今日は毎月開催している犬語セミナーの日でした。
犬語セミナーの内容についてはホームページでぜひご覧にください。
私はこの犬語セミナーが好きです。
犬のことをもっと理解したいという気持ちで、単純にとても楽しい時間です。
動物の行動を知るために必要なことは実はとてもシンプルです。
行動観察をする
その行動を評価する
この二つだけです。
とはいっても実際に犬のビデオをみていただき参加者に行動をひろいあげてもらっても
ひろわれる行動とひろわれない行動があります。
ひろわれない行動とはつまり、見過ごしてしまっている行動です。
今回も見過ごしてしまっている行動があって、なんども同じ場面のビデオを見ていただきました。
なぜ見過ごしてしまうかというと、自分の脳が勝手に「必要のない情報」としてしまうからです。
ではなぜ「必要のない情報」として処理されているかというと、たいていの場合において思い込みです。
それも「良い行動として思い込んでいる」ものはほとんど「必要のない情報」ボックスに入れられます。
逆に「悪い行動として認識する」とその行動はひろいあげられる可能性が高くなります。
たとえば、ストレス行動とか攻撃的な行動とかですね。
こういった行動はたくさん拾われていました。
参加者はくり返しこのセミナーや他のクラスでも学んだ熟練者ばかりなので
行動を観察する力もとても高いですし、行動を評価する力もかなり高いのです。
それでも「自分がよく接して知っていると思っている犬」に限って思い込んでいることがたくさんあるのです。
犬という動物に関心をもち、仲良くなりたいと思い接することはすばらしいことだと思います。
そして、接するのであれば相手を理解するということが大切だと思います。
関係を深めていく過程の中では欠かせないことだからです。
先日読んだ野生動物の行動を研究している先生の執筆した野生動物に関する書籍にも
同じ主旨のことが書いてありとてもうれしくなりました。
今日このシーズンではじめてのうぐいすの声を聞きました。
生物が多様であるということは豊かなことなのだなと感じるひとときでした。