トレーニングクラスのためにご家庭を訪問したときに、猫ちゃんがいることは珍しくありません。
あまり多くはないのですが、ときどきそんなケースはあります。
猫派、犬派と分かれることが多いように、犬が好きな方は猫はあまり好まない傾向はある程度はあります。
でも猫のこんなところが好き、犬のこんなところが好きと、どちらの動物もいっしょに暮らしたいという飼い主さんもいるものです。
猫を飼われているご家庭にいっても、猫たちが犬のトレーニングクラスのときに必ず顔を出すわけではありません。
大抵が完全室内飼育をされている猫になりますが、ほとんどの猫たちは来客のたびに隠れてしまうようです。
「こんにちは」とお部屋に入ったときには猫たちは様々な隠れ場に避難しており、完全に気配を消しております。
この気配を消す感じは犬よりも数段能力が高いと思える瞬間です。
猫からいわせれば「わたしたちはすべてにおいて犬よりも上なのだから、比較の対象にもならない」と思っているかもしません。
実際、犬を足げにするような猫の優位的な行動はよく目にします。
猫の中にはどんなお客様にも「かまって」行動を示し、自己主張をするものがたまにいます。
先日も家庭訪問先にそんな主張の強い猫ちゃんがいました。
私が座る前に、私が座るイスの前のテーブルのスペースにまず乗っていてスペースを渡そうとしません。
ファイルをおかせもしないし、押しのけようとすると甘噛みして抵抗します。
ようやくスペースを確保してお話しを開始したのですが、立ち上がって他の環境を見に行き机にもどると、私のおいていたファイルとペンが机の下に落とされ、そこに猫が寝転んでいます。
数回の訪問でようやくテーブルのスペースは確保されたものの、犬の名前を呼んで注意を引こうとすると犬を追い回す行動を見せることもありました。
そしてついに先日、また新たな行動を起こしてメッセージを送ってきました。
犬にベッドで休むように教え、飼い主さんとお話しをすると犬がベッドに上がって待つようになってきたので「よく待てるようになったね。」と話しかけていました。
そして飼い主さんと話しチラリとベッドを見ると、そこには犬ではないものが。
猫が犬のベッドを占領しないようにとやってきたので、今まで猫ちゃんが使うことはありませんでした。
ベッドに居座るこの猫ちゃん、私に対するアピール行動であることは明らかです。
一日中家の中にいてすることがないけれど、もっと社会とかかわりたいと思っている猫ちゃんもいるのですね。
できればこんな形ではなくもっと自然な形で環境に出て行けるようなそんな環境を人は作っていけるのでしょうか。
生徒さんのおひとりは、猫にリードをつけて散歩をしていると聞きました。
他にもそのような話を聞いたことがあります。
どのような環境をどのように歩くのかで猫の散歩のストレスも様々でしょうが、猫のメッセージも受け取らなければ犬も幸せにはなりません。
その前に、犬の散歩ですね。