グッドボーイハートのお預かりクラスの一番の目的は、飼い主さん不在のときに安全に犬たちをお預かりすることです。
一番の目的は一般的なドッグホテルと同じですが、これに追加の使命があります。
グッドボーイハートのお預かりクラスの使命は、お預かりした犬を安全に管理すること、かつ最大限の自然体験を提供することです。
完全管理の預かりと自然体験では真逆になります。
管理は強ければ強いほどケガや病気のリスクは減ります。
犬を室内や限られたスペースにあずかる方がこれらのリスクは圧倒的に下がり物理的な管理をすれば手間もかかりません。
一方で犬の自然体験の方はケガや汚れ…とリスクが高まります。
では完全室内管理のドッグホテルにはデメリットはないかというとあるのです。
デメリットとは、犬が成長発達する大切な時間を室内拘束環境に置くことで阻害するということです。
さらに多数の犬が同じ空間に集まればおのずとストレスは上昇しやすくなります。
室内トイレを強要されると犬の習性にはダメージを与えます。
犬の預かりクラス中に自然環境の中で行動させることはケガなどのリスクを伴います。
同時にこの自然環境の中で犬が行動することを通して習得するものはリスクの可能性を差し引いても犬にとって圧倒的に価値のあることです。
さらにいうと犬に自然体験をさせることで成長を促すトレーニングはグッドボーイハートならではと自負しております。
犬の自然の中での学びは、自然の中で暮らしている方でも難しいことがあります。
犬という動物に対する知識が少ないからです。
逆に犬に対する知識がある程度あっても、自然の中での暮らしをしていないと環境をうまく使えません。
私は博多でドッグスクールをしている当時は後者の方でした。
都会育ちの私も九年間にわたり犬のオポと山暮らししたことで自然との距離感はかなり縮まりました。
預かり中はオスワリやフセ、マテ、オイデといった号令を報酬や罰で教えたりはしません。
しかし自然環境の中での共同作業中の行動管理で、犬はこれらの合図を自然と習得していきます。
人の合図に応えるこの必要性を考えずに行動することで身についていきます。
いっしょに行動することに価値を見出すからか人に対する余分なちょっかいはほとんどなくなります。
つまり飛びついたり抱っこをせがんだり甘噛みしたりするようなことはしません。
たくさん活動すればハウスとして使うクレートでよく休みます。
そして何より自然の中で探索し、自然の素材とコミュニケーションをとり、人という動物と自然の中で活動を通して犬が学ぶことは限られたお預かりの時間でも価値があると信じています。
その成果が芽生えるのはこの学びを継続して下さった飼い主さんの犬だけです。
お預かりうクラスのご利用いつもありがとうございます。
犬たちの成長を飼い主さん以上に楽しみにしているのはわたしの方なのです。
飼い主さんとしては「さびしい」という思いもあるでしょうが、いつかみなさんが生活を通して犬と学べる環境を得られるまでお手伝いさせていただけると光栄です。