昨日のブログでご紹介したとおり、グッドボーイハート七山校あたりは大変な大雪でした。
大量の雪はまだ解けきれておらず、引き続き外は真っ白で室内は鏡に照らされたように明るくなっています。
しっかり積雪すると犬たちを雪の中に連れて来たいと思ってしまいます。
この大きな自然の景色の中に犬という動物がいてほしいという単純な気持ちからです。
気持ちは単純なのですが、実現するのは大変です。
積雪しそうなんですけど、七山まで犬を連れてきてくださいとはなかなか言えないからです。
自分の車は4駆でタイヤも冬用に履き替えていますが、福岡・佐賀近郊のみなさんの車は2駆でノーマルタイヤが一般的です。
観音の滝あたりまで起こしいただければ、こちらで送迎して雪山歩きに来ていただいたことがありました。
実は今回もトレッキングクラスが数件入っていたのですが、コンディションが読めずお越しになったのは1家族だけでした。
積雪はあったけど吹雪はなく、路面の状態も良い上に山には雪がどっさりというベストな雪山になっていました。
実は今回、始めての七山トレッキングクラスにご参加の犬くんとご家族でした。
最初のトレッキングで雪山となると、多少抵抗があるものです。
この困難を乗り越えられたのは、小学生の子供さんが楽しみにしていたことでした。
雪が積もっていると聞いて、前の日からとても楽しみにされていたそうです。
なんども雪の上に寝転んでいました。
寒くないかと尋ねると、全然寒くない、気持ちがいい!といいます。
さすが子供ですね。自然と一体化しています。
犬くんの方が少しドキドキだったでしょうか。
普段は都市空間のなかで、建物に囲まれて緊張しながらの散歩です。
今日は雪山の中にいろいろな野生動物の臭いを見つけながらドキドキしたことでしょう。
同じドキドキでも、少し違いがありそうです。
普段の散歩コースで会うときには、私に対しても緊張の行動を見せる犬くんですが、トレッキング中はそれどころではなかったようで一緒に山歩きをがんばりました。
一生懸命やらなくちゃいけないことがあって、しかも誰からも強制されていないのに自然を向き合う行動というのは、なかなかありません。
犬の場合には、山があって集団で移動すれば自然とその行動をするようにできています。
それが悪路であれ、困難があっても、協力しあって進むしかありません。
我先にと駆け出すと危険が待っているだけですし、動かないと決め込んでもみんながそこに戻ってくる可能性は100%でもありません。
お父さんもお母さんも子供さんも、そして犬くんもみんなでがんばって歩きました。
実は私は小学校低学年まで都心で育ちました。
自然の中で遊んだ経験がほとんどありません。
ただ一度だけ、尾瀬の川で遊んだ記憶があります。
今でもその記憶が頭に残っています。
自然の中で体感したことって、大人になっても深く根付いているものです。
子供さんにとっても犬くんにとっても、雪山トレッキングが体と心に大切に刻まれたと思います。
行動をするのは思い出を作るためではありません。
ただ、この瞬間を充実して感動して、そしてちょっとワクワクしていただければ、犬との関係も少しずつ変化していくでしょう。
山の中につくった雪だるまは、数日中になくなっても、無くならない大切なものを持って帰りましたね。