七山から福岡に戻ってきて酷暑に凹んでおります。
早速、訪問レッスンに通っていますが、数頭の犬たちが下痢で体調を崩していることを知りました。
あまりの暑さに室内のエアコンの連続や室内と屋外の気温差に犬の体がついていかないのだと思います。
自然な環境に適応しやすい私の体も同じように、屋外はあまりにも暑くかといって室内のエアコンも心地よくないと感じており、犬たちの具合の悪さに共感しています。
お預かりクラスの様子を訪問レッスンを受講中の生徒さんにお話しすると尋ねられることがあります。
「お預かり中はどうやって過ごしているのですか?」。
単独でお預かりした場合には、その犬がグッドボーイハート七山の環境の中で社会化が促進できるように適切に時間と場所を使っているとお答えできます。
でも他の犬とお預かりが重なってしまうと少し状況が異なります。
お預かり中の犬たちの過ごし方については、結論からいうと「状況次第」です。
・預かった犬がどのくらいの社会性を身に着けているのか?
・預かった犬がどのくらい人のルールに従えるのか?
・預かった犬はどのくらいお預かりクラスを利用しているのか?
・預かった犬が普段ご家庭でどのように過ごしているのか?
・預かった犬のストレスのレベルはどの程度なのか?
・預かった犬のサイズ、年齢、性別は?
以上が個々の犬に対するレベル付けとなります。
預かりの犬が1頭の場合には、このレベルに応じて犬をどのように管理していくのかを決めていきます。
お預かり中の犬が2頭の場合には、2頭の犬のレベルとサイズと年齢によってどの程度をどのように過ごさせるのかが変わってきます。
そして数頭の犬を預かった場合には、2頭の組み合わせでの可能性について考えます。
3頭、4頭となるとその4頭を同じスペースで管理できる状態にまでは持っていきたいと思います。
しかし、預かりクラスの途中で新しい犬が入ってくるとまたグループ構成が変わってしまったり、犬のテンションが違ったりしてなかなか難しいものです。
全てが私の感覚による匙加減なのです。
いつどのように犬を対面させたり、いっしょにしたり、行動を共にさせたりするのかは、朝起きたときの犬の状態よって決めたり瞬時に変更させることもあります。
こうなると、どのようにして過ごすのか?という質問には簡単に答えられません。
考えているのは、どの犬にも公平にそれぞれの成長の機会が与えられるようにということだけです。
お預かりクラスはあくまでお預かりするだけのクラスです。
クラスの中でしつけを教えるということはありません。
それでも管理下で生活をすることで、お預かり中の犬は自然としつけを身に着けていきます。
とはいえ、やはりご家庭での基盤は何よりも重要です。
グッドボーイハートのお預かりクラスはトレーニングクラスを受講されている、もしくは受講された生徒さんのみとさせていただいています。
それは、犬たちがお互いに関係を作りながら成長をしていく機会を得る場だからこそ、家庭内が不安定な状態でお預かりクラスを利用されても、協調性は生まれないからです。
そのような状態で預かりをしても、結局犬に負担をかけてしまいます。
だからこそやはり家庭での過ごし方が一番大切なのです。
それがあれば、預かり中に他の犬との関係性にも必ず扉が開きます。
次回の預かりクラスは8月中旬にご予約が入っています。
また楽しみにしています。