お預かりクラスを繰り返し利用していただくことで犬の行動の変化を見せていただくことは、お預かり中の一番の楽しみです。
今回、お預かりクラスを利用してくれた犬ちゃんも年に数回と定期的にお預かりクラスに来てくれています。
それでも今回で数回目のお預かりになるのですが、それでも大きな変化を見ることができました。
どのような変化を見ることができたのか、少しだけご紹介させていただきます。
お預かりクラスにきた犬ちゃんの行動の変化とは
今回、お預かりクラスに来た犬ちゃん。
前回までは、移動後に落ち着くまでにある程度の時間を必要としました。
最初は一日以上。その後も一日程度はテンションが上がったり下がったりと気分の不安定さを感じる行動がありました。
今回は到着したときから安定のテンションでした。
散策して場所を確かめる。
適切な場所に排泄。
マテの合図に従える。
鼻をならしたり、吠えたり、ウロウロする時間がなく、
自分の落ち着ける場所を見つける。
私への飛びつき行動がなく、よく観察を続けている。
これが到着当初の行動です。
最初のテリトリーで安定が見られると、私がある程度行動を始めてもその行動は安定しています。
例えば室内で掃除を始める。
室内と庭を行ったり来たりする。
作業のために庭から広場へと行ったり来たりする。
よく観察していますが犬ちゃんが騒いだり興奮する様子はありません。
犬の行動を管理する基準が上がる
犬の行動が不安定なときは管理を厳しく
犬の行動が安定しているときは管理を緩める
これが犬の行動管理の基本です。
基本通り、預かり犬ちゃんの行動の管理を緩めていきました。
庭から出して行動させるときの緩めかたもステップアップで自由度が上がります。
安定した行動は次の安定した行動を作り出していきます。
規則性のある波が広がるような感じです。
明らかに今までの様子とは違うと手応えを感じるとこちらもうれしくなります。
預かり期間中にできるだけステップアップさせたいと意欲もわくのです
家庭内のしつけこそ犬の基盤を作る
お預かりクラス中の犬の行動に預かりのたびに変化がみられるのは、預かり回数だけの問題ではありません。
犬の行動の基盤は飼い主の整備する家庭環境で育てられているのです。
まさに家庭は犬のしつけの土台になります。
さらに犬ちゃんの年齢は1歳過ぎです。
この一年間に飼い主さんが真剣に犬と向き合ってこられたことが変化を生み出す基盤になりました。
また、若い年齢からお預かりクラスを利用していただいたことも安定した行動を引き出させた理由です。
結果としてどのようにも説明はできるのですが、大切なのは犬の安定した行動を見ることができたということは、犬は安心安全の気持ちで過ごすことができたということです。
せっかくお預かりするのですから、この自然環境の中でできることの最大をやりたいというのが私の気持ちです。
ですがそれを望まない飼い主さんもいらっしゃると思います。
冒険なんかいらない、成長なんかいらない。
私のそばから離れない犬であってくれた方が良いと思われるなら、それもまたひとつの選択です。
できるだけ飼い主さんの要望に応じてお預かりをしますが、その飼い主さんの姿勢を知るための訪問レッスンも大切にしています。
今月はお預かりクラスがとても多くて、これからまた学びが重なります。