゃんについて解決したい問題は山のようにあって、カウンセリングシートとは別にA4の用紙に書き出された犬の行動問題でシートは真っ黒になるほどでした。
吠えること、噛みつくこと、トイレのこと、多頭飼育のこと、散歩のことなど。
たくさんの問題を抱えたまま5歳になってしまったけど今からでも大丈夫でしょうかととても不安げにご相談されました。
飼い主さんの真剣な取り組みの結果、プードルちゃんの行動は驚くほど改善されました。
と同時に、そのプードルちゃんが抱えていた身体的な不具合も解決してしまったというのです。
今では全く病院へ行く必要がなくなったのです、というご報告でした。
犬はストレスの状態から解放されて、身体的なトラブルも解決されたということですね。
この部分には期待されていなかったので、大変喜ばれていて私もうれしくなりました。
吠える、とびつく、噛みつく、興奮するなどの問題行動は、人間にとって迷惑だと感じられたときにご相談を受けることが一般的ではあります。
でも、本当に困っているのは犬の方ではないでしょうか。
犬の行動が変化してストレスレベルが落ちて、落ち着いて過ごせるようになったのは、犬自身もきっと望んでいたことだと思うのです。
犬は何も悪くなかった、悪かったのは周囲の環境であったということです。
腸の調子が悪いとか、かゆみのある皮膚病を抱えているというのは犬にとって辛いことです。
もし自分にそうした状態が何年も続くと考えると暗い気持ちになってしまいます。
体も心も健康になれる、それが本当の犬のしつけとか犬のトレーニングといわれるものです。
犬は元気で生き生きとして健康で、活発で笑顔で過ごせる日がたくさんあるということを人に伝えてくれる動物なのです。
もしそうなっていないなら、何か変える必要があることがあるのではと疑う、それがトレーニングクラスの始まりです。