グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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雨が降り止むのを辛抱強く待ち続ける犬

梅雨のような豪雨で携帯電話の非常音が今日はなんどもなりました。

七山に来ていますが異変はなく、毎年の梅雨のような風景になっています。

お盆なのでお預かりの犬ちゃんたちといっしょに七山にいます。

 

しかし今日は朝からずっと豪雨でした。

とりあえず2頭の犬は表のテラスに待機させて、雨が降りやむのを待つことにしました。

2頭の犬ちゃんたちは別々の飼い主さんと暮らしていますが、散歩コースが重なるらしくトレッキングクラスでもよくご一緒されていたので犬同士はお互いを覚えているようでした。

お互いの社会性の段階もありますので仲良く遊ぶというわけではありませんが、年齢も性別も同じ、お互いが気になる存在で関わりをどのように持っていいのか葛藤中というところです。

その2頭の犬ちゃんたちが見上げているのは雨の降る空。

とくにシュナウザーのきいろちゃんは、いつも雨のときにはそうなのですが雨雲をにらむように見つめてテラスの端に仁王立ちします。

それも数十分ではなく1時間以上そうしていることもあるほどです。

空から降ってくるこの雨という物体がいなくなるのをじっと待っているような感じです。

疲れると横になって休み、また起き上がって仁王立ちして空の方を見ています。

少し降りやんできたから出ようかなと準備をすると、また降り始めるの繰り返し。

同じ待つのだったらハウスの中の方が落ち着けるだろうとハウスに入れても、やっぱり外に出るといって空を見ています。

自分の力ではどうしようもないこの天気が変わっていくのを待つ、ただそれだけのことなのですがその辛抱強さに、動物はやっぱり強いなと思いました。

家の部屋の中にいて雨が止むのを待つのもハウスの中で雨が止むのを待つのも同じではないかと思ってしまうのですが、大切なのは状況の変化を受け取るということなのでしょう。

こうしたたわいのないこともまた犬の楽しみであると感じて尊重する時間としました。

一度だけ空を見ていたはずのきいろちゃんがオポのお墓の方に向かって吠え始めました。

お盆のこの時期、オポが帰ってきてくれたらうれしいなと思っていたので、きいろちゃんの短い警戒吠えも笑いに変えてしまいました。

豪雨の続く七山ですが、預かりの犬ちゃんたちはオポが守ってくれるから大丈夫。

そう信じることでこの不機嫌な天気を乗り越えていきます。