グッドボーイハートにはいろんなお問い合わせが入ってきます。
そのお問い合わせの中に「犬を学校に通わせたいんですけど…」といわれることがあります。
グッドボーイハートはドッグスクールなので「犬が学校に通う」という見方は全く間違っていません。
でも、犬だけがドッグスクールに通ってきても、犬の問題はなかなか解決しないのです。
たとえば、グッドボーイハートではお預かりだけのトレーニングをしていません。
トレーニングクラスの過程として「お預かりクラス」をすることはありますが、飼い主さんが学ぶプライベートクラスは受講するのが必須となっています。
なぜなら、犬だけをお預かりして犬がおりこうさんになったとしても、飼い主の元に戻ったらまた同じことを繰り返すだけだからです。
お預かりしてトレーニングするシステムのドッグスクールでは、短くても3ケ月、通常は6ケ月くらいの期間を預かり訓練されます。
これは、人間の年齢として考えると約1年間~3年間ほど飼い主から離れて暮らすということなのです。
こうした長期の犬の預かり訓練の場合は犬が変化して帰宅することがあります。
犬だけは大人になったということですね。
特に1歳前後の青年期には犬の行動が不安定になるため、この期間の長期預かり訓練では効果を出すこともできます。
ですがグッドボーイハートでは長期でしつけをする預かり訓練を受けていません。
理由は、グッドボーイハートという犬の学校は、犬と飼い主が共に学ぶ学校だからです。
冒頭の「犬を学校に通わせたいんですけど」というお問い合わせについての答えはこうです。
「こちらは飼い主さんも犬と一緒に学んでいただく学校なのです。」
この答えの意味を、グッドボーイハートで学ばれた方なら理解していただけると思います。
しかし、まだ非常に多くの方が「なぜ飼い主の私が学ぶ必要があるのか?学ぶべきは犬であってわたしではない。」と思っているのです。
ドッグトレーナーに犬を預けて犬だけおとなしくなって戻ってきてくれたらいいと思うなら、犬を飼う楽しみのほとんどを放棄したようなものです。
犬を飼うことは本当に大変なことです。
今まで簡単に犬を飼っていたという方なら、まだ犬の面白みを十分に味わっていないのかもしれません。
犬はとても知的でよく動き人を観察して行動を変化させることができる動物です。
犬は人のテリトリーの中で一緒に暮らすことができ、苦楽を共にすることができる動物です。
犬は本当に特別の動物で、犬を飼う前に「犬を飼うための学校」に通うべき動物です。
今のところ犬を飼う前に学ぶ学校がありません。
でも犬を飼ったら飼い主が学べる学校はたくさん開校されています。
飼い主が学べる学校など私が学生時代にはなかったのです。
時代の必要性に応じて出てきた犬を飼ったら飼い主が学べる学校として、毎月開催していた犬語セミナーが今月から復活します。
本当に久しぶりなので機材のテストも完了しました。
週末は飼い主さんだけで一緒に学びましょう。