警戒事態宣言が解除になり福岡では日常生活が戻ってきていますね。
飼い主さんたちは仕事に出かけるようになり、犬たちにも留守番の長い日常が戻ってきました。
いつからでしょうか、福岡の都市部では多くの犬が室内犬として暮らすようになりました。
ここ30年くらいで一気に進んだ社会現象です。
犬はそもそも屋外の動物だということを忘れてしまいそうなくらい、毎週きれいにシャンプーされて人々と共に室内に寝泊まりするようになりました。
同時に外で過ごす時間はほとんどなくなり、一日のほんのわずかの散歩の時間に外に出ても土を踏める時間はさらに限られています。
私も博多駅のすぐ近くで7年間は犬との暮らしをしていたので、犬に満足を与えられない散歩のつまらなさは実感しています。
その埋め合わせをするように時間があれば郊外の山に犬を連れて遠出をする機会を作りました。
一週間に1回でもこのガス抜きの時間があると、犬のストレスはほんの少し改善されたように感じていました。
そしてついに犬が7才の時には七山に宿を映したということです。
都会で犬と幸せに暮らすということを実現させるためには、上手に自然とかかわる時間を使ってください。
今日は七山でトレッキングをしながら都会生活のストレスを少し解消してくれた犬ちゃんがいました。
トレッキングは犬に走らせたり発散させたりするような時間ではありません。
ゆっくりと時間を使いながら山の中で過ごすことで、犬に開放という時間を持ってもらうこと、少しストレスが下がってきたら人との関係性について知らせる時間を共有することが目的です。
山歩き中に山の中にたくさんの生えてくる竹という標的を見つけたので私たちは竹を相手に勝負勝負…。犬ちゃんは今日は応援の練習というところでした。
人と犬の信頼関係ってどうやって作るんだろうと悩むときには、社会的組織の中での関係性を参考にすると良いです。
人と犬は確かに家族として暮らしてはいますがお母さんと赤ちゃんのままでは犬に申し訳ないです。
犬もちゃんと成長して役割を持とうとするから家族という社会の中に入ったら、人と犬はやはり服従関係でいることがお互いを信頼している関係です。
山歩き中のグループの中での犬の役割は、グループ全体が安全にテリトリーに戻ること、そのために自分にできることは何か、わかるようになるまでは追従するまでです。
ただボールを追って走っていることだけが犬の幸せではありません。
一つ上の犬との時間、有意義に過ごしていただきました。