お天気の良い日曜日、家庭訪問トレーニングクラスを受講している2頭の犬ちゃんと飼い主さんたちが合同でお散歩の練習をしました。
黒柴ちゃんとミニチュアシュナウザーちゃん。
どちらも同じくらいの年齢であと数ヶ月で1歳になります。
実は2回目の合同の練習会になるのですが、以前はどちらも生後6ケ月くらいで行いました。
お話したいのと興奮しやすい年齢なのでなかなか落ち着くことができず、一緒に歩くとリードの引っ張りがいつもより出てしまっていました。
今回は少し成長しての再チャレンジです。
どちらの犬ちゃんもひとりでいつものコースをお散歩するときは、かなり落ち着いてリードの引っ張りもなく、もちろん排泄の失敗もなくお散歩を楽しめるようになってきました。
人とすれ違ったり、他の犬とすれ違ったりしても興奮することが少なくなっています。
今回も最初に対面したときはどちらもテンションマックスになってしまいました。
しかし日常的に「落ち着かせ」を経験学習してきていますので、すぐにある程度の冷静さを取り戻すことができています。
すぐに一緒に横並びになって歩くことができました。
音声をお聞かせできないのが残念ですが、飼い主さんたちから「こんな風に歩けるようになるなんてね~」というような言葉が聞こえてきました。
お互いの領域を侵される不安を抱かずに、相手のことを観察しながら情報を入手しながら歩いているのです。
ここまで近づいて同じ方向へ歩いていれば、飼い主同士は距離を縮めようとしていることがわかります。
飼い主さん同士もまだお互いのことをよく知らずとても緊張していますので、ここからは時間がかかります。
途中で少し対面させようとしましたが、リードがついていますので思うようにいかず、初回のときほど激しくはなかったですが消化不良で終わりました。
若い犬と犬はある程度の敷地(大きすぎず小さすぎない)の中でレフェリーつきで対等に対面をした方がうまくいきます。
今度はいっしょにお山に来て続きをやってほしいです。
最後はいっしょに休憩タイムを取りました。
人や犬の多い休日だった上に犬ちゃんたちはまだまだ若く休憩といって休むほどではありません。
とりあえず人の休憩に付き合いなさいという感じで少しだけ我慢しました。
よく犬に犬の友達はいるのか?と聞かれることがあります。
友達関係は人によっても様々なので一概にこれが友達とはいえませんが、わたしはこう考えます。
パーティや通りすがりのような接触は、犬が友達と会うということにはなりません。
友達とは繰り返し会って対話するうちにお互いを理解し、気があえばいっしょに遊び、気があわなければお互いを脅かさないように安心して過ごす空間を保つことです。
後者の方が比較的難しいですし、安定した環境の中でないと実現しません。
繰り返し対話して関係を深めるのは犬と犬だけでなく飼い主さん同士も同じことです。
いっしょに過ごすなら気の合う飼い主さんとゆっくりと関係づくりを進めていかれることをお勧めします。
人も犬も短い時間で一気に近づいてしまうと離れるときもとても速いのです。
ゆっくりと時間をかけて関係を作っていくとその関係が長く続きます。
関係と時間の原理は人と人、犬と犬、人と犬も同じような気がします。
動物に対する価値観というのは、ある程度違いがあって当然です。
同じような価値観を持てる方と、犬と共に過ごす時間が共有していただくことがお互いに良い関係を作ることとなるでしょう。