季節が良いので週末、週中とプライベートのトレッキングクラスでたびたび七山入りしています。
10年以上もこの山を歩いていますので季節ごとに巡る風景も繰り返してみてきました。
初夏の風景も今年で12回目となりましたが、毎年その風景は変化していきます。
七山に移転したときに植樹した木々が毎年成長していくこと、少しずつだけど手を入れて風通し良く元気な山に育ててきたこと。
自然の力と人の手入れでグッドボーイハート七山の風景は毎年変わっていくのです。
先日トレッキングのときに紫の花がたくさん咲いている木を見つけました。
たしかあれは桐の木だったはず、桐の花ってこんな花だったんだなと思い出したりしていました。
娘が生まれたら桐を育てて桐ダンスを嫁入り道具に持たせたという話を聞いたことなども思い出しました。
トレッキングをしていた生徒さんも桐の花を楽し気に見つめていました。
自然を楽しむ時間を忙しい生活の中で得られることになったのも、犬との山歩きがきっかけだったのは生徒さんも私もいっしょです。
犬がいなければこんな時間を持つことはなかっただろうと、しみじみと思うのです。
犬の成長の手助けの機会として、ストレスケアとして、人の学びとして、人と犬の関係を築く場として、犬との山歩きはいろんなチャンスを与えてくれながら移り変わる季節と変わらないようで変わっていく自然の姿を見せてくれています。
変わらないようで変わっていく姿はトレッキングしている犬も同じです。
なんども同じ道を歩いてなにが楽しいのだろうと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
バーベキューをして楽しんだりドッグランで遊んだりすることの方が好きな人もいらっしゃることでしょう。
グッドボーイハートの山歩きはとても単調でイベントのような風合いやにおいはありません。
単純すぎるため何か変わったのだろうかと疑問を持つこともあると思います。
変化を求めてしまうと、急いで犬に何かをさせようとしたり、どんどん場所を変えてキャンプ巡りをしたりと、目的がまったく別のものになってしまいます。
グッドボーイハートのトレッキングクラスはとてもシンプルになっていきました。
単調で変わらないようで変わっていくのは季節の風景、そしてその風景の中に犬と飼い主さんも入っています。
これこそすばらしい風景です。