パンク町田さんがテレビで犬の調教
家庭訪問トレーニングの帰り間際に飼い主さんが「パンク町田の番組で首輪のことを…」と語りはじめて「ああ、あのことか」と昨日のダンナくんとの会話を思い出しました。
パンク町田さんとは動物行動学の専門家兼タレントさんらしく、地上波のテレビ番組をほとんど見ることのない私は一度もパンクさんを見たことがありません。※詳しく知らずにすみません。
私のように知らない方のために説明すると、パンク町田さんはオオカミやトラや鷲なども調教するほどの動物に通じている方らしいです。
そのパンク町田さんがかみつきのあるプードルを調教するというテレビ番組が放送されました。
犬に関する地上波テレビ番組を見ると怒りが出るので見ないようにしていますが、録画した番組を「見たくない」という私の前で一から十までダンナくんが説明を始めました。
プードルは飼い主に噛みつくようになっており、その噛みつき矯正するためにやったことが散歩の練習だったらしいのです。
パンク町田の犬の散歩で訴えたこと
パンク町田さんはその噛みつくプードルの散歩で、首輪をつけて歩くことと、飼い主の前ではなく横を歩かせるようにというルールを教えたらしいのです。
ダンナくんがいうには、いつも私が言っていることと同じことだったから、パンク町田は案外、犬のことが分かっているのだろうなと感心したというのです。
翌日生徒さんからも、こういわれました。
「先日、トレーニングのときに首輪をつけられるようにならないといけないとおっしゃったじゃないですか…。
パンク町田がかみつくプードルに、首輪で歩けるようにならないといけないといっていて…先生も同じことを言われたいたなと思ってびっくりしました。」
私はパンク町田さんと私が犬について共通の理解をしているかどうか全くわかりません。
ただ、散歩のルールとしてパンク町田が訴えた以下の二つのルールは絶対です。
1 首輪をつけて散歩に行けるようになること。
ただし子犬のときはハーネスで十分です。
生後1才くらいまでに首輪で行けるようになると良いです。
2 散歩のときは人の横を歩けるように、人の前を歩いてはいけない。
これは小さいころから教えたいことですが、できるようになるのは数ヶ月たってからでしょう。
むしろ生後6ケ月くらいまではできていても、その後再びできなくなってしまうので再度教える必要があります。
パンク町田さんは矯正の首輪を使ったようですが、テレビのように短時間でさせる場合には致し方ないでしょうか。
時間をかけるのであれば矯正首輪は必要ありません。
犬にとっていいことと飼い主にとっていいことは違う
さらにダンナくんは熱く語りました。
「パンクがいったんだよ。飼い主のあなたがやっていることはあなたにとっていいことであって犬にとっていいことではないって…。
あいつ結構わかっとるんやなと思ってビックリした。」
パンク町田さんに対して上から目線のダンナくんもどうなんだろうと思いますが、常日頃から私の弟子として犬の世話をしていればそうなるのも仕方ありません。
本当にパンク町田さんの言うとおりです。
犬を抱っこして甘やかす行為は、飼い主がやりたいことであって、犬にとっていいことではないのです。
飼い主が犬を甘やかす行為はむしろ犬にとってデメリットでしかありません。
不安定な飼い主の育て方によって犬は「噛む犬」になってしまうのです。
犬のしつけも新しい時代に入るのか
パンク町田さんのような主張は、少し前の時代には通用しませんでした。
犬の首輪をつけて人の横を歩かせるのが犬にとっていいことなのだと言い切れる人ってなかなかいなかったのです。
以前なら犬がかわいそう、犬が喜んでいないと、たくさんのクレームが来たかもしれせん。
でも社会が変わり始めているようです。
パンク町田さんのように正直に真正面から向かっていく人がテレビ番組に登場できるようになったこともひとつの流れとしては歓迎します。
そこでみなさんに質問です。
なぜ犬にハーネスではなく首輪をつけて歩けるようにならなければいけないのでしょうか?
この質問に答えられる人は、犬のことがかなりわかっています。
グッドボーイハートの生徒さんは最先端を行くから、きっと答えていただけると期待しています。