題目の言葉は先日トレッキング中に生徒さんから伺ったうれしいお言葉でした。
今は犬のことを知ることが楽しいと思えるようになりました。
一字一句同じではないと思いますが、こんな言葉でした。
犬のことを知るのが楽しいなんて当たり前じゃないかと思われるでしょうか。
決してそんなことはありません。
グッドボーイハートに問い合わせをされる方の9割の飼い主さんは、犬に何か解決しなければいけない問題があって連絡をしてこられるのです。
問題とは、トイレの失敗、吠える、かみつく、いたずらする、他の犬に吠える、他の犬が苦手、家族に吠える、留守番ができない、散歩中に引っ張るなどいろいろです。
ただその犬の行動を飼い主が困ったと感じて犬のしつけ方教室とかドッグスクールとかで検索されてグッドボーイハートに連絡をしてこられます。
犬の問題とされる行動を解決するためには、犬のことを知る必要があります。
犬のことを知るというと、犬がどういう犬なのかを知ることだと勘違いされています。
実は、犬のことを知るというのは、犬がどのような状態であるかを知るということです。
同時に、なぜ犬がこのような状態になっているのかを知る必要があります。
ところがここで飼い主は愕然とします。
もっと正確にいうなら愕然とさせられるのです。
なぜなら、犬が他の犬に吠えたり、散歩中にリードを引っ張ったりする行動のそうなった理由の多くは、犬の性格にあるのではなく、飼い主が犬に対してやってきたことにあるからです。
飼い主さんは状況を知る、理由を知るたびに当惑されるのがわかります。
とても苦しいことではありますがここを超えていかなければ、犬との関係を改善することはできません。
何が悪かったのか、何が犬にとって適切ではなかったのか。
その過程で飼い主が自分自身を否定する必要はありません。
でも犬のことを好きで好きでたまらない、犬のことを大切だと思う飼い主さんこそ、自分のせいでと苦しんでしまいます。
でもトレーニングを進めていくうちに犬に変化が訪れます。
変化した環境が犬に新しい作用をもたらしはじめ、犬自身が変わり始めるからです。
このころになると、飼い主は前向きに犬のことを直視して積極的に犬を理解することに取り組めるようになります。
そして多分「犬ってすごくすばらしい動物なのだ」と感じるのです。
犬のことを知ることが楽しいと思えるようになったという言葉は、飼い主自身の変化を知るとても深い言葉です。
グッドボーイハートで学ばれている方ならきっと共感していただけると思います。
グッドボーイハートはそんなすばらしい飼い主と犬が学ぶ学校です。