福岡から唐津市七山まで車で約一時間。
標高は500メートルもない七山ですが地形が「風の谷」なので気温は唐津市より3度は低いです。
コンクリートの丘の福岡市と比較すると5度くらいは低いでしょう。
朝露、夜露で地面が濡れていることから夜は気温が下がっていることがわかります。
この季節のお預かりクラス利用の犬たちの目的は、暑い都会からの避暑地代わりといったところでしょうか。
今回もまた急遽お預かりクラスのご希望がありバタバタと七山に移動してきました。
犬が山で過ごす機会は生涯を通して本当にわずかしかありません。
貴重な体験をさせたいと欲が出てしまい、グッドボーイハートの犬たちがお預かりクラスを利用するときにはできるだけ山で預かりたいと調整をはかります。
今回の犬ちゃんはお預かりにとても慣れていて、ほとんどマイホーム的に七山グッドボーイハートで過ごしています。
私でもダンナくんでもどちらのいうこともちゃんと従い、この家のルールも習得しています。
草刈りだ、薪の整理だ、テラスの片づけだ…と作業が続くのですが、私たちのそばでお手伝いをしようと張り切っています。
草刈り機のコードが絡まってしまい、そのコードの絡まりをとく作業をしていたところ犬ちゃんがやってきてコードを噛もうとします。
ほとんど作業を中断させる行為になるのですが、気持ちはよくわかるので「えらいね、ありがとう」といいながら手早く済ませます。
鎌を持って草刈りをしているときには見張り台のような木の上から周囲を見渡しており、やはり作業を手伝うとしてくれます。
こうした犬は当然のことですが人に対する服従性がきちんと身についています。
それは叱ったりほめたりすることで身に付いたものでもないし、犬が善悪を判断しているわけではありません。
犬は人の活動に興味を示しその活動に自分の立場で関わろうとしているだけです。
こうした関係が本当に楽しく素晴らしく犬としてやりがいのあることですが、ペットとしての生活には活動という場面もほとんどありません。
都会では屋外での活動が散歩だけなので、散歩を充実させることがとりあえずの活動なのです。
でも、お休みのときには野外に出て本当の活動をして関係を深めてください。
ドッグランで犬を走らせてそれを見ているだけでは、いっしょに活動したとはいえません。
とりあえず犬との山歩きから始めましょう。
GOTOダメとかいろいろありますが、犬の生涯は短いのですからそこのところをお忘れなく。