引き続きですが、子犬のトイレトレーニングのためにフードやオヤツなどの食べ物を使う方が多いことで「それ違いますよ」の説明が続いています。
しかし毎回お話するのですが、違っているということを説明するためにたくさんの時間を使う労力と時間が本当にもったいないです。
なので今日も何が違うのかという説明はいたしません。
とりあえず、犬のトイレトレーニングには食べ物は不要です。
同時に犬のトイレトレーニングには罰や脅かしは絶対にしてはいけません。
子犬のトイレトレーニングを成功させるために必要なこと
は、たったの二つだけです。
1、生活環境の整備を整える
2、行動観察を常に行うこと
1、生活環境の整備を整える
子犬は自分の生活空間を汚しません。
だから巣穴変わりのクレートの中では排泄をしません。
同時にクレート周辺の自分の場所や、自分のベッドやマットなどに排泄をしません。
同じように、室内を自分の住処とみなすようになると犬は室内に排泄を失敗することはありません。
生活環境の整備が不十分で子犬に排泄の失敗をさせてしまうのはこんな例があります。
・子犬が自由行動できるスペースを広げすぎた。
・子犬が死角にはいるようなわかりにくい家具の配置をしている。
・子犬のクレートトレーニングが上手くいっていない。
・子犬が自分の排泄場所で歩いていけるような環境が整えられていない
・子犬がソファなどの高い場所に生活をしている
もし子犬に排泄の失敗が多いなら、以上の環境整備で間違った部分を訂正してください。
2、行動観察を常に行うこと
子犬が部屋の中を住処とみなし、排泄場所への移動が適切に行われるようにするために、子犬が排泄のシグナルを出し始めたらすぐに排泄場所に誘導します。
子犬が排泄をするシグナルとは、床の匂いをとりはじめる、匂いをとりながら周りはじめる、左右に動くような動きをする、肛門が膨らんでくる、こんな感じです。
子犬は生活空間が安定していれば、室内で排泄をしたくなるような行動はしないのですが、室内空間に馴れていない子犬は室内の匂いですぐに排泄をはじめてしまいます。
今まで屋外で飼育していた犬や、家に来たばかりの犬、テリトリーを広げ始めているときなどの飼育環境を変化させたときには、子犬に失敗をさせないようによく観察をしてください。
子犬が排泄の失敗をしたからといって、叱っても子犬はそれがだめだということを理解しません。
トイレトレーニングは子犬に善悪を教えることではありません。
あくまでも「自分の住処は汚さない」という子犬の習性にのっとって、環境整備と行動観察で子犬が適切な場所に排泄をするように導いてください。
焦らず、急がず、きちんと記録をとることも大切です。
子犬のトイレ管理表の作り方については次回ご説明します。
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