グッドボーイハートは人と犬が共に成長して調和することを目指すドッグトレーニング・ヒーリングスクールです。

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<犬のしつけ方>犬のかみつきの危険性のシグナル、このかみつきが出たら緊急対応が必要です。

犬を家族として可愛がる方、犬を家族として迎え入れようとする方々の多くが忘れてしまうのは、犬は咬みつく可能性のある動物であるということです。

犬にとって「咬みつき行動」そのものは異常行動でもなんでもありません。

犬が咬みつく行動が異常だと判断されるのは、犬の咬みつきが生じる状況や程度を含めて判断されるものです。

犬が飼い主に咬みつくということが全く想像できないわけではないのでしょうが、犬を迎え入れる段階では夢のような楽しいイメージばかりが膨らんでいます。

実際に犬に咬みつかれてしまうと、まさか犬が自分や家族を咬みついて傷つけることがあるとは思わなかったという思いと、冷静に考えてみれば犬が咬みつく可能性は十分にあったのだという思いが交差して、飼い主側は混乱に陥ってしまいます。

かわいい犬が咬みつきに至るにはそれ相応の理由があったからだとか、偶発的に牙があたっただけだろうとか、こんなことはもう二度と起こるわけはないという気持ちで、問題視せずに過ごしてしまうことも多いようです。

咬みつきについては慎重な判断と対応が必要になりますが、もし次のような事実をきちんと認識できる目をお持ちでしたら、そのときにはすぐに対応をお願いします。

その事実とは、かみつきの重症度についての事実です。

特に生後6ヶ月未満の犬は乳歯をもち顎が発達していないため、ひどく咬みつかれることがあっても重症を負うことはありません。

そのため、子犬期の危険な咬みつきを見逃してしまうことが多いのです。

見逃して欲しくないかみつきの程度とは、咬みつかれた傷の状態で判断されます。

犬から咬みつかれたときに、出血は少なくとも咬みつかれた傷周辺に青いアザができるような場合には、緊急対応が必要となります。

アザや内出血の起きる咬みつきは、犬が咬みつく行為についてなんの抑制もかけずに行動を起こしたことを証明しています。

犬の咬みつきは大変危険で、犬は咬みつく可能性の十分にある動物ですが、彼らが人を社会的な対象とみなし、社会的な行為を身につけていれば、そこには必ず「抑制」というブレーキが存在しています。

子犬期にはこのブレーキが身に付いていない危険性があり、そのまま成犬になることは大変危険です。

犬の咬みつき行動は咬みつかれた人を不幸にするばかりでなく、結果として咬みついた犬そのものも不幸にしています。

咬みつきの緊急対応については、必ず行動学などの専門家の指導に従って行ってください。

ごほうびや罰を規則にのっとらずに与えてしまう行動は、咬みつきの出ている犬の行動をさらに悪化させることになり大変危険です。

犬はすばらしい動物ですが、すばらしい動物となるためには、犬の習性や行動を理解し、犬が正常に発達して成長できるように飼い主側が協力する必要があります。

そのベースがあってこそはじめて、犬は人のそばですばらしい動物となり得るのです。

咬みつきの対応はできるだけ早期に慎重にが基本です。

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